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2010年7月28日 (水)

ガーナへ出かけております

明日、7月29日の午後に成田を出発して8月12日まで。西アフリカのガーナへ出かけております。そのためこの期間の日記の更新はありません。次回の更新は8月13日以降となります。

今回の訪問の主目的は、8月7日に予定されている、神言会ガーナ管区の司祭叙階式を執り行うことです。叙階される中に、私が1986年から94年まで働いていたガーナのオソンソン教会出身の青年が含まれております。彼は私が主任司祭をしていた当時中学生として侍者を務めていた人物です。私が働いていた当時の中高生のオソンソン侍者団から司祭を目指した青年はこれまで何名もいましたが、彼が初めての叙階者となりました。Martin Akweteyといいます。どうぞお祈りください。ちなみに彼は神言会員として日本管区へ派遣されることが決まっているとのことです。8月8日にはオソンソンで彼の初ミサがあり、説教をさせていただく予定になっています。

それでは、次回は8月13日以降に、ガーナの報告をいたします。

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2010年7月27日 (火)

世代交代

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札幌から戻って昨日、毎月の恒例行事のように内科のお医者様へ出かけました。診察を受けた後に血圧の薬をいただくためです。そして今月は、定期的に見ていただいている血液の検査。変な話ですが、血圧が高かったおかげで、定期的に医者に通い、定期的に検査を受ける事が可能となっています。でいつものようにかかりつけの医院へ。受付の方々もいつもと一緒。名前を呼ばれてまず入った診察室に構えている看護師さんたちも、いつものメンバー。安心しつつさらに名前を呼ばれてドクターの前に座ってみると、これがいつもとは別人です。しかも若い。一瞬どうしたのだと混乱しましたが、すかさずご本人が自己紹介。これまでのドクターの息子さんだとのこと。これから二人で分担して診察に当たられる様子です。お父さんも懇切丁寧なドクターなのですが、息子さんもそれに勝るともとらない丁寧に見てくださるドクターでした。当たり前のことですが、時間の経過と共に、いろいろなところで世代交代は徐々に進んでいくものです。

さて上の写真は先週の北海道で。知床半島の羅臼岳を背後に、エゾシカを見つめながら撮影しました。平日でしたけれど中標津教会(下)を訪問して参りましたが、そこからすぐ近くが知床半島。雄大な自然を目の当たりにしてきました。北海道は、本当に広いと実感させられました。

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マリオ神父様、金祝

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高田教会の主任司祭であるフランシスコ会員タルチシオ・マリオ・カンドゥッチ神父様が、このたび司祭叙階50周年を迎えられ、金祝感謝ミサと祝賀会が、7月25日の日曜日午後から行われました。会場となった高田教会には三〇〇人を超える信徒の方々が集まってくださり、マリオ神父さま司式のもと、フランシスコ会や教区で働く司祭など大勢の司祭が共同司式に参加しました。ミサ中の説教は高田教会出身の大瀧師が行い、体調不良のため欠席した私に変わって、教区司祭団長老の鎌田神父様が、教区を代表してお祝いの言葉を述べてくださいました。ミサ後には、まもなく取り壊しが予定されているこれまでの幼稚園園舎(旧高校体育館)を会場に、歌あり踊りありの祝賀会が催されました。マリオ神父様、50年間本当にご苦労さまでした。これからも、まだまだ、よろしくお願いいたします。おめでとうございます。

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2010年7月24日 (土)

札幌で平和講演会

本日土曜日は、午後3時から札幌の北一条教会で、札幌地区の平和旬間行事である講演会をいたしました。北一条教会の聖堂にいっぱいの方に参加していただきました。感謝します。担当の新海神父様からは、マザーテレサの生誕100年だから、「もっとも小さきもののひとりに」というタイトルでとリクエストをいただきましたが、私はマザーテレサについて知っていることはほとんどありませんし、唯一の接点といえばカルカッタの本部修道院で墓所に詣でたことが一度あるだけですから、内容的にはリクエスト通りにはいきませんでした。結局、いつもの通りガーナとルワンダの話をさせていただきました。ルワンダといえば、福島に住むマリールイーズさんが9月4日午後1時から、北海道クリスチャンセンターで講演会を開催すると、チラシが出ていました。そちらもできれば是非お出かけください。前回彼女にあったのは、名古屋で南山高校男子部文化祭で一緒に話をしたときでした。札幌地区ではこの後、平和旬間の締めくくりに、8月15日の平和祈願ミサが北一条教会で捧げられる予定となっています。私はその日は新潟教会でミサの予定ですので、残念ながらご一緒はできません。

