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2010年6月29日 (火)

札幌教区全道司祭会議

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昨日月曜日から明日の水曜日まで、札幌市郊外の藤女子大学セミナーハウスを会場に、札幌教区で働くすべての司祭の集まり、全道司祭会議が開催されています。私にとっては、札幌において初めての、すべての司祭の集まりとなります。今回の集まりには都合41名が参加。祈りと食事をともにし、今日の午前中は研修を行い、これから午後は全員での話し合いになります。その後夕方には引退された地主司教を迎えて、聖ペトロとパウロの祝日ですから、司教様の霊名のお祝いをする予定です。

今日の午前中の研修では、私が講話をいたしました。全体のテーマは「北海道の福音宣教」です。そしてわたしには小教区の共同体づくりについて、新潟とアフリカでの体験から話すようにというリクエストでした。具体的に共同体育成のことをお話しできたわけではありませんが、主に新潟教区において宣教司牧評議会を通じてこの数年追求してきた教区の基本方針を明確にする作業について、司牧書簡でどのように呼びかけたかを中心に、お話しさせていただきました。また後半では、写真をお見せしながら、ガーナでの体験とルワンダの体験について話しました。

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ところで教皇様は昨晩、聖ペトロとパウロの祝日の前晩の祈りを聖パウロ大聖堂でささげられ、その席で、新しい評議会を設置するという意向を表明されました。そのこと自体は復活祭ごろからうわさとして流れていましたが、今回の表明では具体的な日時や、うわさされていた議長人事については触れられませんでした。新しい評議会は「新福音宣教評議会」とでも訳すのだろうと思いますが、伝統的なキリスト教世界において、改めて新しい福音宣教の動きを立ち上げようとする評議会だということです。同時に教皇庁は声明を発表し、福音宣教省の役割の重要性を再確認しました。新しい評議会と重なるところがないようにという配慮だと思いますが、同時に前長官セペ枢機卿時代に、政府高官との間で不透明な不動産取引があったと指摘されている問題について、教会の立場を明確にしようとする意図もあったと思われます。なお新しい評議会が設置されるのは1985年以来初めてで、ベネディクト16世が最優先としている課題がなんであるかを明確にしています。

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先日の竣工式から(歌うマリオ神父)

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先日土曜日の、新潟県上越市高田にある天使幼稚園新園舎竣工式。式後の祝賀会で、職員と一緒に歌を披露する園長のマリオ神父様の写真が、あまりにも素晴らしい笑顔なので、一枚掲載しておきます。

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2010年6月27日 (日)

新潟女性の会で講演

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本日の日曜日、午後1時45分から新潟教会において、新潟女性の会の講演会を行いました。新潟教区全体としては女性のための組織体はまだないのですが、主に新潟地区を中心に活動している教会の女性たちの会です。本日は総会が行われ、そのあとに講演会となりました。指導司祭は大瀧師です。

6月から7月にかけてあまりにもたくさんの原稿と講演や講話の依頼があり、目新しい話を用意することがかないませんでしたの、今日は「世界の貧困とカトリック教会の対応」について話をさせて頂きました。カリタスジャパンの責任者として、様々な方面でお話をさせて頂いている話題です。なるべく専門的なことは省いて話したつもりですが、こういった話でよく利用するパワーポイントをそのまま使ったので、どうしても専門的な話題に足を踏み入れたくなってしまいました。スクリーンが小さいので、余りよく見て頂けなかったかもしれません。何名の方がおられたかわかりませんが、女性の会以外からも、新潟教会の聖堂に一杯の人が来てくださいました。感謝します。

先日の緒方さんとの話でもあったポイントで、聖座の国連代表も国連の議場でしばしば繰り返していることですが、現今の経済状況のため先進国の途上国援助は減少傾向にあります。国内の経済が疲弊しているのに、海外援助の必要はないという議論もあります。しかし教会は、貧しい人たちへの援助を当然の人間の責務と考えているのであり、短期的視点ではなく長期的人類全体の視点から考えてほしいとアピールしています。レールム・ノバールム以降の諸教皇様方の社会教説を今一度学びたいと思います。

