米沢の殉教者を想い、共に祈る
ペトロ岐部と187殉教者の列福をこの11月に控え、新潟教区でも殉教者特別年を定めることにいたしました。2月3日付で各小教区には手紙を送付いたしましたが、以下にその内容を掲載しておきます。
殉教者特別年と列福特別献金の継続について
教皇様は昨年6月1日、「ペトロ岐部と187殉教者」の列福を正式に決定されました。列福式は教皇庁列聖省長官の司式で、今年11月24日(月)正午から、長崎市の長崎県営野球場「ビッグNスタジアム」(所在地:長崎市松山町2-5)で執り行われます。
ご存じのように、今回の188人の殉教者には、新潟教区の信仰の先達が53名も含まれております。1629年1月12日、キリシタン迫害の嵐の中、山形県米沢において、ルイス甘糟右衛門をはじめとした53名の信徒たちは、その信仰を勇敢にも守り、神との完全なる一致を願いながら、その命を捧げたのでした。
日本の教会と私たちの教区に与えられるこの栄誉に感謝し、また現代社会に生きる私たちが福音に生きる姿勢を殉教者たちの「生き方」から学ぶため、新潟教区では一年間の殉教者特別年を定め、殉教者を想い、共に祈り、感謝し、学ぶときにしたいと思います。
殉教者特別年の概要は以下の通りです。なお昨年2月4日から300万円を目標にお願いをしております特別献金については、未だ目標に到達していないこともあり、さらに一年間の継続をお願い申し上げます。また今年の聖霊降臨の主日(5月11日)を、教区特別献金の日として、この目的での献金をお願い申し上げます。
名称: カトリック新潟教区殉教者特別年
期間: 2008年5月11日(聖霊降臨の主日)から2009年5月16日(米沢祝賀行事)まで
目的: 「米沢の殉教者」の列福を感謝するとともに、「ペトロ岐部と187殉教者」、「米沢の殉教者」の歴史を学び、当時のキリシタンの信仰、殉教者のこころを想い、現代に生きる私たちの信仰の姿勢をあらたにする。
主な内容:
①2008年5月11日、特別年開始司教ミサ(米沢教会)、教区特別献金日
②2008年9月14・15日、殉教者をテーマとした新潟教区大会(秋田)
③2009年5月16日、殉教者列福感謝式典(米沢)
④特別年のために教区としての祈りを作成し、後日各小教区に配布いたします。
⑤一年間を通じ、北山原(米沢)への巡礼を奨励いたします。
⑥米沢教会を中心とした教区の実行委員会が、祝賀行事に向けた準備を行います。殉教地での記念碑の建立、学びのための小冊子の発行、記念誌などの発行、祝賀行事の開催などを、現在検討中です。
新潟教区の皆さん、「ペトロ岐部と187殉教者」の列福が新潟教区と日本の教会の「福音宣教」のためのあらたな始まりの機会になるように、祈りと学びによって、こころをひとつにして、特別年を過ごしましょう。
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