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2010年5月30日 (日)

長岡で地区大会

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三位一体の主日である本日、長岡地区で信徒大会が開催されました。毎年開催されている信徒大会は今回が34回目。今年の会場は長岡の表町教会です。幼稚園のホールで午前9時半から信徒使徒職協議会の総会が行われ、そのあと10時過ぎからお昼まで、たっぷりと時間をとって、今回の大会のテーマに沿って、典礼の勉強会が開催されました。勉強会の講師は日本カトリック神学院の白浜神父様。典礼の勉強会というと、とかく規則がどうのこうのという話に持って行きがちですが、白浜神父様のお話は感謝の祭儀という言葉に焦点を当てて、私たちの感謝がどうあるべきかという、典礼の基礎にある信仰のあり方についてのお話でした。確かにこの部分が欠けていては、幾ら規則を取り上げてみても意味がない。

お昼はそれぞれのお弁当、そして午後1時から幼稚園前で記念撮影に続いて、5月の聖母月を締めくくるようにフローレス・デ・マヨの聖母行列を、幼稚園から道を挟んで反対側の教会まで。その後引き続いてミサが行われました。聖堂に集まっていた人たちをざっと数えましたが、200名近くいたのではないでしょうか。よく集まってくださった。ミサは特にフィリピン出身のメンバーも多くいることから、朗読や聖歌も日本語と英語の両方で。新潟教区の優先課題の第一番目、世代や国籍を超えた共同体作りに対して、一番思い切って取り組んでいるのが長岡地区だと感じます。時間をかけてそれぞれの地域にあった共同体を育てていって頂きたいと思います。(写真は始まりに挨拶する、長岡の主任、ブルーノ神父様)

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2010年5月29日 (土)

一足早く、6月の予定を

ちょっと早いですが、新潟を不在にするので、早めに6月の予定を記しておきます。

  • 6月2日 聖母学園理事会・園長会 (新潟)
  • 6月3日 常任司教委員会、社会司教委員会(東京)
  • 6月4日~6日 聖体奉仕会会員の集い (秋田)
  • 6月7日~9日 新潟教区・司祭の集い (秋田)
  • 6月12日 藤女子大学めぐみ会の集い講演会 (札幌)
  • 6月13日 秋田地区大会 (秋田)
  • 6月14日~18日 定例司教総会 (東京)
  • 6月20日 札幌地区堅信式 (札幌)
  • 6月24日~25日 月曜会秋田巡礼(秋田)
  • 6月26日 高田、幼稚園竣工式 (上越)
  • 6月27日 新潟女性の会講演会 (新潟)
  • 6月28日~30日 全道司祭大会 (札幌)

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まもなく5月も終わり

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あっという間に5月が終わります。聖母月も終わりとなります。明日は三位一体の主日です。毎日十字架のしるしをする毎に、何気なく口にしている「父と子と聖霊」の三位一体の神秘を黙想し祝う日です。唯一の神の様々な働きの側面に目を向けると同時に、神のみ言葉が語られ実存すること、そして教会が聖霊に導かれていることの神秘を、今一度よく考えてみたいと思います。(写真は先週訪れた十日町教会の聖堂)

明日の主日は、長岡地区の地区大会に参加するために、長岡の表町教会へ出かけます。「ミサ典礼に喜びを持って参加する」をテーマに、日本カトリック神学院の典礼学の先生である白浜神父を講師に、典礼の研修会が行われます。すでに本日の午後、主に若い人たちを集めて、午後7時から聖体礼拝、8時から侍者についての講習が行われています。明日は午前10時から白浜師の講演、午後2時から私の司式でミサがあります。

また新潟地区でも久しぶりに地区大会が行われます。新潟地区大会は紫雲寺記念公園で、ミサや食事会などが行われる予定ですが、すでに申し込みは締め切られていると思います。

今日は午前10時から新潟清心の学園理事会が行われました。理事会では学校長がパワーポイントを使い、ふんだんに日々の活動の様子を写真で紹介していただき、非常にわかりやすく説明をいただきました。とりわけカトリック学校として以下に宗教行事に力を入れているかをよく説明していただき、感謝します。シスターたちがいなくなった後で、本当によく取り組んでくださっていると思います。

明日は夜の飛行機で札幌へ移動し、月曜日が札幌の司祭の集まりとなります。

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2010年5月27日 (木)