今日は夜の飛行機で、新潟から札幌へ移動し、明日から三日間の全道司祭大会に参加します。今回はあまり触れてこなかったのですが、それにしてもガーナの快進撃は喜ばしい限りです。ワールドカップの話です。次は日本の番ですね。

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上越カトリック天使幼稚園の新園舎竣工式

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上越市の高田にある高田カトリック教会に隣接する、上越カトリック天使幼稚園の新園舎がこのたび完成し、昨日土曜日11時から、竣工式と祝賀会が行われました。竣工式には設計や施工の業者の責任者、庭を造った方、陶芸や絵画といった芸術を通じて園児の情操教育のために尽くしてくださる方々、上越市の教育長など、様々な方においでいただきました。天使幼稚園は新潟県内に十七園を擁する聖母学園が経営にあたっていますが、今月からその理事長は私が務めております。

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竣工式はまず新しい園舎の中で、子どもたちには舞台に並んでもらい、祈りを捧げ、聖水で祝福しました。その後テープカットや、子どもたち手作りのくす玉割り、感謝状の贈呈などと続きました。旧園舎はもともと高校の体育館だった建物を再利用していましたが、老朽化と今後の耐震の問題から、立て替えが急務となっていました。ちょうど政権交代時期に当たり、園長のマリオ神父様は、行政との補助金の交渉などがなかなかうまく進まず、心配な毎日を過ごされたと聞きました。その分、喜びも大きかったのだと思います。祝賀会では、先生たちの歌に加わり、またご自分でもイタリア語で美声を披露。あのままにしていたら、いつまでもマイクを手放さないような雰囲気でした。それにしてもマリオ神父様の人脈の広さには恐れ入りました。

新しい幼稚園園舎が、子どもたちの心と体の成長の場になりますように。

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2010年6月25日 (金)

月曜会の秋田巡礼

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恒例となっている新潟の月曜会が主催する秋田巡礼が、今年は昨日から今日にかけての一泊二日で行われました。今回は日帰りで参加した方々も含め、月曜会のメンバーとそうではない方々と合わせて27名が巡礼をいたしました。そのうち6名の方は、昨日朝の「いなほ」で一緒に秋田へ出かけ、そのまま夕方の「いなほ」で戻ってくるという強行軍でした。

昨日は朝8時半に新潟を出発する「いなほ」で、そろって巡礼へ。天気が心配されていたのですが、秋田に近づくにつれて天候も回復。ちょうどよいくらいの曇り空です。お昼少し過ぎに秋田駅に到着。聖体奉仕会修道院に着いて、早速ロザリオの祈りを一環捧げ、聖体礼拝を行い、午後3時からは洗礼者聖ヨハネ誕生の祭日のミサを捧げました。日帰り組はここで秋田駅へ。残った21名は暑くもなく寒くもないちょうどよい天気の中、外へ出て十字架の道行きで主の受難と死と復活を黙想しました。その後聖体奉仕会の夕方のロザリオと晩の祈りに参加して、準備されたすばらしい夕食をいただきました。そして今回は夕食後にもう一度聖堂に集まり、聖体降福式を行いました。Tantum ergoの後に続く応唱とラテン語の祈願。久しぶりに歌いました。たぶん助祭時代以来かも知れません。

そして本日はすばらしい天気に恵まれ、朝6時から朝の祈りと聖体礼拝。7時からミサ。その後に朝食を経て、10時から聖体奉仕会会員と茶話会。そしてタクシーに分乗して秋田駅へ向かい、12時50分の「いなほ」で新潟へ。今日の「いなほ」はいつもの電車ではなくて、国鉄カラーの写真の車輌。よく見ると入り口に張り紙があり、通常は「ムーンライト越後」に使われる車輌とわかります。

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なかなか駆け足の巡礼スケジュールですが、普段の生活から離れ、心を癒すひとときを過ごすことができたと思います。月曜会はこの巡礼を毎年5月または6月に開催しています。日程は私の予定に応じて変化しますが、この祈りのひとときに参加を希望される方は、来年ご一緒にどうぞ。また月曜会は毎月一度、新潟教会において、司教司式のミサにあずかり、ロザリオを一環捧げています。祈りをともにした方は是非ご参加ください。月曜会の歴史は創始者の伊藤司教の頃から数えて27年めで、秋田巡礼は今回で26回目ということです。

