ガーナでの叙階式(その3)
ガーナでの叙階式など大きな教会の行事に欠かせないものの一つは、Knights of St.John(聖ヨハネ騎士団)の存在でしょう。ちょうど上の写真で、退堂する司祭団の周りをガードしている一団です。ミサ中も随所でガードにたち、聖変化には敬礼をし、聖体拝領時にも司祭に付き添います。合衆国発祥の国際的な騎士団のようですが、入団するのにどのような規定があるのかはよく知りません。男性の騎士だけではなく女性や子供たちのグループのあるとのこと。20年以上前に私が働いていた頃にもすでに盛んでした。階級がしっかりあるようで、ユニフォームにもその違いが現れています。
そしてガーナでの典礼に不可欠なのが子供たちによるダンスなどのパフォーマンス。この写真は奉納の行列を先導してきた子供たちですが、この日はこれ以外にも、福音朗読前に朗読福音書を先導して子供たちがダンスを披露しました。
そして最後に説教する私の写真。考えてみればこうしてガーナでこの会員の司祭叙階式を司教として司式していること自体が、不思議な出来事だと思います。24年前にOsonsonに赴任した当時、まさかそこの教会の侍者の一人を将来司祭として自分が叙階することになろうとは思ってもみませんでしたし、そもそもさかのぼって83年にシカゴでガーナ人会員Boi Nai師(現在はガーナで司教)に隣の部屋の住人として出会っていなければ、ガーナにも来ていなかったのではないかと思います。人知を遙かに超えて、神は何かを成し遂げようとする、その不思議さをこの日説教で分かち合いました。
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