五月末なのに寒い

火曜日にカリタスの会議で東京へ出かけたときには、ジャケットも着ていられないくらい暑い一日でした。それが昨日の新潟の寒いこと。加えて雨模様です。昨日はたまらず暖房を一日中使ってしまいました。そして本日も、雨はやっと上がり気味ではあるものの、やはり肌寒い一日です。もう五月も終わりだというのに。

さて火曜日のカリタスジャパンの会議の後に、国際協力NGOセンターの事務局の方々が、カリタスジャパンの事務局を訪問してくださいました。国際協力NGOセンターはJANICの名称でよく知られており、様々な国際協力のイベントも開催するNGOを支援するNGOです。カリタスジャパンは宗教法人の一部門であることから正式な会員にはなっていませんが、これまでも様々な形で協力をしてきました。JANICでは国際協力に取り組む諸団体を巻き込んで、「世界の貧しいを半分に。MDGs2015キャンペーン」を今年から2012年3月まで行っており、それへの協力依頼でした。このキャンペーンには国連開発計画(UNDP)やJICAなども後援を表明しており、外務省も後援に名を連ねる予定であると伺いました。

世界的レベルで見ればMDGsの認知度はかなり高いのですが、日本でそれほど知られている様子はありません。加えて昨今の緊縮財政の折、外務省も対外援助の活用には二の足を踏んでいるのではなかろうかと想像します。

『二十世紀から二十一世紀に移り変わろうとしていた二〇〇〇年、世界には漠然としているものの何となく高揚した雰囲気が満ちあふれていました。世紀末の混沌から抜け出した、新しい旅立ちへの期待と希望。そのような雰囲気の中で、同年九月、国連ミレニアム・サミットが開催されたのです。このサミットにおいて二十一世紀の国際社会の目標として、「国連ミレニアム宣言」が採択されました。平和と安全、開発と貧困、環境、人権と良い政府統治(グッド・ガバナンス)、アフリカへの特別な支援などを課題として掲げたこの宣言によって、国際社会は明確な方向性を持って二十一世紀への第一歩を踏み出したかに見えたのです。このとき達成目標として掲げられたのが、たびたび持ち出される「ミレニアム開発目標(英語の頭文字で略してMDGs)なのです。国連開発計画によれば、「先進国と開発途上国双方を含む世界中の指導者が人間開発を推進する上で最も国際社会の支援を必要とする喫緊の課題に対して、二〇一五年という達成期限と具体的な数値目標を定めて、その実現を公約した」画期的な目標であったと言います(UNDPのパンフレットより)。ミレニアム開発目標は、「極度の貧困と飢餓の撲滅」などを含む八つの目標とそれに伴う十八のターゲットを定めています。ミレニアム開発目標は、誇大妄想の産物ではありません。大袈裟な数字の羅列でもありません。控えめな、物足りないほどの僅かな改善です。あとは、政治と経済のリーダーたちの意志の問題です』(家庭の友08年2月号の拙稿より。なお全文はこちらまたはこちらの拙稿もご参照ください)。

海外援助を考えるとき、緊急災害援助と開発援助には大きな違いがあります。災害援助はチャリティー的側面と長期的な復興のために「モノ」の支援も大きな意味を持ちます。しかし、世界の貧困を撲滅しようとする開発援助の現場では、MDGsの実現を念頭におかないプログラムは現時点では考えられません。義援金を直接貧しい人たちに手渡すだけでは、どうしても貧困を生み出している現状を変えることは難しくなります。そのために啓発プログラムなど目に見える結果を生み出さない地味な活動への支援も欠かせなくなるのです。ミレニアム開発目標の達成は、貧困の撲滅ではなく、貧しさの半減という控えめな目標に過ぎません。できそうであるのに、なかなか到達できない高いハードルでもあるかも知れません。今回のキャンペーンを通じて、一人でも多くの人がMDGsの大切さに目を向けてくださるように願います。

ところで昨日、5月26日にアメリカ合衆国のロサンジェルス大司教区に協働大司教が誕生しました。カリフォルニア州におけるヒスパニックの人口比率も考えて、協働大司教はメキシコ生まれのホセ・ゴメス大司教。58歳の大司教はオプス・デイのメンバーで、これまでデンバーの補佐司教、テキサス州サンアントニオの大司教を務めてこられました。任命は4月6日付けでしたが、昨日ロサンジェルスのカテドラルで、ゴメス大司教を正式に迎えるミサが行われたのです。

