09年新潟教区宣教司牧評議会が開催されました
毎年一回開催されている新潟教区の宣教司牧評議会ですが、第三回目にあたる今年の総会が、本日午前10時から新潟教会で開催されました。秋田から糸魚川まで、教区全体の地区から地区長の司祭と二名の信徒代表、そして奉献生活者の代表や女性の会の代表など20名ほどが集まってくださいました。
今回の評議会では、昨年までの議論を経て絞り込んだ、次の三つの優先課題について話し合いました。
A 世代や国籍を超えた交わりの共同体を構築する
B 教区全体の情報共有のネットワークを生み出す
C 継続した信仰養成を充実させ、成熟した信仰者への脱皮を図る
今後の宣教司牧評議会での話し合いの方向性について、わたしは年頭司牧書簡に次のように記しました。
『「青少年」や「移住移動者」とともに、世代を超え国籍を超えて、ともに支え合い分かち合う教会共同体を作り上げているでしょうか。小教区内や地区内、そして教区との情報共有はできているでしょうか。共同体には継続した信仰養成が存在しているでしょうか。課題や困難な点を、明確にする努力をお願いします。その上で、より良い方向へ向かうために、それぞれの目標を定めてください。この目標をどれだけ達成できているのか、2010年から始めて12年の教区100周年までの毎年、宣教司牧評議会の場で検証していきたいと思います。その上で、新たな優先課題を宣教司牧評議会で検討することによって、理想の共同体に向かう歩みを進めていきたいと考えています』
今回の議論の中では特に、外国籍の信徒との関わりについて、とりわけ日本人と結婚している方々が多い山形や秋田の体験を中心に、どのような課題があるのか、またそれを克服するにはどうしたらよいのかが活発にそして具体的に話されました。
さらに信仰養成の取り組みを強化して欲しいと言う要望も多く聞かれました。信仰教育を担当する信徒リーダーの養成や、典礼の学び、侍者の訓練、信徒自身の信仰を深める養成など、さまざまなレベルでの養成を活発化させる必要性が再確認されました。これについては、5月6日に発表予定の新たな委員会等の任命の中で、養成を考える特別チームを大瀧師をリーダーに信徒の方々を交えて発足させ、早急に具体的な提案を各地区にする予定となっています。
なお今回の話し合いの中で、山形地区の報告と要請に基づいて議論した結果、山形県の新庄に新しい教会を建設するため、教区が一丸となって支援することが確認されました。この地区における教会の必要と現状については、まもなく山形地区からすべての小教区に、詳しい情報が提供され、募金の呼びかけが行われる予定です。ご理解とご協力をお願いします。
またこの数日、世界的に問題となっている豚インフルエンザに関して、教会の取り組みも説明いたしました。すでに鳥インフルエンザの流行が懸念されていたことから、SARS流行の際に香港教区が策定したガイドラインを基にして東京教区がまとめてくださったガイドラインが存在しており、新潟教区でも3月の司祭評議会の席上で各地区にコピーを配布してありました。ガイドラインは東京教区のHPで公開されています。今後は感染の状況変化に伴い政府からさまざまな指示があることと思いますが、それに従いながらガイドラインに準拠して、状況に応じてその都度、小教区へ対応を指示することにしております。
評議員の皆様、本日はご苦労様でした。なるべく早い時期に、話し合いに基づいた書簡をお届けします。
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