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2009年2月26日 (木)

メディアに2件

信徒の関わりのある活動が二件、メディアに取り上げられていました。

まず寺尾教会の福島祥紘さんをはじめとしたカトリック医師会新潟支部が中心となり、広く医療関係者の協力を頂きながら計画を進めている、「外国籍住民のための医療相談会」が25日の毎日新聞で取り上げられました。この医療相談会は6月7日(日)に、新潟教会を会場に開催されることになっています。当日の詳しい内容は後日この日記でもお知らせいたします。

それから先日1月31日の日記でお願いした新潟ダルク設立に向けてのご協力お願いです。今後の拠点となる建物に、皆様から寄贈いただいたさまざまな物品を運び入れるところや、これからの活動についての諸課題について、新潟のBSNテレビの夕方のニュースで特集して下さいました。設立の中心になっているのが、今回の特集でインタビューを受けていた秋田ダルク代表の平原氏(秋田教会信徒)です。寺尾教会や新津教会から、寄贈頂いた物品を運ぶところも写っておりました。皆様のご協力に感謝します。

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それぞれの挑戦

Sakamotodiploma 五月に司祭叙階を予定している新潟教区の坂本耕太郎助祭は、東京大神学院の課程をすべて無事終了し、「卒業」いたしました。というわけで数日前から司教館に戻ってきております。これから叙階までの間、教区の仕事を手伝ったり、小教区で説教の練習をさせて頂いたり、黙想したりと、最後の準備をいたします。ふさわしい準備ができるように、どうぞ皆様のお祈りをお願いいたします。

その坂本助祭に、本日、東京大神学院から小さな小包が。その中には、写真の「証明書」が。発行元はローマにある教皇庁立ウルバノ大学であります。証明書は、つまり東京大神学院に於いて所定の神学課程を修め、最終試験に合格したことにより、ウルバノ大学が神学の学士号を与えるというもの。

東京大神学院は数年前から、教皇庁立ウルバノ大学の認可というか提携関係にあり(affiliation)、ウルバノ大学が認可した課程を終了し試験に合格すると、学士号を頂けるシステムになっています。福岡のサンスルピス大神学院も同じく提携しており、従って4月1日に開校する日本カトリック神学院もこの制度を引き継ぐことになります。新潟教区では高橋学師も同じ制度で学士号を受けています。

ウルバノ大学の認可する課程はなかなか厳しく、当然ラテン語とギリシア語とヘブライ語の単位を取得しておかなければなりません。ちなみにウルバノ大学は、新潟教区司祭の最長老である三森師の母校でもあります。

そして、先日わざわざインタビューに来て下さった小林弘樹さんが編集発行している「Life-mag」の第三号が、書店に並んでいます。私のインタビューも掲載されています。一冊500円とのこと。なかなかきれいな仕上がりになっています。新潟市内の書店でお求め頂けるかと思いますが、古町の北光社に並んでましたし、新潟駅前のジュンク堂や万代の紀伊国屋にもあるそうです。これからもこういったちょっと硬派の雑誌が継続していけるように、一冊お買い求め頂ければと思います。(下の写真はその表紙です)

Lifemag3

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2009年2月25日 (水)

カリタスジャパンの報告会が開催されます

カリタスジャパンでは、世界各地で災害復興や開発プログラムを支援し、定期的にニュースなどでその様子を報告していますが、現地の具体的な様子はなかなか文章だけでは伝わりません。そこで定期的に現地を訪れたスタッフによる報告会を開催してきました。援助に関わっているフルタイムのスタッフは二人だけですので、それほど頻繁に報告会を開催する事はできないのですが、機会を見つけて各地で取り組んできました。

この度カリタスジャパンのこの報告会が、新潟でも開催される事になりました。来る3月15日(日曜日)の午後1時から2時まで、新潟教会を会場に、カリタスジャパンのプログラムオフィサーである稲江佐和子さんによる報告会が開催されます。入場は無料です。今回は特に、カリタスジャパンが世界の最貧国の一つであるバングラデシュで行っている少数民族の教育支援について、現地視察の報告をして頂きます。当日は、できる限りビジュアルな報告となる予定です。どうぞ多くの方をお誘い合わせの上、ご来場下さい。