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2010年6月22日 (火)

平和構築につながる援助を

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お会いしたいと思っていた方にやっと会っていただきました。今日の午後、東京の「国際協力機構(JICA)」事務所で、理事長の緒方貞子さんと対談する機会をいただきました。ドンボスコの月刊誌「カトリック生活」の企画ですので、その内容はまた9月号あたりに掲載される模様ですので、そのときにでもご覧ください。1995年4月に、ザイールのブカブ近郊でルワンダ難民キャンプの調整員をしたときに、キャンプが2時間にわたり襲撃され、30名を超える難民が殺害された話は、しばしばいろいろなところに書いてきました。私はちょうど現場に居合わせ、夜中の真っ黒な空を銃弾が花火のように飛び交うのを、宿舎にしていた司祭館の廊下の窓から眺めたあの光景。銃弾を受けて次々と運び込まれる負傷者や死者。あの夜のことを忘れることは決してありません。今でも工事現場などを通りかかり、掘削機が「ダダダダ」と音を立てるのを耳にすると、思わずぞっとしてしまいます。当時ルワンダ難民キャンプが襲撃されたのは初めてでしたし、その頃のザイール軍ではとてもセキュリティーを確保することは不可能だったので、国連で何とかしてほしいと、嘆願する緊急アピールを英文で書き、他国カリタスからの署名ももらって現地事務所に提出しました。事の性格上、手紙の宛先は当時の国連難民高等弁務官である緒方さんでした。当時のブカブの所長はパトリック・デ・スーザ氏という、カリタスインドで働いた経験もある人物で、緒方さんの写真を前にして彼女のことを自分がどれほど尊敬しているか、我々に熱を込めて話してくれたのを覚えています。その直後、国連は自ら資金を拠出してザイール兵を雇用し、独自のキャンプ警護隊を組織することになったのでした。その頃から、緒方さんという方に一度はお会いしたいと思っておりました。現在は仕分けの対象ともなった国際協力機構の理事長を務めておられますが、日本の援助のあり方、また日本が平和のうちに生き延びるためにも、他国との協力関係や援助が不可欠であることなど、貴重なお話をうかがうことができました。企画をしてくださったドンボスコ社に感謝します。

四谷の駅から東京行きの快速電車に乗りました。東京の新しい電車の多くは、新潟で製造されています。連結部に近い壁面右側上に「新津製作所」と記されている車輌を見ると、別に私が作ったわけではないのですが、なにやらうれしくなります。そんな電車のドアの上に液晶画面があり、ニュースやクイズが流れていました。そのうち全日空のマイレージの宣伝に。家族でマイレージを合算できるサービスの宣伝のようでした。その直後流れた映像を見て、一瞬、「全日空も、やけにシュールなコマーシャルをするな」と思ってしまいました。だって、「知ってる?ぼくんち100人家族なんだよ」というコピーが流れているのです。「家族合算マイレージサービスで100人家族?」と思ったら、そちらは別な広告でした。UR都市機構の賃貸住宅のコマーシャルでした。ちょっとだけびっくりの、とてつもなく暑い東京でした。

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2010年6月20日 (日)

札幌で堅信式

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今日の日曜日、札幌の山鼻教会で堅信式を執り行いました。山鼻教会といわれても、未だにどこにあるのか口では説明がつきませんが、司教館のある北一条教会から、車で15分ほどの距離にあり、比較的大きな駐車場を要する小教区です。札幌教区の小教区で堅信式を司式したのは、本日が初めてでした。

今日の堅信式は、山鼻教会だけではなく、近隣でブロックを同じくしている真駒内教会と円山教会との合同堅信式でした。堅信を受けられた方々は、山鼻教会から7名、真駒内教会から6名、円山教会から19名の都合32名。大多数は中学高校の若者たちでした。やはりこの数になるとかなりのボリューム感があります。山鼻教会の聖堂は、それでも比較的幅のある造りだと感じたのですが、しかし一度に32名全員が並ぶわけにもいかず、それぞれの教会ごとに出てきて頂き、堅信の秘跡を授けました。