さてこの数日は熱を出して臥せっておりました。この頃はちょっと油断するとすぐに喉をやられ、喉の痛みが激しくなると高熱というパターンがあるのですが、今回もそのパターン。考えてみるとスケジュールが過密になって疲れがたまっているときに起こっているので、体の抵抗力が落ちたときに油断しての結果だと思います。喉が痛くて熱が出て不調で仕方がなかったので札幌市内の病院に受診。旅の途中の油断で、今回は健康保険証を持参していなかったため、受付で10割負担の念を押されました。熱を測ったら39.5度。マラリアで40度超の体験が何度もあるので、熱には強い方だと思うのですが、どうもだるいと思ったらこの熱でした。いろいろと薬をもらって、それでもちょっとはよくなったでしょうか。今日の午後には、かなりマイクに頼ったものの、90分間の話を終えることができました。

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2010年7月18日 (日)

新潟はジャズに満たされて

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新潟市内では、昨日と今日、新潟ジャズストリートと名付けて、市内各地で一日中、ジャズの生演奏が行われていました。もちろんライブハウスでも行われていますが、それよりも古町のアーケードでは、無料コンサートが行われており、多くの人が集まっていました。ちょうど古町では先日、老舗デパートの大和が閉店したこともあり、勢いに陰りも見られたのですが、社会実験として8月まで行われる新潟駅と古町を結ぶ100円バスの効果もあってか、この数日は多くの人が集まっているように感じました。それにしても新潟の人のジャズ好きには驚きます。もちろんもともとジャズが好きな私にとってはありがたいことではあるのですが、日曜ではゆっくりと聴きに行くチャンスもありません。夕方時間ができて、散歩ついでに出かけたとき撮影した写真です。そして下はそのポスター。ちょうど梅雨明けしたこともあり、ビールが飛ぶように売れていました。

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さてまもなく日本のカトリック教会は平和旬間を迎えます。8月6日から15日までの期間です。この旬間に合わせて、司教協議会会長の池長大司教がメッセージを発表しています。新潟では、ちょうど私が不在にしているときで申し訳ないのですが、8月8日の日曜日、午後2時から講演会、そして午後3時45分から平和祈願ミサが予定されています。講師と司式は福音の小さい兄弟会会員の太田勝神父で、講演のタイトルは「差別をきらい平和を好む心」となっています。どうぞご参加ください。札幌教区ではもっと長いスパンで平和を考えることになっているとのことです。平和講演会は次の土曜日、24日の午後、北一条教会で私が講師で行われます。平和祈願ミサは8月15日に、新海神父の司式で北一条教会で行われます。

今日の日曜日、新潟教会にはアルベルト・ストッキさんが訪れておりました。ご存じの方も多くおられると思いますが、2004年に放火の被害に遭い、奥様と娘さんを失うという大変な経験をされている方です。犯人は逮捕され無期懲役の判決を受けたものの、ストッキさんの心に受けた傷と悲しみは大きくぬぐいがたいものがあると、その著書「生きてこそ」(ビジネス社)に記されていました。現在は終身刑を創設するようにとの呼びかけを行い、全国的な署名活動をされています。応援したいと思います。

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2010年7月16日 (金)

予測のつかない天気の荒れ

新潟ではちょうど今日が2007年に発生した中越沖地震の3周年です。柏崎での被害が大きく、教会関係でも様々な被害がありました。新潟は2004年7月の三条の洪水、10月の中越地震、そして07年の中越沖地震と、この数年間幾たびも災害に見舞われました。普段の生活を取り戻し、街が復興するには多大なエネルギーと時間がかかることを、新潟の人たちは実体験として肌にしみこませてきたと思います。この数日、全国各地で予測もつかないようなゲリラ豪雨に見舞われて、突然の洪水に巻き込まれ、家を失い、普段の生活のすべてを失われた方々、そして大切な命を失われた方々のニュースを見るにつけ、心から祈りを捧げております。