こういった報告会を通じて、例えば今日から始まった四旬節の愛の献金が、具体的にどのように利用されるのかが見えてくるのではないかと思います。

これ以外にもカリタスジャパンでは暴力や自死の問題に取り組んでおり、各地でセミナーを開催してきております。新潟教区の各地区で、仮にこういったセミナーを是非にとの要望がありましたら、教区のカリタス担当者である町田神父様に、一度ご相談下さい。

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2009年2月23日 (月)

まもなく四旬節

御復活祭前の準備の期間である四旬節は、まもなく、明後日の灰の水曜日から始まります。教皇様は今年の四旬節のテーマとしてマタイ福音4章2節「そして四十日間、昼も夜も断食した後、空腹を覚えられた」を取り上げ、断食の価値と意義を考察する事を通じて、助けを必要としている人々へと目を開き、よきサマリア人になる事の必要性を説いておられます。教皇様の四旬節メッセージは、まもなく中央協のホームページで公開されると思います。

さて灰の水曜日ですが、新潟教会では、朝6時半と午前10時の二回、ミサが行われる事になりました。そこで私の司式するミサは、午前10時のミサとなりましたのでお知らせいたします。灰の式はどちらのミサでも行われます。またこの日は、大斎と小斎の日でもありますので、詳しくは中央協のこちらを参照下さい。

P.S. 教皇様の四旬節メッセージの翻訳が、中央協のホームページで公開されています。こちらをクリック。祈りと節制と施しという三つの側面を通じて、自らの信仰の原点をふり返り、霊的により深まる「とき」を過ごされますように。

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2009年2月22日 (日)

シグニスジャパンのセミナーにて

Signis0901 昨日は、横浜教区の鶴見教会を会場に開催されたシグニスジャパンの「教会とインターネット」のセミナーに参加し、一時間ほどお話をさせて頂きました。世界的なカトリックのメディア団体であり、教皇庁広報評議会の公認団体でもあるSIGNIS WORLDのメンバーであるシグニスジャパンは、「現代において、ますます影響力を増すメディアの領域で活躍するカトリック信者が、相互に連携し協力して、福音的価値観を社会に根付かせたい」として活動されています(HPより)。

第11回目のセミナーとなる今回のテーマは、「インターネットが拓く新・福音宣教」第五弾。首都圏だけではなく遠くは仙台からも、主に教区や修道会、そして教会での広報担当者で、ホームページを作成している方々や自分でブログを書いている人など、50名を超える方が参加されていました。

私は特別にコミュニケーションを勉強している者ではないですから、特に理論的なことを語る事はできませんが、これまでの体験から学んだ事を語らせて頂きました。大学で非常勤講師をしていた時代に学生を対象に作り始めたホームページの事から始まり、司教になってから開始したこの「司教の日記」について、目的や気をつけている事柄、そして学んだ事を話しました。「司教の日記」に関しては、もちろん一番の目的は新潟教区における情報共有を通じた一体感の醸成であり、公式ではない私の個人的な考えを披露する場でもありますが、やはり立場があるために、発言を制約せざるを得ない事も多々あります。そもそも教会の中で対立を招いてはしかたがありませんから、議論の場とはしたくはない。そのためもあってコメント欄も設けてはいません。

2時から始まったセミナーは、私の話の後に意見交換や海外のカトリックサイトの紹介などがあり、5時半頃には終了しました。招いて下さったシグニスの方々ありがとうございます。また参加いただいた方々、ブログを訪れて下さる方々、ありがとうございます。

新潟へ戻るために東京駅へ向かったら、新幹線改札は大混乱中でした。大宮から熊谷へと走行していた新潟行きの新幹線から、非常コックを作動させてドアを開け、飛び降りた方がおられたのだとか。走行中にもドアが開いてしまう構造だとは知りませんでした。夕方のかなりの新幹線が運休になったり、一時は新潟方面は1時間以上の遅れと大幅なダイヤの乱れとなっておりました。かなり待った後、やっとの思いで、車輌変更でグリーン車以外すべて自由席となった「マックスとき」で、夜遅く新潟へ戻る事ができました。

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2009年2月19日 (木)