今日のミサでは、山鼻教会は、専門に訓練を受けたのかと思わせるほど、聖歌の歌唱に迫力のある教会という印象を受けました。ミサ後には、山鼻教会主任の谷内神父様だけではなく、ミサを終えて駆けつけた円山教会の上杉神父様も加わり、ホールで祝賀会となりました。写真はその上杉師からお祝いの品を受け取る円山教会の受堅者です。堅信を受けられた皆様、本当におめでとうございます。これからも教会共同体と一緒に、信仰を深め、歩みをともにしてください。

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昨日、新潟空港で飛行機にチェックインするとき、バクルスを預けました。バクルスとは司教の牧杖のことです。4分割してケースに入っているのですが、保安検査のエックス線のところでも、カウンターでも、中味は何かを尋ねられました。どう答えたものか、かなり躊躇しましたが、とりあえず「杖です」とだけ申しておきました。司教が杖をもって共同体とミサを捧げることには、牧者であるキリストご自身が、その群れとともにいてくださる、群れを見捨ててはおられないということを、肌で感じる意味も込められているように感じます。今司教座が空位となっている札幌にあっても、牧者である主が決してその共同体を忘れてはいないのだということを、目に見える形で感じて頂くためにも、今回は牧杖を持参しました。聖霊に満たされる堅信式のミサの中で、聖霊によって見守られ導かれる教会共同体に、早く新しい牧者が与えられるようにと祈ることには意味があると思います。次回は空港で「羊飼いの杖です」といってみようかと思います。たぶん私は羊飼いには見えないでしょうが。

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2010年6月17日 (木)

司教総会も間もなく終了

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月曜日午後から始まった今年度の定例司教総会も、明日金曜日のお昼で終了です。会議以外にも、昨晩は司教全員で教皇庁大使館を訪れ、大使とともに、とくに司教叙階25周年を迎えられた三末司教様を祝って夕食をともにしました。三末司教には教皇様からのお祝いの言葉がありました。昨年から改修が続いていた大使館の小聖堂ですが、今年は入口の扉が完成し、今回見せていただきました。

さて今回の司教総会の間に青少年担当の郡山司教から発表がありましたが、来年8月にスペインで開催されるワールド・ユース・デー(WYD)について、参加者募集が間もなく始まることになります。詳しくはまた順次、中央協のホームページに掲載されることになろうかと思います。来年のWYDは、2011年8月16日から21日まで、スペインのマドリードで開催されます。日本からの巡礼団は二つのコースがあり、Aコースが8月7日に現地ビーゴで集合して、サンチャゴ・デ・コンポステーラの徒歩巡礼を15日まで行い、16日からマドリードへというもの。またBコースは8月15日に日本を出発して24日に日本へ戻るいというものです。Aコースは往復の航空券などの手配を自分で行う必要があります。ビーゴからの徒歩巡礼には、事務局が付き添って世話をするとのことです。申し込みは今後、各教区の担当者を通じて行う形式になるとのことですので、来月中にでも、教区で任命される担当者からおしらせが行われることと思います。参加を考えておられる青年の方々、どうぞ来年の予定に入れておいてください。

今回の総会では、各司教の担当も任期を迎え、改選がおこなわれました。人気は一期3年です。私はこれまでと同様に常任司教委員会を継続しますので、これからも月に一回の月初めの会議は継続です。そしてカリタスジャパンの責任司教も継続することになりました。カリタスジャパンはこれまで通り幸田司教が担当司教を一緒にしてくださいます。また社会福音化推進部会の直属になるHIV/AIDSデスクも、私が担当することになりました。これ以外にもいくつかの役を仰せつかりましたので、また会議の多い3年になりそうです。

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2010年6月15日 (火)

司教総会始まる

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先週末、土曜日は札幌の円山教会を会場に、めぐみ会の講演会とミサ。聖堂一杯に集まってくださった方々相手に、教会の共同体と宣教への姿勢について一時間半ほど話をさせていただき、その後、主任司祭の上杉師と一緒にミサをささげました。(写真上)

