札幌教区全道司祭会議
昨日月曜日から明日の水曜日まで、札幌市郊外の藤女子大学セミナーハウスを会場に、札幌教区で働くすべての司祭の集まり、全道司祭会議が開催されています。私にとっては、札幌において初めての、すべての司祭の集まりとなります。今回の集まりには都合41名が参加。祈りと食事をともにし、今日の午前中は研修を行い、これから午後は全員での話し合いになります。その後夕方には引退された地主司教を迎えて、聖ペトロとパウロの祝日ですから、司教様の霊名のお祝いをする予定です。
今日の午前中の研修では、私が講話をいたしました。全体のテーマは「北海道の福音宣教」です。そしてわたしには小教区の共同体づくりについて、新潟とアフリカでの体験から話すようにというリクエストでした。具体的に共同体育成のことをお話しできたわけではありませんが、主に新潟教区において宣教司牧評議会を通じてこの数年追求してきた教区の基本方針を明確にする作業について、司牧書簡でどのように呼びかけたかを中心に、お話しさせていただきました。また後半では、写真をお見せしながら、ガーナでの体験とルワンダの体験について話しました。
ところで教皇様は昨晩、聖ペトロとパウロの祝日の前晩の祈りを聖パウロ大聖堂でささげられ、その席で、新しい評議会を設置するという意向を表明されました。そのこと自体は復活祭ごろからうわさとして流れていましたが、今回の表明では具体的な日時や、うわさされていた議長人事については触れられませんでした。新しい評議会は「新福音宣教評議会」とでも訳すのだろうと思いますが、伝統的なキリスト教世界において、改めて新しい福音宣教の動きを立ち上げようとする評議会だということです。同時に教皇庁は声明を発表し、福音宣教省の役割の重要性を再確認しました。新しい評議会と重なるところがないようにという配慮だと思いますが、同時に前長官セペ枢機卿時代に、政府高官との間で不透明な不動産取引があったと指摘されている問題について、教会の立場を明確にしようとする意図もあったと思われます。なお新しい評議会が設置されるのは1985年以来初めてで、ベネディクト16世が最優先としている課題がなんであるかを明確にしています。
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