今日はガーナから、よい知らせと悪い知らせの両方がやって来た日でした。悪い知らせから。毎月一回、修道会のニュースレターがローマの本部から送られてくるのですが、届いたばかりの最新版を見るとよく知った名前が訃報欄にありました。インドネシア出身のジャスティン・トダ神父が2月20日に亡くなったというのです。トダ神父は私より少し年長の54歳。私がガーナから日本へ帰ってくる準備をしていた頃に新任としてガーナへ派遣されてきて、私が働いていた地区に言語学習に送られてきました。確かガーナ管区に派遣された初めてのインドネシア会員だったと思います。とても明るい積極的な宣教師でした。(写真は2006年12月、ガーナはオソンソン村のマリア祭で、ロザリオ行列に向かう人たち)
実は数週間前に、何年かぶりで電話で話したばかりだったのです。次のよい知らせに出てくる神学生が休暇で訪れていたのがトダ神父の小教区。そこから二人で日本へ電話してきてくれて、久しぶりに彼の声を聞くことができました。とっても元気そうでした。そんな彼に何があったのか。ローマの総会長から来たメールに事情が書いてありました。
2月20日にトダ神父は黙想会に参加していた青年たちを引き連れて、小教区近くにあるアスチュアリ山に上りながら、野外の十字架の道行きをしていたそうです。第11留、「イエス十字架に釘づけられる」を黙想し終わったのに、先頭に立つトダ神父は立ち上がらなかったといいます。青年たちが近くのアクセ政府病院に運び込んだものの手の施しようがなく、心筋梗塞で息を引き取ったのだそうです。トダ神父は日頃から高血圧で、加えてこのときにはマラリアが治りきっていなかったとか。働き盛りの宣教師を失いました。R.I.P.
さてよい知らせは、夕方にガーナ管区顧問を務める友人の神父から電話がありました。上記の神学生の司祭叙階が決定したという知らせでした。8月はじめに同級生たち8人と叙階になるそうです。マーティン・アクェティ・デュマスといいます。私がガーナで働いていた小教区からは、その後数名の青年が神学校に行きましたが、残念ながら叙階までに至ったものはこれまで一人もいませんでした。マーティンはその頃まだ中学生で、よく教会の掃除や水くみを手伝ってくれたものです。その子がその後高校を卒業して神言会の神学校に入り、やっとここまでたどり着いたというわけです。しかも宣教師としての任命先は日本管区。よい司祭に育っていきますように、どうぞお祈りください。
昨日、火曜日は秋田の聖霊高校で卒業式でした。325名の卒業生が整然とした美しく荘厳な式で、高校生活から旅立ちました。今までいくつもの卒業式に参加していますが、今回ちょっと驚いたのは、最後に卒業生が退場するシーンでよくある拍手がなく、タイトルは失念しましたが、優雅なピアノ曲がかかってしずしずと退場になったこと。何か勇壮な曲に乗って手拍子のうちに退場というイメージがあったのですが、荘厳な退場もよいものだと感じました。
昨日も一昨日も秋田と新潟を結ぶ特急「いなほ」は定刻に運行し、おかげで最短の秋田滞在で卒業式に参加することができました。今日は夕方に養護施設や乳児院を運営する新潟カリタス会の理事会。明日は朝から東京へ出かけて、常任司教委員会です。