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2010年9月27日 (月)

教区司祭黙想会

新潟教区司祭団は昨日、日曜の夕方から宣教クララ会の修道院で年次黙想会を始めています。札幌教区司祭団はトラピスト修道院で本日から年次黙想会です。私は昨晩新潟へ戻り、本日の昼から新潟教区司祭団の黙想会に参加する予定です。したがってブログの更新は金曜日までありません。

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2010年9月26日 (日)

札幌教区国際デー開催

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世界難民移住移動者の日に当たる本日、札幌教区では国際デーが開催されました。会場はカテドラルの北一条教会です。午前10時15分から北一条教会で、私が司式して国際デーのミサを行いました。ミサは主に日本語で進めましたが、朗読にはポーランド語や、共同祈願は様々な言語で祈られ、また私の説教も日本語と英語で行いました。聖堂にいっぱいの方々が集まってくださいました。

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またミサ後12時頃から、教会裏の幼稚園の園庭を会場に、国際デーの催し物が行われています。会場にはテントが張られ各国の料理が販売されたり、中央のステージでは、歌やダンスなど様々なパフォーマンスが繰り広げられました。準備には主に札幌教区の滞日外国人司牧に当たる「うぇるかむはうす」のマイレット神父やメンバー、北一条教会の方々、そして市内の留学生や大学生たちが集まって取り組んだと聞きました。ミサ中には降っていた雨もお昼頃には上がり、今度は結構強い日差しの中、多くの人が世界各地の料理を堪能しながら、楽しい出会いのひとときを過ごしました。

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2010年9月23日 (木)

天使大学で公開講座

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昨日の夕方、18時から19時半頃まで、札幌にある天使大学の公開講座でお話をさせていただきました。天使大学は看護栄養学部に看護学科と栄養学科を擁する大学です。もともとは1947年にマリアの宣教者フランシスコ会(FMM)のシスターたちによって設立された札幌天使女子厚生専門学校を前身としており、長く短大でしたが、10年前に4年生大学に昇格しました。現在では修道会はすでに経営母体ではなくなっていますが、カトリックの教育方針を堅持して教育が続けられています。大学院もあり、特に全国で唯一という助産研究科の存在は、生命をその誕生から神のたまものとして大切にするカトリックの精神をよく表すものとして、カトリック学校として重要な象徴であると思います。

公開講座は「いのちをみつめて。誰もが暮らしやすい社会とは」をテーマに、8月からこれまで4回開催されました。昨日の私担当の5回目で今年の公開講座は終了となるということで、教室には100人近い聴講者が詰めかけてくださいました。私は「暮らしと信仰」というテーマで、アフリカのことや米沢の殉教者について話をさせていただきました。

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さて、本日は休日でしたので、札幌教区事務局長の加藤神父に連れられて、旭川から大雪山、そして富良野方面へ出かけてきました。今回初めて知ったのですが、大雪山という山はないのですね。この一帯に連なる山々を総称しているのだそうです。その一つ、旭岳にはロープウェーがありますので、中腹までこれで上がり、周囲を散策しました。山頂付近にはすでに雪が積もっています。今年は暑かったせいか周囲の紅葉が遅れているようですが、この数日はさすがに寒くなったおかげなのか、そこここで緑に混じって鮮やかな黄色や赤が光っていました。その後写真の美瑛町にある四季彩の丘を訪ね、美しい風景をしっかりと見つめてきました。ちょっと息抜きをさせていただきました。ちょっと肌寒い一日でした。

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明日は朝から、札幌教区の顧問会です。

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2010年9月20日 (月)