現在74歳のロジャー・マホニー枢機卿とともに、地域人口の4割にあたる460万人を数える信徒を抱える巨大教区の司牧に当たります。287の小教区を持ち、教区司祭の数は590人もいるのだと言います。修道会司祭も含めるとロサンジェルス教区では1000人を超えていると言います。いや本当にすごいですね。ロサンジェルスは全米で一番信徒の多い教区です。二番目がニューヨークですが、それでも信徒数は250万人でロサンジェルスの半分程度です。三番めがシカゴで同じく240万人ほど。(ちなみに全米では信徒が6400万人超で、世界4番目です)ロサンジェルスの大司教の任命は、全米の注目を浴びる重大な出来事です。で何が言いたかったかと言いますと、そんな一大行事ですから、ミサの模様はインターネットに流れており、私もちょっと見てみました。ミサの最初の入堂行列だけで、なんと20分もかかる。それほど共同司式の司祭団が多いと言うことです。ちなみに4月17日にアフリカのガーナで行われた司教の叙階式は、6時間かかったそうです(入堂が6時間ではなく、ミサ全体が終わるまでが6時間。念のため)。教会の世界は広いというお話でした。

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2010年5月24日 (月)

聖霊降臨は十日町教会で

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昨日は聖霊降臨の主日でした。全国的に荒れた天気となりましたが、新潟も例外ではありません。風の強い日曜日でした。しかし風が強い分、聖霊の息吹の実存を、多少肌で感じることもできたのではないでしょうか。また昨日は全国各地で運動会を行った学校も多かったようで、新潟教会の目の前にある新潟小学校も運動会でしたが、ミサに参加できなかった方も少なくなかったのではと思います。どうしようもない事情があるときには、ミサに参加せずとも、またほかのことに携わっていても、その日が聖なる日であることを心に刻み、祈りや霊的読書(例えばその日のミサの朗読など)をされるようにおすすめします。

昨日は十日町教会で聖霊降臨を祝い、さらに3名の方に堅信の秘跡を、加えて2名の方に初聖体を授けることができました。もともと十日町は長岡のブルーノ神父様が毎日曜日に巡回してくることから、主日のミサは午後3時からです。昨日も午後2時頃に集まり、2時半から5月ですのでマリア様の行列を行い、3時からミサとなりました。あいにくの天気で行列を外ですることができませんでしたが、マリア様の御像を先頭に、幼稚園の廊下をぐるりと聖歌を歌いながら回りました。十日町教会は、日本人の信徒よりもフィリピンなどのアジア出身の信徒が多数を占める教会です。小さな聖堂は40名近い方々でいっぱい。その中には、以前からの日本人信徒、フィリピン出身のお母さんたち、そのご主人たち、そしてお子さんたちと、バラエティーに富んだ共同体でした。狭い祭壇でも、3名もいる侍者たちが司式司祭の横にぴたりとくっついて、しっかりと奉仕してくれました。それぞれ文化の違いや考え方の違いがあり、また典礼の雰囲気も異なりますから、いろいろと大変であろうことは想像に難くありません。どうかよく理解し合う努力を続けて、仲のよい共同体を生み出してください。

ミサ後には幼稚園のホールでお祝いをいたしました。持ち寄りパーティーでしたが、初聖体を受けた少年のダンスやら、ゲームやらと、盛りだくさん。なかでも、結婚して当地に住んでかなりになる二人のフィリピン出身のお母さんが、和服姿で登場し、踊りを披露してくれたのには、感動しました。

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聖霊降臨の日に、弟子たちは様々な言葉で語り出したと聖書に記されています。外国語が突然話せるようになったら、それはそれですばらしいことですが、話の核心はそのことよりも、福音のメッセージが、様々な文化の中でその人々に理解される言葉で伝えられたということではないかと思います。福音のメッセージは、異なる文化風習の中に暮らす人すべてに、例外なく心にしみいる言葉で伝えられなくてはなりません。教会はその努力を惜しんではなりません。なぜなら人はすべて等しく、神によって創造されているからです。

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2010年5月22日 (土)

鶴岡へ

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久しぶりにすばらしい好天のもと、鶴岡へ出かけてきました。山形県内に、山形と鶴岡の二カ所で幼稚園を運営する双葉学園の理事会に出席するためです。もちろんカトリック幼稚園です。理事長は山形教会の本間神父様。私も理事の一人に名を連ねております。

理事会は午前10時半から、鶴岡教会にて。というわけで朝6時に一人でミサをすませ、軽く朝食をとって、7時すぎに出発。まずは国道7号線の新新バイパスで、新発田まで。そこから今度は日本海沿岸東北道に乗り換え、この春に開通したばかりの神林・岩舟インターまで。確かに高速の効果はあり、国道を利用すると1時間以上かかる司教館から村上の瀬波トンネルまでが45分ほどに。そこからはすばらしい天気のもと、海岸沿いを進み、10時前には鶴岡に到着。