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昨晩の岐阜での豪雨では、車を運転しておられた方が、「1メートル先も見えないくらい」と話していたと報道されていました。それを耳にして、日本もアフリカのように、というよりも熱帯の例えばガーナのようになってきたのかと感じました。ガーナで働いていた頃、ちょうど今頃が雨期の真っ最中でした。雨期はじめじめと雨が朝から晩まで降るわけではなく、結構午前中はからりと晴れているものの、午後2時頃になるとにわかに黒雲が現れ、すさまじいまでの勢いで雨を降らせるのです。それこそ車を運転していると、いくらワイパーを作動させても先が見えない。かといって後ろから来る、例えばトラックにでも追突されてはかなわないので、路肩に寄せようにもその路肩がどこにあるのかも見えない。そんなすさまじい豪雨を何度も体験しました。そして舗装されていない村の山道は、その雨の度に形を変え、溝が縦横に走り回り、泥沼は自動車を飲み込み、あったはずの道は消え去る。そんなアフリカのような気候に変化してきているのではなかろうかと、ニュースを見ながら感じておりました。

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そういえば雨水を一時的に溜めて、下水道に一気に流れ込まないようにして、同時にその水を再利用している人のニュースをテレビで目にしました。私自身もガーナにいる頃は、水道がない村でしたから必要に迫られてのことですが、聖堂の屋根に降った雨をすべて受け止めてタンクに溜めておいて、それを教会の水として利用していました。写真はそのOsonsonの聖堂ですが、向かって左の壁沿いに長く伸びているのが雨水のタンクです。雨期の間はそれでも何とかなりますが、乾期の特に後半、3月頃には、だんだんと水も底をつき始め、早く雨が降ってくれないかとひやひやしながら生活していました。

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2010年7月15日 (木)

家の祝別

一昨日は潮見でカリタスジャパン委員会。昨日は同じく潮見で、カリタスジャパンの援助部会とその後にすぐHIV/AIDSデスク会議。いずれの会議も委員の任期3年がこの8月末で終了し、9月からは新しいメンバーでの出発となるだけではなく、組織自体も大きく変更となることが決まっています。9月以降はカリタスジャパン委員会に援助審査機能を取り込み、現在の援助部会は解散。これまで事前審査を行ったり国際カリタスの災害等の緊急呼びかけ(EA)への対応をしてきた国際デスクを名称変更して援助部会と呼ぶことにしました。また社会福祉活動推進部会は啓発部会へと衣替えです。少しだけですが、会議の数がカリタスでは減ることが期待されています。9月からの新しい委員は現在選考中です。

私自身は先日のカトリック新聞にも一覧表が載っていましたが、カリタスの責任司教のほかに、その関係で社会司教委員会、その関係でカリタスから独立するHIV/AIDSデスク担当、それから常任司教委員会、その関係でカトリック新聞担当、さらに中国関係の部門担当を兼任することになっています。いずれにしろ東京でのこの夏の会議は昨日で終了。9月の常任司教委員会まで、会議のために東京へ行く予定はしばらくなしです。

そして昨日は6時にHIV/AIDSデスク会議を終えてから、即座に京葉線に乗り東京へ。そこから中央線で三鷹の先の武蔵境駅へ直行。神学校時代の先輩の依頼を受けて、新築のご自宅の祝別と家庭ミサへ。ご家族と、同級生なども加わり、そもそも始まる時間が遅かったものの、祈りとミサと楽しい食事のひとときを。潮見から武蔵境までは、電車を乗り継ぐので一時間以上かかりました。それ以上遠くから通勤されている方も大勢おられるのでしょうが、まず持って大混雑の電車といい、東京圏の巨大さと距離感覚の違いをちょっとだけですが体感しました。

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2010年7月13日 (火)