正義と平和札幌大会

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9月18日の土曜日午後から、本日9月20日のお昼まで、カトリック正義と平和協議会の全国集会が、札幌教区の主催で開催されました。今回の札幌大会で全国集会は36回目となるということです。正義と平和協議会は、司教団の委員会としての側面と、全国の同じような活動の交わりの場としての役割を持っているためためなのか、委員会ではなく協議会という名称を使っているようです。ですからこの全国集会も、単に全国の正平協関係者が一堂に集まる会議というよりも、それぞれの開催地における社会の問題を福音の視点から見つめ直す研鑽の場という性格が強いと思います。ですから中央ですべてを決めて地方で開催するというのではなく、それぞれの教区の正義と平和関係者でその地元に根ざした問題を中心に据えて企画するという方法がとられています。ですから、正平協の全国集会でありながら主催は札幌教区となっていました。

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今回の大会は北海道での開催ということで、「真の共生社会を目指して」とテーマに、特にアイヌの方々の歴史と現実について学ぶ機会となりました。札幌教区の参加者も含めて全部で300人ほどが参加してくださいました。新潟教区からは担当の佐藤勤神父を始め、私がわかった限りでは4名が参加しておられました。

第一日目は会場を、日本聖公会北海道教区の札幌キリスト教会をお借りして始まりました。ちょうど教皇様が歴史に残る英国訪問を行っている最中でしたので、その意味でも聖公会の教会で開催できたことに意味を感じました。札幌駅に近く北大の前にある教会は、大勢の参加者でいっぱいになりました。この日はアイヌ民族の権利確保のために尽力されている北海道アイヌ協会副理事長の阿部ユポさんに基調講演をいただきました。いったい誰が先に日本にいたのか、日本の先住民は誰なのかという問いかけには、考えさせられるものがありました。またこの日は北海道アイヌ協会人権部長の小川早苗さんからアイヌ神謡集から歌を習い、民族衣装について学び、また小川もといさんの伝統楽器ムックリ(口琴)やトンコリ(弦のある琴)の演奏を聴かせていただきました。そして夜は、近くのサッポロビール園で交流会となりました。

二日目は谷司教の司式で、カトリック北十一条教会でミサを捧げた後、分科会や現地学習に分かれました。今回は5カ所の現地学習と5つの分科会が行われました。また夕方5時からは5つのネットワークミーティングが行われ、私も現在担当司教をつとめるHIV/AIDSデスク主催のミーティングに参加しました。

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最終日の本日は、札幌地区の信徒の方々にも参加を呼びかけて、北十一条教会を会場に社会司教委員会主催の人権セミナーを行いました。このセミナーはこれまでも仙台、名古屋、福岡で開催されたものです。これまでの三回については講演集ができています。今回のセミナーでは、松浦司教が「人間の尊厳と平和」について基本的なことを話し、次いで私がルワンダ虐殺事件の背景について話し、最後に幸田司教が「聖書と現実を見つめて」と題して聖書からみた人権について話されました。その後私の司式、松浦司教の説教で派遣ミサを捧げ、13時にはすべての行事が終了となりました。

札幌で準備に当たられた皆さん、ご苦労様でした。また特に北十一条教会の皆さん、本当にごありがとうございます。また全国から参加してくださった皆様、遠路はるばる北海道まで来てくださって、感謝申し上げます。中心になって準備に当たってくださった新海神父様もご苦労様でした。

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2010年9月16日 (木)

ケニアから佐藤新神父来訪

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ケニア管区で宣教師として働いている神言会の佐藤新(あらた)神父が、3年に一度の休暇で帰国中なのですが、新潟まで訪ねてきてくれました。佐藤神父が名古屋の神学院でまだ志願生(大学の1・2年生)のころ、私が神学校で養成担当者を務めており、一緒に生活をしていた関係もあります。またその後私自身が何度かケニアを訪れ、数年前には一緒にタンザニアまでバス旅行をした思い出もあります。彼が志願生の頃、つまり14・5年前は、私も彼も若かったので、彼を始め数名の神学生たちが夜な夜な私の部屋に集結しては、遅くまで人生について語り合っていたのを懐かしく思い出します。佐藤神父はますますアフリカの人間らしく成長しておりました。自分の国を離れて働く宣教師たちのために、どうぞお祈りくださいますように。(上の写真は2年前に、彼が働いているナイロビのソウェトにある小教区での野外ミサで撮影したものです)