鶴岡の町は「おくりびと」効果か、映画で町おこしを計っている模様で、道ばたのそこここには、その趣旨ののぼりが立っておりました。教会のすぐそば、まっすぐ行ったところにある鶴岡公園には、この4月に鶴岡市立藤沢周平記念館がオープンしたということです。教会の近くの川端にも、藤沢周平の案内がありました。教会の尖塔が、その上にかすかに見えます(写真下)。

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帰りは恐ろしく眠かったので、そこここで休憩を取り、同じルートで5時頃には新潟に帰着。司教館では今日と明日開催される、教区創立100周年行事企画委員会のメンバーが集まってきておりました。今日の夜は、まず記念誌の編集会議を行うのだそうです。明日の午後には全体会議が行われる予定ですが、私はちょうどその時間に十日町教会で堅信式のため(十日町教会は日曜のミサが午後に行われるため)、ご挨拶ができません。ご無礼、お許しを。

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2010年5月21日 (金)

時がある

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「何事にも時があり、天の下の出来事にはすべて定められた時がある。 生まれる時、死ぬ時、植える時、植えたものを抜く時・・・」

旧約聖書、コヘレトの言葉の3章冒頭に記された言葉です。しばしば「時」という言葉を説教や文章で使うとき、時間の流れの中での具体的な一地点のことではなく、この旧約にある意味で使うことがあります。自分はわかっているつもりですが、時たま、理解してもらえず、変なことになってしまう嫌いもあります。

いずれにしろ何事においても、私たちのこの人生は神の掌の中にあるのだと信じるのなら、神が定められた秩序の中で、ふさわしい時があるのだろうと思います。霊的識別を怠ると、神のみ旨を取り違えてしまうことすらあるのです。

というわけだからでもないのでしょうが、新潟司教館の玄関先に、水田が出現。といっても小さな小さな田んぼです。まだ今日、田植えがあったばかりなのに、実りの秋が楽しみになってしまいます。コシヒカリだそうです。そして江部主任司祭の手がける小さな野菜畑も、だんだんとその姿を現し始めております。野菜は成長が早く、ある日突然、その実りが天ぷらや漬け物になって、食卓に現れるのです。「大地のめぐみ、労働の実り」を実感する「時」であります。

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2010年5月20日 (木)

新潟教会のレジオマリエが2400回目の集会

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新潟教会で毎週木曜日に集会を行うレジオ・マリエが、本日の集会で創設から2400回目を数えたと言うことです。本日はそれを記念して、現在指導に当たる坂本助任司祭と元主任司祭の三崎師を招いて、13名のメンバーが祈りを捧げミサにあずかった後にちょっとしたお祝いをしたと伺いました。継続は力なりであります。

レジオ・マリエは1921年にアイルランドで創設された、信徒の信心と活動の団体です。生涯を神にゆだねてキリストとともに生き抜いた聖母マリアに倣い、司祭の指導を受けながら、祈りの中に自らの霊性を深め、聖化を目指し、福音に沿った活動に取り組む集まりです。聖母マリアの謙遜や従順、忍耐や寛容、神に対する絶対的な信頼など、その模範を黙想しながら、ロザリオの祈りを捧げます。世界的な規模で組織されており、共通の規則に従って構成されている、伝統のある団体です。

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私が20数年前に7年間主任司祭を務めていたガーナのオソンソン教会は、その名も『ルルドの聖母教会』で、聖堂の横には大きなルルドがありましたから、レジオ・マリエの活動も盛んでした。私がいた当時は、毎週土曜日の早朝5時半頃から、まだ夜明け前の暗い中、メンバーがルルド前に集まり、6時半に始まるミサの前にロザリオを捧げていました。上の写真は直接それとは関係がないのですが、ファイルを見ていたら出てきたオソンソン教会の写真です。キリストの聖体の主日に、村を巡る聖体行列に出かけるところです。ちなみにこの写真で十字架を持っている侍者の少年は、今年の夏にガーナで司祭に叙階される予定となっています。時間がたつのは本当に早いものです。

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2010年5月17日 (月)

