雪の新庄教会へ
「雪の聖母」に捧げられた山形県の新庄教会を訪問してきました。私も理事を務めている山形県内のカトリック幼稚園2園を統括する学校法人双葉学園の理事会が昨日土曜日に山形教会で開催され、せっかく山形まで足を伸ばしたのですから、日曜日のミサを新庄教会へ行ってこようと考えました。山形教会は今日が信徒総会であったため、主任の本間師は山形教会を離れられず、私ひとりで出かけました。普段は第二と第四の日曜日の午後2時からミサをしているとのことですが、今日は私の都合で午前10時に時間を変更していただきました。それでも写真にあるように、30人を超える方々が集まりました。何人かの方は昨晩からすでに泊まり込んで、今日の用意をしてくださったとか。
多くの方々の支援をいただいて、新庄教会は昨年10月に誕生しました。信徒の大部分がこの地域で結婚しているフィリピン出身の方々です。もちろん以前からの日本人信徒もおられますが、ほんの数名だけ。大多数がフィリピン人女性の共同体です。とはいえ、写真を見るとわかるように、新潟教区の共同体としては子どもの数が多分一番多いところでもあります。この子どもたちも含めて、日本語と英語、そしてタガログをはじめとしたフィリピン語と、様々な言葉や文化が入り交じった共同体に育ってきています。
カトリック新聞に雪下ろしの写真付きで先日紹介されましたし、またメンバーのひとりが支えてくださる方々への感謝の言葉を投稿もしました。自分たちで何とか教会を支えていこうとしています。今年の冬は積雪が非常に多く、結局業者に雪下ろしを3度も依頼せざるを得なくなりました。その経済的負担も小さなものではありません。
ミサが終わって、台所のある集会室で一緒に昼食会をしました。持ち寄りのちょっとしたパーティーです。このメンバーの中には20年以上、教会が近くにできることを待ち望んでいた方々もいます。全く言葉も文化も異なる土地で、妻としてまた母として生きていくことは、決して楽なことではなかったでしょう。しかもこの大雪の地です。その人達が、今こうして一緒に集まる場を得て、一緒に祈り、一緒に食事をし、一緒に話し込む。この場を与えてくださった神に感謝。まさしく今日の福音の通り。「空の鳥を見なさい。・・・今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえこのように装ってくださる。まして、あなた方にはなおさらのことではないか」
5月1日に、もう一度新庄教会を訪れることにいたしました。ミサの時間は、これから本間神父様と調整いたします。
昨日の朝、新潟を6時に車で出ました。山形での会議は10時半。だいたい普段でも3時間はかかる道のりです。途中、小国の町のあたりから大雪。路面も凍結。本格的な冬のドライブとなり、当然のろのろ運転に。それでも4時間で山形に到着。今日の帰りは新庄から最上川沿いに鶴岡へ抜け、海岸線の国道7号で3時間。雪もなく快適でした。
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