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清泉女学院で研修会

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昨日は、長野市にある清泉女学院大学と清泉女学院短期大学で、教職員の研修会でお話をさせていただきました。シスター宮澤学長(聖心侍女会)の肝いりで一年に一度行われるという建学の精神を学ぶための研修会です。新潟もそうですが、いわゆる地方のミッションスクールでは、修道者の高齢化や後継者の不足から、以前のように修道者が学校内に大勢いるということは実現が難しいのが現状です。そうなってくると、特に信徒以外の教職員が大多数を占める中で、カトリック学校としての特色をどのように具体化し、また伝えていくのかが大きな課題となります。時代はすでに、シスターがいるからとか、神父がいるから、だからカトリック学校だといえるような現実ではなくなっているのです。したがって今回のような、建学の精神を学び深め、カトリック校であるとはどういうことかを学ぶ研修会が、各地で頻繁に開催されています。

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私は、カトリック学校ですから当然カトリックの信仰について語ることは大切だとは思うのですけれど、その大前提としてまず、人間が生きることの根本的な意味だとかの、宗教を超えた基本を大切にして具体化していく。それによってまず学校の共同体を共同体として育て上げていく。その上に初めて、キリスト教の教えが意味を持って伝えられていくのではなかろうかと考えています。人間が人間として生きていく基本を知らないところに、また学校に集まる人たちが全くばらばらに生きているところにキリスト教信仰を伝えても、単なる知識で終わってしまうような気がしています。必ずしもそれが現実的ではないのかも知れませんが、ひとりひとりの心の中にイエスの教えがしみいるためには、人間として生きることの基本にまず取り組んで、大げさに言えば学校共同体を生み出しておくことが大切であるように感じます。

新潟から長野の清泉女学院までは、北陸道と上信越道を利用して、車でおおよそ3時間ほどです。行きはすばらしい天気でドライブ日和でしたが、帰りは雨に降られてしまいました。いつものことですが、講演などで初めての場所に出かけるときは、何となく気が進まないものです。元来子供の頃から私は人見知りが激しく、できれば知らない人と一緒にいることは好まない人間であります。ですから初めての場所に出かけていくのは気が重たいし、初めてお会いする人たちにお話をするのは、これまた非常に苦手とするところです。誰も知っている人がいない会場でパーティーに出るなどというのが、一番の苦手であります。そんなわけで講演などで話をしているときには、顔を上げて周りを見回したりもするのですが、実は目の焦点は30センチくらいのところにあっていて、会場に誰がいるかなんて全く見えていないのです。加えてそんな性格ですから、講演を準備している間は本当にこんな話でよいのだろうかと思いっきり心配になりますから、準備の時間をかけることもさることながら、精神的にどっと疲れ切ってしまいます。もっともミサはこれまた別なのです。ミサでは、例えば初めての人たちを前に説教をしたりするのですが、これは講演とは少し心持ちが違います。講演は自分をさらけ出しているのですが、説教は聖霊の力を受けて福音の心を私が代弁しているという思いで取り組みます。ですから講演のようにハラハラドキドキで精神的に疲れることはないのですが、ミサは、実は、すごく体力を消耗いたします。肉体的に非常に疲れます。来週は札幌での人権シンポジウムや天使大学での講演など、苦手が連続であります。

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2010年9月12日 (日)

函館で堅信式

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本日の日曜日、午前10時半から、函館の宮前町教会で堅信式を執り行いました。堅信の秘跡を受けられたのは、函館地区の宮前町、元町、湯川、当別の各教会から集まった30名の方々です。ミサは私の司式で、宮前町の後藤神父、元町のロー神父(パリミッション)、湯川のオール神父(パリミッション)、当別の小山神父(トラピスト)の共同司式で行われました。宮前町の聖堂は各教会から参加した方々であふれかえり、300名から400名ほどの方がおられたのではないでしょうか。宮前町の聖堂は円形の非常に現代的なスペースにあふれた聖堂です。その広い聖堂も祭壇前に30名がずらりと横に並ぶと、さすがに狭く感じられるほど、熱意にあふれた堅信式でした。上の写真は宮前町の聖堂、下の写真がミサ後に受堅者と一緒に撮影した写真です。堅信の秘跡を受けられた皆様、本当におめでとうございます。また典礼を準備してくださった宮前町の信徒の方々を始め函館地区の皆様、ご苦労様でした。