高田教会の堅信式

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主の昇天に当たる昨日、新潟県上越市の高田教会で、13名の方の堅信式が行われました。高田教会では主任司祭のフランシスコ会員マリオ神父様がよく準備をしてくださり、毎年10名を超える堅信が行われます。特に幼児洗礼を受けた子供たちを、中学生時代にうまく教会に通わせ、堅信へと導くのはさすがです。中学から高校へと、クラブ活動などで忙しくなり、教会から足が遠のいてしまう子供たちも多いのですが、それでも堅信での勉強や堅信式にあずかった記憶が、そういった子供たちの心の片隅にも刻み込まれることでしょう。また堅信を受けられた方々の出身国も多岐にわたり、国際色豊かなお祝いでした。

ちょうどこの日は教区の他の所用で事務局長の大瀧師も一緒でしたので、ミサは私とマリオ師、協力司祭の高藪師、そして大瀧師と、豪華な顔ぶれとなったのではないでしょうか。特に大瀧師は高田教会出身ですから、多くの方が大瀧師のために祈ってくださったと思います。またいつもは侍者をする若者たちの中にも堅信を受けた人がいたためか。堅信式ミサの侍者は、かわいい少年が一人。でもちょっと大きめの侍者服に身を包みながら、内陣をあちらこちらと大活躍でした。上の写真、白地に赤の縦ライン二本が侍者です。

高田教会ではちょうど、敷地の裏手に幼稚園の新しい園舎を建設中でもあり、6月末には竣工式となることから、最後の仕上げが急ピッチで進められていました。マリオ神父様はこの幼稚園のこともあり、いろいろと心配が重なっておられるのでしょう。ちょっとお疲れのご様子でした。今年はマリオ神父様の司祭叙階金祝にもあたり、7月にはそのお祝いも行われます。マリオ神父様には今後ともお元気で、まだまだがんばっていただきたいと願っています。

ミサ後、所用のため妙高まで。きれいに晴れた日曜日で、すてきなドライブとなりました。妙高の山には、雪解けの模様が馬が前足を跳ね上げているように見える「跳ね馬」が見えているとのこと。これが見えるとそろそろ春の準備を始めるのだとか。そう言われて大瀧師に教えてもらって何回も見ましたが、そう言われればそう見えるというくらいにしか、私にはわかりませんでした。そういうセンスに欠けるのかも知れません。

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2010年5月15日 (土)

やっと一息

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昨日は、男子の管区長協議会総会がお昼までで終わり、夕方の飛行機で新潟へ戻ってきました。総会最終日には、現在司教団が各教区にお願いしている、日本の教会の方向性を見極め福音宣教について考えるためのご意見お願いについて、説明させていただきました。その後、質疑応答を経て、閉会ミサを司式。司教にとって多くの教区では、宣教会や修道会の会員がいなければ、教区の運営が滞ってしまうほど、その存在は重要です。とはいいながら、宣教会や修道会は司祭派遣業者ではないので、それぞれの会の意向やカリスマを無視して、教区の方針だけで縛ってしまうこともできません。教区の方向性と会の方向性をうまい具合にマッチングさせなければならないところに、難しさを感じます。いずれにしろ、互いに協力しながら、福音を伝える業に日々励みたいと思います。(写真は会場となった南山学園研修センターの中庭)

本日土曜日は午後2時から、新しく創設された教区建設・共済委員会の初会議が行われています。教区に30以上ある小教区共同体には、人数の違いや経済力の違いがあり、これから10年の間のことを考えてみますと、その期間には老朽化して補修や建て直しが必要となるする小教区の建物も少なくありません。教区を一つの共同体と考えるとき、やはり全体として一番必要なところを見極め、互いに協力しながら維持運営に当たっていく必要を感じますし、今後その必要はますます増してくると思います。その意味でも、新しい委員会が中心となり、教区全般の建設計画に関して調整と相互協力をしていくことができればと期待しています。

明日、昇天の主日は、高田教会で堅信式です

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2010年5月13日 (木)

男子管区長協議会総会に参加中です

昨日より日本カトリック管区長協議会の総会に、同伴司教として参加しています。会場は名古屋の研修センター。以前は司教団の運営する研修センターであったわけですが、その後閉鎖され現在は、南山学園研修センターとなっていますが、教会関係の研修には利用させていただくことができます。管区長協議会の総会は、例年は中軽井沢のクララ会黙想の家で行われているのですが、今年は施設の修繕の関係で名古屋になったとのことでした。おかげさまで、懐かしい地域に来ることができました。私の以前の職場、神言会の管区センターはすぐ目の前ですから。

