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2009年8月 9日 (日)

FABC総会のためマニラへ

今日は長崎の原爆の日でした。先ほどテレビで、記念式典での田上市長の平和宣言、被爆者代表の奥村さんの平和への誓い、麻生総理の挨拶とデスコト国連総会議長の挨拶などを聞きました。64年という年月が過ぎ、実際にその時代を生きて来なかった世代が大多数になる中で、身をもって体験した苦しみや悲しみを言葉で伝えることは難しくなってきているのだと感じます。オバマ大統領のプラハでの演説には、やっとここまで来たかという思いと、こんなに時間が必要だったのかという両方の思いがいたしました。北朝鮮をはじめとして、未だに核保有を外交上の脅しの武器に利用する国がある限り、一気に核兵器がゼロになることは非現実的ですが、しかし理想の方向に向かって一歩歩み出すことが可能な状況が生み出されつつあるのではと思います。

デスコト議長の挨拶には「カトリック教会」の言葉が何度か出てきました。今現在の彼の状況を知らないのですが、かつてサンディニスタ政権下のニカラグアで、司祭のまま外務大臣を務めていた方でした。ヨハネパウロ二世がニカラグアを訪問したとき、空港で、同じく司祭として閣僚を務めていたカルデナル神父らを厳しくしかっている写真がよく知られています。

さて、明日の夕方から16日まで、フィリピンのマニラで、FABC(アジア司教協議会連盟)の総会が開催されます。日本からは司教協議会会長の岡田大司教と、代表として押川司教とわたしが参加することになっています。会議の模様などは帰国してからお伝えします。次回の更新は18日以降です。

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