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今回はせっかく函館に行くからと、金曜日に東京でカリタスジャパンの会議が終わってから函館へ出かけました。そして金曜の夜は元町教会の近く、とてもすてきな観光スポットでもあるらしい唐草館というレストランで、函館地区の神父様たちと食事会。翌土曜日は朝7時から湯川教会でミサを捧げ、その後トラピスチヌス修道院へ。院長様とお会いするだけの予定が、ちょうど午前中の祈りも終わったところなのでと、土曜日の清掃作業にかかる前のシスター方共同体全員と面会することに。実は函館のトラピスチヌス修道院に足を運ぶのは、生まれて初めてでしたので、そのまま修道院の中を見学させていただきました。聖堂では何百年も前から伝統的に伝わるラテン語の大型祈祷書を見せていただきました。蓋のような木製の表紙に包まれて、ネウマ譜で詩編唱和が記されていました。美しいものを見せていただきました。その後、クッキーや飴の工場と墓地を訪れることができました。感謝。

土曜日はその後夕方4時から宮前町教会を会場に、1時間半ほど講演をさせていただきました。私という人間をわかっていただくために、アフリカの話を中心に写真を見ていただきながらお話申し上げました。その後、信徒代表の方々と交流会。近くの居酒屋だったのですが、おいしい新潟のお酒が豊富にあるのでびっくり。豊かな時間をともに過ごさせていただきました。

そして今日は午前中から昼過ぎまでの堅信式。その後当別まで足を伸ばし、男子トラピスト修道院を訪問させていただきました。院長様と副院長様に会うことができました。実は男子トラピストも訪問するのは30年ぶりです。まだ神学生の頃に、1週間、泊めていただいたことがあるきりでした。お世話をしてくださった皆様、ありがとうございます。

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2010年9月 8日 (水)

誕生の祝日

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本日9月8日は聖マリアの誕生の祝日です。今日の祝日ミサの集会祈願には、「いつくしみ深い神よ、あなたはおとめマリアの誕生を祝福し、救いの芽生えとしてくださいました」とあります。聖母マリアの誕生を祝うことは、同時に救い主を聖母を通じて与えてくださった神をたたえることでもあり、さらにはそういった業、すなわち人知を遙かに超えた神秘的かつ摂理的配慮によって救いの道を準備してくださる神をたたえることでもあります。まさしく神が摂理的に配慮されていることを理解するために、本日の福音ではマタイの系図を読むことができるようになっています。

さて同じ9月8日、私が所属する神言修道会は135周年を迎えました。1875年9月8日に、オランダのシュタイルで、ドイツ人教区司祭であった聖アーノルド・ヤンセンによって神言会が始まった日でもあります。