さて日本カトリック管区長協議会とは、「聖座の正式な承認を得て、日本における全男子修道会・宣教会の恒久的組織」として設置されています(規約から)。司教団の総会の際には、この協議会の会長と副会長がオブザーバーとして参加することになっています。女子修道会についても同様です。司教になる直前、私も神言会の管区長でしたので、この協議会のメンバーでした。その意味で、6年ぶりの参加ですが、懐かしい顔にも何名も出会いました。何度も繰り返して管区長に選ばれている人もいれば、代理として出席している人もいるために、6年前と同じ懐かしい顔がいたりするのです。現在同協議会の会員は44の修道会と宣教会となっています。といっても日本に44の男子修道会と宣教会が存在するというわけではなく、レデンプトール会やドミニコ会など二つの管区が存在するところもありますので、そういったところは別々に会員になっています。今回はその中から30名が参加しています。

昨日から今朝にかけては教皇大使も臨席され、とくに昨夜は夕食後に交流会を行い、大使ともいろいろと意見の交換がありました。また昨日は役員の選挙も行われ、新しい会長にフランシスコ会の長谷川師が、また新しい副会長にはレデンプトール会の瀬戸師が選出されました。

今回のテーマは「今の時代にあって神の国はどこ?」とされ、多国籍からなる教会の現実にどう取り組むかが討議されています。本日は二つの講演があり、一つは名古屋教区で長年にわたり対日外国人の課題に取り組んでいる狩浦師と、同じく横浜教区で働く浜崎師の二人が、それぞれの経験から見えてきた諸問題について分かち合ってくださいました。明日は私が、司教団が今取り組んでいる日本の教会の方向性を見極めようとする識別の努力について少しだけお話しさせていただく予定です。

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2010年5月10日 (月)

ハバロフスクへ行きませんか?

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すでにご存じのように、お隣のロシアにあるハバロフスクのカトリック教会と交流を続けております。今年は8月末に交流会をハバロフスクで計画しております。参加者を募集しております。現地滞在予定は以下の通りです。青年たちには、現地のカトリック青年と郊外のキャンプ場で合宿を予定しています。それ以外の大人のコースは期間を短くしてありますがホテルに滞在して、日曜日のミサを青年たちと合流して、ハバロフスクの小教区でともに捧げることを目的にしています。特に青年たちの合宿についてはビザの手続きに時間がかかりますので、そろそろ手続きを始めなくてはなりません。出かけてみようと思う方はおりませんか。渡航費用は現時点ではすべてが確定していませんが、ウラジオストク航空が公表している料金表で見ると、最低でも往復で11万円ほどかかることになります。青年たちの現地滞在費用はかなり安く抑えることが可能ですが、短期の大人グループは渡航費用に加えてホテル代をご負担いただくことになります。これについては旅行代理店と交渉中です。また新潟発便が水曜日だけの週一便となってしまいましたので、月金に出る成田発便も併用する予定です。

  • ハバロフスク訪問団期日予定: 
  • 8月23日から30日(青年グループ)
  • 8月27日から30日(大人グループ)

少しでも興味がある方、まずは新潟教会の坂本耕太郎神父にご連絡ください。上記の通り手続きのこともありますから、できる限りこの数日中にご連絡いただけると助かります。一人でも多くの方が興味を示してくださるのを待っています。ちなみに私も一緒に出かけます。私は青年グループと同じ日程の予定です。

P.S. 申し訳ありません。言葉が足りませんでした。今回のハバロフスク訪問団募集は、主に新潟教区の方を対象にしております。新潟教区の方々、どうぞ可能性をお考えください。

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2010年5月 8日 (土)

台湾から戻りました

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FABCの研修会も無事に終わり、夕方に成田空港に到着し、帰国しました。時間の関係で、久しぶりで日本航空での旅行となりました。研修会自体は木曜日の夜で終了。昨日は、台北市内の世界宗教博物館や台湾政府の女性センターなどを見学するツアーの一日でした。残念ながら雨模様でしたが、締めくくりには「タイペイ・アイ」という京劇などのさわりを見せてくれるショーにも行くことができて、一応、台湾に来た気もちになりました。何といっても、月曜に到着してから木曜の夕方のミサで近くの小教区へ出かけるまで、研修会場から一歩も外へ出ませんでしたから。いろいろな教会関係の国際会議に参加してきましたが、今回はことのほか厳しい日程でした。朝7時の祈りに始まって、ほとんど長いブレークなしで、夕食後もグループディスカッションと、私は運営委員会に参加したので10時近くまで会議の連続でした。