カーティス・ワシントン神父

自分の修道会(神言会)では、毎日の聖書朗読や典礼について修道会独自の典礼暦を含めてまとめた小冊子ORDOが、毎年総本部で製作されています。たぶんどこの修道会でも独自のORDOを持っていることだと思います。神言会のそれには、毎日の項目に、命日を迎えた神言会員、聖霊会員、そして永久礼拝会員の名前が記されています。だんだんと知っている人の名前が増えつつあるのですが、数日前、7月11日には懐かしい名前が記載されていました。P. Curtis Washington, 1985 GHA (68)と記されています。カーティス・ワシントン神父は、1985年7月11日に68歳で亡くなられた、ガーナ管区所属の会員です。私が彼に初めて「会った」のは、1986年7月。場所はアメリカ合衆国南部のニューオリンズ郊外にあるベイ・セントルイスの修道院墓地でした。つまり生前のワシントン神父には一度もあったことがありません。

その頃私は86年3月に叙階され、ちょうどガーナへ派遣され、その準備の研修のためにノートルダム大学のサマーコースに出席し、それが終わったので、この際にと友人を訪ねてベイ・セントルイスまで来ていました。この神言会の修道院は、かつて米国内で初めてアフリカ系アメリカ人の神学生を受け入れた神学校として知られる聖アウグスチン神学校です。裏手に墓地がありました。まだ新しいひとつの墓の前に、友人が連れて行ってくれました。「そういえば君はガーナに行くのだったね。ここに君の大先輩が眠っている」。そういって連れて行かれたのが、その一年前になくなったワシントン神父の墓でした。

そのときは気にもとめていなかったのですが、それから1ヶ月後の8月15日にガーナへ到着して、言葉の勉強のためにコロボ族という人たちが生活している地域に連れて行かれました。そこで毎日のように、出会う多くの人たちの口から、「ワシントン神父」という名前を聞くことになりました。教会で働き始めてからは、とにかく「ワシントン神父」に洗礼を受けた人の多さに驚きました。同時にいろいろなエピソードも耳にしました。夜中に村について、その場で教会の鐘を鳴らしてミサを始めたとか、とにかく時間の観念が全く普通と異なっていることだけは、何度も耳にした話です。しかし多くの人たちが彼を慕っていることだけはよくわかりました。ワシントン神父は、自分の祖先はコロボ族で、奴隷として新大陸に連れてこられたのだと確信していたという話も何度も耳にしました。病を得て、愛するガーナではなく、自国へ戻って療養中に亡くなられたのです。何度も何度も、多くの人から話を聞かされるうちに、そのお墓に何の脈絡もなく訪れたことも相まって、まるで何度も出会った人のように感じたのは事実です。そういう宣教師となりたいと感じるところまでに至っていました。

さて、カリタスジャパンの会議がこれから二日連続であり、東京へ出かけて参ります。昨日は月曜会でした。10名を超える方が、愚図ついた天気でしたが元気に新潟教会小聖堂に集まり、ミサを捧げロザリオをともに祈りました。

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2010年7月 7日 (水)

新潟教区司祭静修

月曜の夜から昨日の昼にかけて、新潟教区司祭団の月の集まり「静修」でした。7月の定例会は、主に情報交換と信徒養成を考えるチームの答申に関連して、それぞれの現場から養成をどう考えるかの意見交換でした。時間が限られていたので、しかも今回はほぼすべての教区司祭が参加したため、十分に話す時間がなかったかも知れません。それにしても、それぞれの現場の状況が違いますし、担っている責務にも違いがありますが、それぞれが信仰養成に関して真剣に考えていることはよくわかりました。今後はお互いの情報をよく交換して、信徒の方々にも豊富な機会を提供できるようになればと期待しています。教会の信仰は共同体の信仰ですから、一人で読書をして学ぶことにも意味があるとはいえ、やはりともに学びあいながら信仰の共通理解、互いを結び合わせるところをしっかりと確認し深めていければと思います。

今年は聖週間の頃から顎関節症気味で、ずっと近所の歯科に通っております。先日は夜寝るときのためにとマウスピースを作ってもらいました。月曜日にはかみ合わせが悪いためなのか、口の中にできていた噛みダコをレーザーで切除してもらいました。これほど歯科に通い詰めたことは、人生で初めてと言うくらい、通っております。

