昨日7月4日の日曜日午前11時から、米沢の北山原殉教地で、一昨年列福された188福者殉教者の記念ミサが捧げられ、山形地区を中心に100名を超える方が集まり、祈りをともにしました。米沢で殉教した福者ルイス甘粕右衛門と52殉教者が殉教した日は1月12日ですが、188人全員のお祝い日は一緒にする必要があったので、ペトロ岐部と187福者殉教者の祝日として7月1日が定められています。もっとも1月では米沢は雪が深いし寒いので、殉教地でミサをすることには困難が伴います。というわけで、7月1日に一番近い日曜日に記念ミサを捧げることにしました。昨年は初めての年でもあり、列福に感謝するミサを5月に捧げましたから、7月は今回が初めてです。
なにぶん梅雨の真っ最中ですから、お天気が心配でした。前日は雨模様。当日もミサが始まる頃はどんよりとした曇り空でしたが、これがミサ中はどうしたわけか青空が顔をのぞかせ、強い日差しも照りつけました。やはり7月にこういった催しをするのは、天気の心配がつきまとうことになります。加えて蚊も発生するため、そこかしこで蚊取り線香が焚かれておりました。香炉代わりであったかもしれません。北山原は今では住宅地の真ん中ですから、地域の方々の了解を取らなければ、このような大きな催しはできません。米沢教会の方々にあっては、地域の方々と事前によく交渉をしてくださり、駐車スペースを貸してくださる方までおられ、感謝でした。
ミサはかわいい3名の侍者のお嬢さんたちに先導されて、米沢主任の成田師、地区長の本間師、鶴岡のドネガン師、教区から大瀧師に私と、5名の共同司式。写真のように山形教会からは大型バスでの参加でした。音響設備もよく手配されて、スムースなミサの進行でした。昨年の感謝ミサでは900人を超える方々が集まり、御聖体が足りなくなる事態となりましたが、今回はちょうどよい数が用意されていました。
ミサ後にはいくつかのグループに分かれて、米沢教会で準備してくださったお弁当を一緒にいただき、そのまま「分かち合い」となりました。お弁当はひもを引っ張ると蒸気が発生して温かくなるという仕掛けで、野外ながら、温かなご飯をいただくことができました。米沢ですから、米沢牛らしきものもいただきました。分かち合いはテーマをいくつか設定して進められましたが、残念ながら途中で雨がぱらつき始め、十分な時間をとることが難しくなってしまいました。それでも殉教地中央の大木は、十分に雨をしのいでくれましたし、1時半までゆっくりと話し合いができたのではないでしょうか。また会場では、今のシーズンですから、信徒の方が育てているサクランボの即売も行われました。
来年以降どのような形でこれを継続していくか、また考えていきたいと思います。教区全体に呼びかける大がかりな巡礼は、例えば五年に一度くらいのインターバルにしておきたいと思いますが、これから列聖を目指して教区でも祈りを続けていかなければなりません。米沢教会はそれほど大きな共同体でもないのですが、本当によく準備をしてくれました。加えて、今年に入って転入してこられたり、新しく洗礼を受けられたりと、新しく加わった若いメンバーが活躍してくださったことに感謝したいと思います。どうか殉教地を新潟教区の聖地として、これからも守っていってくださるようにお願いします。