そしてそのまま夜の飛行機で札幌から秋田へ。国内線で日航に乗るのは久しぶりです。よく日曜は、秋田地区の信徒大会。何か秋田地区では毎年集まっているような気がしていましたが、ここ数年は様々な行事があり、実は地区信徒大会は4年ぶりということでした。そういえば前回集まったのは大館教会。その後は秋田で教区大会とか、神言会の来日100周年とか、集まる機会は多々ありました。今回は「召命」をテーマに、名古屋の神言神学院院長であるザビエル・スサイ神父を講師に招き、お話をいただきました。インド出身のザビエル師は巧みな日本語で笑いも誘いながら、司祭の召命について、神学生の生活について、いろいろと話をしてくださいました。その後信徒会館や、天気もよかったので外のテントの下でも、皆でお弁当をいただきました。そして集まった地区の司祭団と一緒に、10名の司祭でミサをささげました。(写真下)

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そして月曜の朝に秋田から羽田へ飛び、午後2時から定例司教総会の始まりです。

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2010年6月11日 (金)

実りを目指して

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6月11日はイエスのみこころの祭日です。イエスのみこころの信心は「イエスのみ心に表される神の愛を思い起こし、その無限の愛のしるしであるみ心をたたえるもの」です(中央協HPより。)なかでも聖マルガリタ・マリア・アラコックの受けた啓示によって、広まったと言われています。主の心にあふれる神の慈しみと愛に包まれていることを実感しながら、またその心を貫く槍のごとく悲しみを繰り返し主に与えている私たちの足りなさを反省するときにしたいと思います。

ご存じのように昨年から一年間続いた司祭年は、本日をもって公式には閉幕となります。バチカンでは教皇様司式のミサを持って、閉幕の行事が本日行われることになっています。昨晩は全世界から集まった司祭代表の質問を受け答える形で、教皇様から司祭職についての様々な教えが示されたと伺いました。また本日のミサの中でも、先般から相次いで発覚している教会内の様々なスキャンダルに関連して、司祭の生き方についての言及があるやに聞いています。新潟教区ではすでに年頭司牧書簡でお願いしたとおり、本日をもって終わりとするのではなく、この一年を通じて継続して司祭のためにお祈りくださるようにしてください。司牧書簡の一節を引用しておきます。

新潟教区の皆様、どうかこの一年を、司祭のために祈る一年として下さい。その祈りは、教皇様の呼びかけに従い、「聖職者の聖化」と「司祭召命」の二つの目的のために捧げて下さい。個人的に、また小教区や修道院において、さらに信心のさまざまなグループにおいて、この一年、特別に時間を割いて司祭のために、そして新たな召命のためにお祈りをお願いいたします。

写真は新潟教会内にある田んぼの今の様子です。その背後には畑も見えています。江部主任司祭が手塩にかけて世話をしているこの稲は、この数日の好天の恵みを受けて、豊かな実りを目指して育っています。豊かな実りが同じように召命の実りとして、教会にも与えられますように。

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2010年6月10日 (木)

好天続きで

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月曜から水曜まで行われた新潟教区の司祭の集い。秋田地方は好天に恵まれ、鳥海山を目の前にした森林のまっただ中にある「フォレスタ鳥海」で、心もリラックスさせることができたように思います。昨日は午前中に各委員会などからの報告に続き閉会ミサを捧げ、解散となりました。私は大瀧師の車に便乗して、まっすぐに新潟へ。途中、山形県の湯野浜温泉の近くにある加茂の町の水族館へちょっと立ち寄りました。小規模ながらもクラゲで全国的に有名な水族館で、先日はノーベル賞の下村博士も訪れたとか。実は以前に一度クラゲを見に出かけたことがあったので、今回はそのクラゲを取り込んだアイスクリームをいただきに。写真のようにいたって普通のアイスクリームですが、コリコリとクラゲの断片を舌で感じることができます。変な味ではありません、非常に調和がとれている。加茂水族館では、これ以外にもクラゲを利用したメニューがあるようですので、鶴岡近辺を訪れた際には是非どうぞ。

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2010年6月 8日 (火)