さて本日は午後から、東京教会管区の会議が東京で開催されます。司教と総代理や事務局長などが参集します。新潟も暑い毎日ではありますが、東京はもっと蒸し暑そうであります。

で、肝心なことを最初に書き忘れていました。2010年はマザー・テレサの生誕100周年にあたりますが、これを記念して全国で映画上映会が開催されています。これは直接教会と言うよりも、一般の市民の方々が中心になって企画を進めておられるようで、新潟にもマザー・テレサ映画祭実行委員会が立ち上がっているとのこと。その委員会からの情報では、7月24日から8月6日にまで、新潟のシネ・ウインドを会場に開催とのことです。7月24日から30日までは午前10時から午後6時過ぎまで、連続で上映のようですし、7月31日から8月6日までは午後2時半から2本が公開されるとのことです。当日料金は大人・学生が1,200円、シニアが1,000円。7月23日までは前売り券が900円で販売されているとのことです。市民映画館シネ・ウインドは、新潟の万代シティ、伊勢丹などの近くにある映画施設です。お時間のある方、ご覧になってはいかがでしょうか。

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2010年7月 5日 (月)

米沢・北山原で殉教者記念ミサ

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昨日7月4日の日曜日午前11時から、米沢の北山原殉教地で、一昨年列福された188福者殉教者の記念ミサが捧げられ、山形地区を中心に100名を超える方が集まり、祈りをともにしました。米沢で殉教した福者ルイス甘粕右衛門と52殉教者が殉教した日は1月12日ですが、188人全員のお祝い日は一緒にする必要があったので、ペトロ岐部と187福者殉教者の祝日として7月1日が定められています。もっとも1月では米沢は雪が深いし寒いので、殉教地でミサをすることには困難が伴います。というわけで、7月1日に一番近い日曜日に記念ミサを捧げることにしました。昨年は初めての年でもあり、列福に感謝するミサを5月に捧げましたから、7月は今回が初めてです。

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なにぶん梅雨の真っ最中ですから、お天気が心配でした。前日は雨模様。当日もミサが始まる頃はどんよりとした曇り空でしたが、これがミサ中はどうしたわけか青空が顔をのぞかせ、強い日差しも照りつけました。やはり7月にこういった催しをするのは、天気の心配がつきまとうことになります。加えて蚊も発生するため、そこかしこで蚊取り線香が焚かれておりました。香炉代わりであったかもしれません。北山原は今では住宅地の真ん中ですから、地域の方々の了解を取らなければ、このような大きな催しはできません。米沢教会の方々にあっては、地域の方々と事前によく交渉をしてくださり、駐車スペースを貸してくださる方までおられ、感謝でした。

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ミサはかわいい3名の侍者のお嬢さんたちに先導されて、米沢主任の成田師、地区長の本間師、鶴岡のドネガン師、教区から大瀧師に私と、5名の共同司式。写真のように山形教会からは大型バスでの参加でした。音響設備もよく手配されて、スムースなミサの進行でした。昨年の感謝ミサでは900人を超える方々が集まり、御聖体が足りなくなる事態となりましたが、今回はちょうどよい数が用意されていました。

ミサ後にはいくつかのグループに分かれて、米沢教会で準備してくださったお弁当を一緒にいただき、そのまま「分かち合い」となりました。お弁当はひもを引っ張ると蒸気が発生して温かくなるという仕掛けで、野外ながら、温かなご飯をいただくことができました。米沢ですから、米沢牛らしきものもいただきました。分かち合いはテーマをいくつか設定して進められましたが、残念ながら途中で雨がぱらつき始め、十分な時間をとることが難しくなってしまいました。それでも殉教地中央の大木は、十分に雨をしのいでくれましたし、1時半までゆっくりと話し合いができたのではないでしょうか。また会場では、今のシーズンですから、信徒の方が育てているサクランボの即売も行われました。

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来年以降どのような形でこれを継続していくか、また考えていきたいと思います。教区全体に呼びかける大がかりな巡礼は、例えば五年に一度くらいのインターバルにしておきたいと思いますが、これから列聖を目指して教区でも祈りを続けていかなければなりません。米沢教会はそれほど大きな共同体でもないのですが、本当によく準備をしてくれました。加えて、今年に入って転入してこられたり、新しく洗礼を受けられたりと、新しく加わった若いメンバーが活躍してくださったことに感謝したいと思います。どうか殉教地を新潟教区の聖地として、これからも守っていってくださるようにお願いします。