ところで先日のハバロフスク行きで書き忘れていたことがありました。滞在3日目、金曜日の夜のことです。青年たちや坂本師、そして高橋さんは、教会で現地の青年たちと分かち合いを続けていましたが、大人のグループ5人はちょっと疲れ果てて、先にホテルに戻ってきていました。そこで夕食をどうにかしなくてはならなかったのですが、せっかくの旅行ですのでホテルのレストランではなく、外へ出てみようということになりました。近くの教会広場に面した建物に、激しく目につく明るさで『香港』と記した中華料理屋があります。中華なら何とかなるだろうと考えて、出かけました。それが何ともなりませんでした。出てきたメニューはロシア語のみ。注文を取りに来てくれたウェイトレスはこれまたロシア語のみ。我々は、日本語か、英語か、はたまた町田師のラテン語か。困り果てて周囲を見回すと、近くのテーブルで結婚式の打ち上げをしていると思われる女性たちが、写真付きのメニューを見ているではありませんか。ジェスチャーで、何とかそのメニューを持ってきてもらいました。それからは、写真を指さし、何とか食事の注文はできたのです。ところが「ビール」と「ご飯」が通じない、メニューにもない。というか飲み物のメニューはロシア語のみ。「ビール」くらいはロシア語を覚えておけば良かったのですが、そうはいっても後の祭り。ありとあらゆるジェスチャーを使って、ビールとご飯を猛烈にアピール。すると彼女が、「アサヒ?」というではありませんか。「そうそう」。本当はロシアのビールがほしいところでしたが、何とか通じて「アサヒ・スーパードライ」を飲むことができました。ところが「ご飯」がなかなか通じない。本心ではただのチャーハンがほしかったのですが、写真メニューにない。やりとりすること数分。彼女が「任せて」といわんばかりにうなずいて消えていきました。アサヒ・スーパードライを飲みながら、実は正直すごい心配でした。ほら、イタリアでの「ぼったくり」みたいなレストランの話があったではないですか。言葉がわからぬのをいいことに、すごい大量に訳のわからぬものが出てくるのではないかという恐怖。ところが、しっかりと都合の良い量の皿が3つくらい運ばれてきて、さらにひとりに一つずつ、お椀に盛られたご飯が出てくるではありませんか。このウェイトレスの女性。20代前半と思われますが、すばらしい。全く言葉が通じなかったのに、彼女がこちらの思いをしっかりと理解して、出してくれた食事は量的にも、値段的にも、ぴったり適正でした。これは褒め称えておかなくてはいけないと思った次第でした。

一番上の写真は、訪問したロシア正教会の女子修道院の食堂で夕食をいただいたときです。正教会の神学院長と私。皆さんは別テーブルでした。すでに昨年来面識があるのですが、互いに言葉が通じないので、黙々と食事をとり、合間合間には互いに見つめ合ってにっこりとする、それはそれは精神的に厳しい時間を過ごしました。昨年一緒に正教会の神学校で食事をしたときは、間に英語とロシア語の通訳が入ったので、何とかなったのでした。

明日と明後日は東京でカリタスジャパンの委員会ワークショップ。その後函館へ移動して、日曜日に函館で堅信式です。

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2010年9月 3日 (金)

ハバロフスク訪問 その2

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私自身、これで何回目のハバロフスク訪問になるのか忘れてしまいましたが、確かに訪問する度にハバロフスクの町はきれいに整備され、雰囲気も落ち着いて、日本から一番近いヨーロッパにふさわしいたたずまいになりつつあります。今回も入国査証の関係上、事前に手配をしてインツーリストホテルに泊まりました。インツーリストホテルはソ連時代の国営ホテルでしたが、いまでは民間旅行会社として独立しています。昨年まではソ連時代と同じく、各階のフロアを管理する女性職員がエレベーター前に陣取り、部屋の鍵は彼女が管理していたのですが、今年からは鍵が電子式のカードキーに変更となり、客が滞在中は自分で管理する方式に変わっていました。もっともエレベーター前の女性職員は健在で、水やらビールやらを即座に手配してくれます。

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天気も良かったので訪問団で中央市場まで歩いて行きましたが、その途中の道も整備され、季節柄、美しい花が咲き誇っていました。またシベリア鉄道の駅前広場もきれいに整備されていました。一昨年の訪問時は、駅前広場の整備工事中でした。(上の写真は現在の駅前広場。そして下の写真は、登らせていただいた正教会のカテドラル鐘楼)

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少々不便なのはロシア通貨のルーブルと外貨の交換でしょうか。以前はホテルでもできたようですが、現在は銀行に行くしかありません。それも外貨交換専用の窓口は厳重に隔離され、かなり厳しい手続きを経てやっと交換できるという、時間のかかるものとなっています。(写真下は、鐘楼から眺めたハバロフスクの町並み)