司教総会も終わり

先日亡くなられたソウルの金枢機卿の葬儀は、明日金曜日10時からソウルで行われるとのこと。日本の司教団を代表して、司教協議会正副会長の岡田大司教と池長大司教が現地へ向かうことになりました。そのこともあり、また議題も順調に取り扱われたので、今回の司教総会全日程は、昨日で終了しました。

といいながら、新潟へ戻ることができない。金曜日の昼から潮見で他の会議が予定され、さらに土曜日は鶴見教会でインターネットについての話をしてこなくてはなりません。という訳で、微妙に空いた時間を、東京で過ごすことに。

こうやって他の司教様たちと数日を過ごすなかでは、一緒に座ってそれぞれの教区における司牧や宣教の取り組みについて、現実を聞き知る機会に恵まれます。大きな都会を抱える教区は、単に信徒の数や司祭の数が多いだけでなく、若い信徒の占めるパーセンテージも大きく、様々な活動が教区内で行われているようです。教区の委員会にも豊富な人材が集まっている。やはり新潟も含めて、そういった大都会ではない教区では、同じようなことができずにいます。委員会一つをとっても人を集めることが難しい。特に地理的に遠く離れている新潟のような教区では、教区としての活動がとても難しいと感じていますから、何かあらたな方法を模索して宣教や司牧へ取り組んでいかなければなりません。そうしなければ、教区である意味がない。私としては、教区の様々な場所で、小さくても良いから、様々な異なる取り組みが数多く行われていることが大事だと思っています。ただそれが孤立していては仕方がない。教区内でのコミュニケーションを大切にしたいとこれまでも申し上げているのは、そのためです。様々な取り組みが教区全体で小さくしかし数多く行われつつ、それがネットワークとして結びついているところに、新潟のような教区の生き生きとされる秘訣があるのではないかと思います。みんながそろって同じ事をしている必要はないのですから。

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2009年2月17日 (火)

司教総会中です

昨日から復帰しました。臨時司教総会が昨日午後から金曜日までの予定で開催されていますので、今週は潮見におります。司教総会の内容は、今後カトリック新聞に取り上げられるでしょうから、どうぞそちらをご覧ください。

新潟教区の皆様には15日に人事異動の第一次の発表をいたしました。すでに日曜日に教会で耳にされたことでしょうが、東京教区から来て頂く江部神父様には新潟教会の主任をお願いしました。またこれまで新潟教会助任をお願いしていた神言会のフェルディマール神父様には、長岡の表町教会、福住教会、十日町教会の助任司祭をお願いしました。それ以外の異動(主に修道会担当の教会)や様々な担当者、教区の役職、委員会任命などについては、あらためて3月はじめ頃に発表する予定です。なお5月6日に司祭叙階が予定されている坂本助祭の任命は、叙階式の当日に発表いたします。

昨日夕方、お隣は韓国ソウルの前教区長ステファノ金寿煥(キム・スーファン)枢機卿が86歳で亡くなられました。金枢機卿は1969年にパウロ六世から、47歳の若さで韓国で初めての枢機卿に任命された方です。日韓司教交流会で何度かお目にかかりお話を伺ったこともありましたが、威厳の中にも慈父的な優しさをもったすばらしい宗教者でした。永遠の安息をお祈りしたいと思います。R.I.P.

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2009年2月 7日 (土)

不在にします

2月15日の午後まで不在です。次の日記の更新は15日以降となります。16日から一週間は、東京で司教総会となります。

なお2月21日午後の鶴見教会におけるシグニスジャパンの講演ですが、参加できないので内容を教えて欲しいと言うリクエストをいただきました。完全な原稿を作っていませんが、講演会後に主な内容をこの場でお知らせできるように努力します。

それから3月の静修で大阪教区の和田神父様のお話をいただく件ですが、これも参加できないかというリクエストがありましたが、申し訳ない、教区司祭の静修ですから、一般公開の講演会ではありません。和田神父様のお話は私も今回初めて伺います。機会があれば、教会での講演も将来的にはお願いできるかもしれません。

大阪教区の司祭が逮捕されるという事件がありました。報道されている以上の事を私も知りませんが、被害を受けられた方には本当に申し訳ないと思いますし、また司祭の逮捕という事態にショックを受けられている信徒の方々も多いと思います。また教会に対して不審を抱かれる事にもなったと思います。どういう理由があるにせよ、起こった出来事は残念で悲しくてしかたがありません。