そして今回の会議で感じた一番の点は、歌とダンスでした。単純なステレオタイプ化をするべきではないし、それによってどちらが良いとか悪いとかいうつもりはないのですが、これまで参加してきた会議はほとんどが男性によって企画され運営された会議でした。ちなみに教会の多くの会議は、男性によって企画運営されることが多く、男性が最終的な決定権を握っているという指摘は、今回の会議でしばしば聞かれた指摘でした。今回の会議は女性について話し合う会議であり、社会の中で女性が直面する問題に、教会の取り組みはを問うことが目的ですから、当然、会議の企画運営は女性が中心です。たまたまでしたが、日本からは運営委員会に私が参加したのですが、当然他の代表はすべて女性でありました。そうした会議で、私にとって一番大変だったのは、節目節目に歌がありダンスがあること。目が覚めるので良いのですが、シリアスな会議でダンスというのも、なんというか男性が採用しないもののひとつであるように感じます。しかしそれはそれで、違う視点を体験することができてよかったのかもしれません。(写真は会議の合間に踊る参加者)

そしてもう一つ。会議の中でのグループディスカッションの結果発表で、毎回必ずパワーポイントでのプレゼンを求められたこと。これがまた各国の代表の中にとてつもなく素早い人たちが多くいて、みな、あっという間に美しいプレゼンをしておりました。日本も負けじと毎回私がその場でプレゼンを作成しましたが、何せ英語で作らなくてはならないので、これがなかなか大変でした。もっとも一緒に参加したシスターと女性信徒2名の代表団が、しっかりと話し合いをしてくださったので、私の役目は翻訳してプレゼンを作ることだけでよかったので助かったのですが。時代を感じました。

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2010年5月 5日 (水)

台湾の研修会:その2

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台湾での研修会も三日目に入りました。30度までは達しないものの、かなり蒸し暑い毎日です。昨日の午後は二つ用意された基調講演のうちの一つめ、フィリピンのイムス教区司教アントニオ・ルイス・タグレ司教による研修会のテーマに沿った講演がありました。私にとってタグレ司教の講演を聞くのは今回で三回目となります。つまりそれだけ今のアジアの教会ではひっぱりだこの講演家でもあります。人によって与えられるタレントには大きな違いがあるなと実感させられますが、タグレ司教は頭も素晴らしく切れる人ですが、それ以上にプレゼンテーション能力が非常に高い。とっても話がうまい。上手に笑わせる。しかもただ単にお話しが上手な神学者というだけではなく、教皇様が枢機卿時代に責任者であったバチカンの国際神学委員会のメンバーであったことからも、その頭の中身が素晴らしいことがわかります。さすが超有名神学者の講演だけあって、地元の修道者や信徒の方も多く集まり、中国語の同時通訳も付く盛況でした。

昨日の典礼当番は日本でした。ミサではローマ字に直した日本語の歌も一緒に歌っていただきました。説教では山形県新庄での教会建設についてお話をさせていただきました。

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2010年5月 4日 (火)

台湾の研修会 

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台湾での研修会は二日目に入り、今日は午前中から各国のレポート発表となりました。一番最初は日本。東京教区のお二人の信徒の方が、レポートを用意してくださいました。日本における高齢化と老人介護の問題、そして移住者、なかでも農村などで結婚している対日外国人の問題について、しっかりと英語での発表をしてくださいました(写真)

今回の研修会の主な目的は、「さまざまな課題に直面しながらも生き抜く現代社会に生きる女性として、教会がマリアを理解し、女性たちがマリアから勇気と示唆を得ることができるように励ます」こと、そして「女性の役割への理解を深め、それぞれの教区でそういったプログラムを実施できるようにする」ことを目的に開催されています。

日本からは4名、韓国から6名、香港から4名、マカオから2名、台湾から10名の代表団と、それ以下がいに多くのオブザーバーが参加しています。

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2010年5月 3日 (月)

台湾に滞在中です

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本日の昼過ぎころから、台湾におります。台北の国際空港である桃園国際空港がある桃園の都心部の台湾ローカルの修道女会が経営する研修センターで金曜日まで研修会です。修道会の経営する研修センターというと、広い敷地に二階建て位の閑静な場所を想像しますが、本当に街の真ん中の交通量の多い交差点の角に、10階建ての細長いビルが建っており、その一部が修道院、地下が幼稚園、修道院の上が研修センターになっています。昨年9月のCor Unumの黙想会の時にも、宿舎として利用されていました。台湾は夏の陽気ですが、それでも朝晩は現地の人にとっては寒い時期だとか。確かに夜になるとクーラーは必要ありません。