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2010年9月 1日 (水)

ハバロフスクでの交流会

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先月8月25日から30日の日程で、新潟教区の「新潟ハバロフスク信徒交流会」が、ハバロフスクのカトリック教会共同体を訪問してきました。今回の訪問団は町田師、坂本師と私を含めて総勢10名。交流の中心行事は青年たちとの交流で、日本側からは大学生が3名参加しました。(写真上、アムール川から臨むロシア正教のカテドラル)

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日露の信徒青年たちは、ハバロフスクのカトリック教会を会場に、2グループに分かれ、シスター方の指導の下で、様々な話題について夜遅くまで語り合い、その成果をイラストにまとめ上げ、互いに発表の機会を持ちました。また日中には自然保護区に出かけたり、信徒の家庭でバーベキューを楽しんだり、アムール川の観光船に乗ってみたりと、応援団として同行した「壮年組」と一緒に現地の方々と交流を深めました。加えてロシアですから、ロシア正教のカテドラルや神学校も訪問し、神学校のエフレイム院長の好意でハバロフスク郊外にある正教の女子修道院にも招待していただき、すばらしい夕食をいただきました。(写真上、自己紹介ゲームに興じる青年たち)

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ハバロフスクでの交流会ではどうしても言葉が壁になります。今回は、信徒宣教者として以前ハバロフスクに駐在していた高橋さんに同行していただき、青年たちと行動を共にしながら、逐一通訳にはいっていただきました。それでも一緒に時間を過ごすうちに、英語や日本語やロシア語とジェスチャーやイラストを交えながら、互いに何とかコミュニケーションを図り、最後には別れがたくなるほどにまで友好の絆を強く太く結んできました。興味深かったのは、日本側もロシア側も、それぞれ互いの旅行者用会話本を持ち出して、指さしや片言の発音で意思の疎通を図っていたことでした。(写真上は、ハバロフスクのカトリック教会で、日曜のミサ後に歌を披露する日本グループ。祭服姿は主任のマルセロ師)

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またロシア正教の神学校スタッフにもよく対応していただき、今回はカテドラルの鐘楼まで登って、ハバロフスクの町を高いところから眺める機会をいただきました。二〇〇数十段の階段は、なかなかの運動になりました。(写真上は、カテドラル鐘楼で説明を聞く)

小規模ながらこういった交流を持つことで、異文化に生きる同じ信仰を持った仲間に出会い、彼らのことを知ると共に、それを通じて自分の信仰を見つめ直す機会が得られると思います。あらためて自分を知る機会として、またさらなる信仰の成長の機会として、これからも交流会を続けていきたいと思います。

飛行機のスケジュール問題や(新潟便が週1便と減便され、成田へシフトしたこと)、結構高止まりの旅行代金のこともあり、今回は小規模な訪問団となったことは残念でした。総勢10名程度というのは現地での移動もしやすく良いのですが、できれば青年があと2名くらいはほしかったところです。来年もまた企画しますので、どうぞご参加ください。また交流事業のために教区へご寄付いただいた多くの方々に、心から感謝します。

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9月の予定

あっという間に9月となりました。まだまだ暑い日が続きます。いつものように今月の主要な予定を記しておきます。

  • 9月2日 常任司教委員会・カリタスジャパン会議 (東京)
  • 9月6日~8日 札幌
  • 9月9日・10日 カリタスジャパン会議 (東京)
  • 9月11日・12日 函館地区堅信式 (函館)
  • 9月13日 月曜会ミサ (新潟)
  • 9月13日・14日 新潟教区顧問会 (新潟)
  • 9月15日 清泉女学院大学職員研修会 (長野)
  • 9月18日~20日 正義と平和協議会札幌大会 (札幌)
  • 9月22日 天使大学公開講座 (札幌)
  • 9月26日 国際デーミサ (札幌、北一条教会)
  • 9月27日~30日 新潟教区司祭黙想会

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