それでは15日以降にまた。

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2009年2月 3日 (火)

2月の教区司祭の集まり

新潟教区司祭の毎月の集まり、「静修」の2月定例会が、月曜の夜から本日の昼にかけて行われました。昨日は午前中は聖母学園の理事会、午後は園長会で、その後に静修となりました。

今月の集まりでは、昨晩の夕食から集まり、その後に晩の祈りを唱え、それから私の司牧書簡に基づいて、新潟・新発田地区における福音宣教の現状に関して、いろいろと意見交換をいたしました。たぶん小教区でも、司牧書簡で掲げた三つの優先事項について、何らかの話し合いが行われているだろうと期待しますが、例えば若者たちとの関わりで、例えば外国籍信徒との関わりで、日頃感じている事をそれぞれ出し合って、よりふさわしい共同体を生み出す方向を見出していて頂ければと思います。それからたびたび繰り返している事ですが、宣教の使命があるといっても、すべての人がすべからく外へ出て誰かを勧誘してこなければならないという事をいっているのではありません。自らの生きる姿で「あかし」することも宣教ですし、教会の共同体をより良く育てる事も宣教です。しっかりと祈る姿の模範を示す事も、宣教に繋がるでしょう。つまり福音に基づいた生き方にどれだけ近づいているかが、個々人とそして共同体のレベルでふり返る事がポイントであると思います。

本日は、節分の鬼役となるために早退された園長の司祭が数名おりましたけれど、残ったもので昨晩の話の続きと、ハバロフスクの教会との友好関係について、担当の町田師や中村氏の話を伺いました。その後一緒にミサを捧げ、カレーの昼食をいただいて終了。次回3月は四旬節ですから、本当に静修で、大阪教区の和田神父様にパウロについてのお話をいただく予定です。

午後には先日インタビューに来て下さった、新潟の地域密着型インタビュー雑誌「Life-mag」の小林弘樹さんが、記事の校正を持って訪ねて下さいました。あれだけいろいろと脱線しながら話した事を、上手にまとめて下さっておりました。感謝。実際に出来上がってくるのが楽しみです。

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2009年2月 1日 (日)

2月になりました

Grotto09 早いもので、あっという間に新年の一ヶ月は過ぎ、本日から2月です。新潟市内、本日は雨ですが、寒さはまだ続きそうです。(写真は雪の新潟教会ルルド)

2月はまず、2日が新潟県内17カトリック幼稚園の「聖母学園」理事会、そして園長会。その日の夜から翌3日にかけて新潟教区司祭の月に一度の集まり、「静修」です。なお2日は主の奉献の祝日で、新潟教会では朝6時半のミサを私が司式し、その中ですでに皆さんからお預かりしてあるロウソクの祝福を行います。

日本26聖人の祝日に当たる5日は、潮見で常任司教委員会。

8日から15日までの1週間は海外のため不在です。なお不在中ですが、11日水曜日には、東京カトリック神学院が4月から福岡と合併して日本カトリック神学院となるにあたり、東京の閉校感謝式典が行われます。11日はルルドの聖母の記念日であり、教会はこの日を世界病者の日と定めています。

16日午後から20日までは、潮見で司教総会。その後20日の午後には横浜の鶴見教会でシグニス・ジャパン主催のセミナーでお話をさせていただくことになっています。シグニスジャパンは日本カトリックメディア協議会のことで、教皇庁広報評議会傘下で世界的に活動するカトリックのメディア団体シグニス・ワールドのメンバーです。セミナーのタイトルは「インターネットが拓く新・福音宣教V」だそうです。インターネットといっても、新潟教区の皆さん向けにブログを書いているだけですから、どんな話をしたらよいのか悩みました。お話しする相手の方が、インターネットを深く知っているはずですから。先週はその原稿を考えるだけで、かなりの時間を費やしました。

そして24日にカリタスジャパン委員会。25日は灰の水曜日となり、四旬節の始まりです。新潟教会朝6時半のミサは私の司式で、灰の式が行われます。今年は4月12日が復活の主日です。というわけで2月もあっという間に終わりそうです。

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