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仙台白百合大学での講演

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先週末、土曜日の午前中10時半からお昼まで、仙台白百合大学の社会人講座でお話をさせていただきました。仙台白百合の高校へは、平賀司教の叙階式やカトリック校研修などでお邪魔したことがありましたが、大学は初めて。国道4号線のバイパスにも近く、高校よりは地理的にわかりやすい場所にあるように感じました。さて当日はちょうど、オープンキャンパスの日とも重なり、大勢の女子高生が学校見学に訪れておりました。少子化が進み私立学校では学生確保のために様々な催しを行っているそうですが、仙台白百合でもこういったオープンキャンパスを年に何度も開催するのだそうです。

今回の講座は「カトリシズムと現代」と題して、特に現代の平和問題に焦点を当てながら、アフリカ宣教師であった私と、2週間後には白百合で教える矢口先生がメノナイトの立場から話をするという企画です。そしてちょうどその間には、ルワンダ支援のコンサートも行われるとのこと。私も今回はアフリカに焦点を当て、ガーナの現実と、ルワンダ問題の根本について話をさせていただきました。

仙台白百合大学の校舎は新しく、音響やコンピュータの設備も整っており、快適にお話をさせていただくことができました。参加してくださった方々、ありがとうございます。

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2010年7月 2日 (金)

今年も後半に突入

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あっという間に時は過ぎ、ついこないだまで「6月なのに寒い」とか言っていたような気もするのですが、今年も後半に突入しました。先日の札幌は30度を超える猛暑でしたが、今日の新潟も暑い。今日は夕方から仙台へ出かけ、明日は仙台白百合大学で社会人講座。その後日曜日は米沢で殉教者の顕彰ミサです。というわけで、今月の主な予定を、いつものように記しておきます。

  • 7月1日 常任司教委員会と社会司教委員会(東京)
  • 7月3日 仙台白百合女子大学社会人講座(仙台)
  • 7月4日 米沢殉教者記念ミサ(米沢)午前11時から北山原で
  • 7月5・6日 新潟教区司祭静修(新潟)
  • 7月7・8日 東京教会管区会議(東京)
  • 7月9日 カリタスジャパン事務局会議(東京)
  • 7月12日 月曜会ミサ(新潟)
  • 7月13日 カリタスジャパン委員会(東京)
  • 7月14日 カリタスジャパン援助部会とHIV/AIDSデスク会議(東京)
  • 7月19日~23日 札幌教区
  • 7月24日 札幌教区講演会(北一条教会)
  • 7月25日 高田教会マリオ師金祝のお祝い(新潟上越市)

なお、7月29日から8月12日まで、不在にいたします。その間、8月7日には、ガーナで神言会の司祭叙階式を行う予定です。一番上の写真は、先日の札幌教区全道司祭会議の参加者一同で、夕食会の前に撮った写真です。ペトロの霊名を祝う地主司教様を囲んでの撮影です。この日北海道は30度を超える地域もある猛暑でした。

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2010年7月 1日 (木)

福者殉教者の祝日です

7月1日は福者ペトロ岐部と187殉教者の祝日です。私はこれから常任司教委員会なので、潮見のカトリック会館聖堂でほかの司教様たちと一緒にミサをささげました。新潟教区においては山形県の米沢が188殉教者に含まれるルイス甘粕右衛門と52殉教者の53福者の殉教地ですから、大切なお祝いの日です。残念ながら今日は平日なので、記念のミサは日曜日に行うことにしました。7月4日の日曜日、11時から、北山原の殉教地でミサをささげる予定にしています。天気が良いとよいのですが。時間的に可能性がある方、どうぞ米沢の北山原へおいでください。今回は主に山形地区の方々を中心に行いますが、何年かに一度は、全教区の巡礼を行いたいとも考えています。また現地での顕彰事業も、単にお祝いだけではなく霊的な意味でも、考えていかなくてはならないでしょう。地元である米沢教会の共同体と、考えていきたいと思います。

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