今回はアジア司教協議会連盟(FABC)の家庭信徒局(先日信徒局と書きましたが、信徒だけでなく家庭も付いてました)が主催する、地域ごとのセミナーの一環で、女性デスクが主催する女性が直面する問題に教会がどう取り組むのかを考える研修会です。東アジアでの開催は2回目で、前回は2005年に香港で開催されたということ。確かその時は、宮原司教が参加されたのではなかったかと記憶しています。

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今回の会議では特に聖母マリアの霊性にスポットを当て、「真に現代の女性であるマリア」をテーマとしています。どのような展開になるかはちょっと読めません。台湾、韓国、香港、マカオ、日本から60名近い参加者があります。日本からは私と女性の信徒2名にシスターが一人。それにしても時間が押せ押せのスケジュールであります。明日以降、どうなることか。(写真上は、開会の挨拶をする台湾の代表二人。下は、挨拶する台北のJohn Hung大司教)

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2010年5月 2日 (日)

5月の予定

5月に入りましたので、いつもの通り、今月の主な予定について記しておきます。

  • 5月3日~8日 台湾へ。FABC信徒局、東アジア研修会
  • 5月10日 月曜会ミサ・新潟教会
  • 5月10日~11日 新潟教区司祭静修・新潟
  • 5月12日~14日 日本カトリック管区長協議会総会(男子修道会)参加・名古屋
  • 5月16日 高田教会堅信式
  • 5月22日 双葉学園理事会・鶴岡
  • 5月23日 十日町教会堅信式
  • 5月24日 新潟教区顧問会・新潟
  • 5月25日 カリタスジャパン会議・東京
  • 5月26日 新潟カリタス会理事会・新潟
  • 5月28日 カリタスジャパン会議・東京
  • 5月29日 ノートルダム新潟清心学園理事会・新潟
  • 5月30日 長岡地区信徒大会・長岡表町教会
  • 5月31日 札幌教区司祭月例会・札幌

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2010年5月 1日 (土)

三森神父様の葬儀が行われました

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4月29日朝に亡くなられた新潟教区司祭フランシスコ・サレジオ三森泰三神父様の通夜と葬儀が、新潟教会で執り行われました。どちらも200人を超える方々が参列し、ともに祈りを捧げてくださいました。本日の葬儀では、教区で働く司祭団のほぼ全員、26名が共同司式に参加してくださいました。説教は鎌田神父様にお願いしました。多くの教区司祭が、三森神父様の教えを受けて育てられました。戦後すぐには名古屋の教区小神学校校長を務められたこともあるため、名古屋の野村司教様も教え子の一人であると聞きました。鎌田神父様は説教で、「小神学校時代の教え子に尋ねたが、三森神父様には特別のエピソードがないという。エピソードがないことこそが三森神父様の人生を象徴している。司祭として祈りを始めすべてのことに忠実であった典型的な司祭だった」と述べられました。私にとっても、引退された後も、毎日欠かさず共同司式でミサに参加し、常に祈りの本を開いている姿が忘れられません。永遠の安息を祈ります。

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教区の宣教司牧評議会が開催されました

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新潟教区の宣教司牧評議会が、4月29日に新潟教会で開催されました。一年に一度の開催で、今回が四回目となります。これまでの話し合いで、教区の優先事項を三つ定めることができました。今回はそれぞれの小教区や地区において、優先課題に関連してどのような取り組みを行い、またどのような課題があるのか。またそれを克服するためにどのような目標を掲げるのかを分かち合っていただきました。うまくいっている地区もあり、全く手つかずの地区もあります。宣教司牧評議会は、何かまた新しい組織が教区に増えたというようなものではなく、司祭・信徒・奉献生活者の代表が一堂に会して、教区の全体的な姿勢について話し合う場です。したがってここで話し合われた姿勢に基づいて、それぞれの地区や小教区での活動を定めていっていただきたいと願っています。ですから、今回の宣教司牧評議会で分かち合われた他地区の報告については、必ず地区大会などの折に、評議員や地区長からの報告を聞くようにしてください。共通意識を高めることは不可欠だと思います。教区全体として互いに何を考え、何に悩み、どんな課題を抱えているのかを、互いに知り合うことが、情報の共有やネットワーク化の目指すところです。

なお2012年の教区100周年に向けての取り組みや、信徒の養成を考えるチームの検討結果などについても、報告がありました。参加してくださった方々、ご苦労様でした。

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