新潟教区司祭の集い

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山形県と秋田県の県境にそびえる鳥海山の、秋田県側のふもとで、昨日午後から明日の昼までの2泊3日で、新潟教区の全司祭が集まる「新潟教区司祭の集い」が開催されています。教区で働く全司祭の9割以上の、30名ほどが参加。今回は、教会がいま最も力を入れ、また大切にしている「いのち」の問題に取り組むため、特に地域の重要な課題となっている「自死・自殺」についての研修会を開催することになりました。昨日の第一日目は、秋田大学大学院医学系研究科の準教授である佐々木久長先生においでいただき、「地域における自殺の現状と予防対策の取り組み」についてお話しいただきました。地域での自殺の現状を研究し、予防対策に取り組んでおられる佐々木先生は、テレビなどで全国向けのプログラムにも登場するこの問題の専門家です。また先生は信徒でもあります。全国でも自殺率第一位という秋田の現状と、具体的な予防の取り組みについてお話をいただきました。つながりを持つことの大切さと、教会の取り組みの可能性にも大きな示唆をいただきました。

二日目に当たる今日は、カリタスジャパンの担当司教として「いのち」の問題に取り組んでいる東京教区の幸田司教様に、教会の姿勢についてのお話をいただくことになっています。

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昨日は、会員の集いのために滞在していた聖体奉仕会から、土崎教会の飯野神父の車に同乗させていただき、鳥海山のふもとまでやってきました。前日に飯野師から電話があり、朝8時45分に迎えに来ること、その後2時間は山歩きをするのでふさわしい格好をするようにと連絡あり。とはいえ、会議から会議と渡り歩いているので、スーツしかありません。どうなる事かと思っていると、当日朝、時間通りに飯野師が、山登りに行くぞという本格的格好でやってきました。どうなる事かと後ろを見ると、そうでもない普通の格好の伴神父とオディロン神父が見えたので一安心。その後鳥海山の近くにある獅子ヶ鼻湿原に向かい、まさしく2時間ほどの山歩きとなりました。美しい天気で、緑にあふれた爽快な体験でした。写真はその山歩きで、ブナの大木 です。

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2010年6月 2日 (水)

さわやかな6月の始まり

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6月はさわやかな日々で始まっております。5月31日には札幌で司祭の月の集まりがあったので、長岡の信徒大会の後に夜の飛行機で移動しました。それでも確かに札幌の夜は新潟より冷え込んでおりました。31日の月曜日には花川へ移動して月の集まり。司祭団と情報交換をしたり、六月末に予定されている全道司祭大会に向けて、いろいろと話し合ったり。昼食を挟んで、かなり白熱した話し合いとなりました。その後夕方からは札幌教区の顧問会。そのまま夜は花川に泊まり、翌朝はシスター方と一緒に朝のミサ。さわやかな6月のはじめの日、花川から札幌へ戻る道は、1月や2月の頃と違い、見通しもよく、広々とした開放感にあふれ、ついでにさわやかに光が差し、本州とは全く違う雰囲気を醸し出しております。

その日はそのまま午前中に教区財政の報告を受け、午後には電車で新千歳へ。たっぷりと時間があるので飛行機見物。残念ながら新潟空港に車をおいてあるので、さわやかにビールを飲むわけには行きませんでしたけれど。屋上デッキで眺めていたら、写真のような懐かしい全日空機が。モヒカンジェットです。全日空の昔の塗装。ホームページによれば20年ぶりの登場とか。モヒカン塗装もいいですが、垂直尾翼にあるダヴィンチのヘリコプターをあしらった社章もなかなかよいと思います。

というわけで新潟へ戻り、本日6月2日は午前中から新潟県内17の幼稚園を束ねる聖母学園の理事会。その後午後からは聖母学園の園長会。そして今日はそのまま夜の新幹線で東京へ移動して、明日は朝から潮見で常任司教委員会です。そのまま夜の飛行機で羽田から秋田へ移動するので、次に新潟へ『来る』のは来週の水曜日。しかしその翌々日には、またまた札幌へ移動。いったいどこに住んでいるのか、いったい何を今しているのか、わからなくなりつつあります。

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