福音宣教省の長官交代
かねてから予想されていたことでしたが、教皇様は先ほど、福音宣教省長官のイヴァン・ディアス枢機卿の引退を承認し、後任として国務省長官代理フェルナンド・フィローニ大司教を任命されました。ディアス枢機卿はインドのボンベイ出身で、長年にわたり教皇大使を務めたあと、96年からボンベイの大司教、その後2006年に福音宣教省長官に任命されていました。この4月に75歳の定年となったこともあり、引退が認められました。ディアス枢機卿は私がガーナにいた当時、駐ガーナ教皇大使を務められ、その後は韓国やアルバニアでも働かれた方です。日本の教会のことをよくご存じで、いろいろと助けていただきました。感謝します。
フェルナンド・フィローニ大司教は同じく外交官出身で、イラク・ヨルダン・フィリピンの教皇大使を務めたあと2007年に国務省の長官代理となりました。教皇様に直接上がる諸案件は国務長官代理が担当するので、バチカンの実務では一番重要なポストとも言われています。
福音宣教省は、日本のような宣教国を管轄する役所で、その長官は「赤い教皇」とも呼ばれるくらい重要な役割です。例えばキリスト教国の司教任命は司教省が管轄していますが、日本のような宣教国の司教任命は福音宣教省の管轄事項となります。その意味でも、日本の教会にとって重要な人事といえます。
なおバチカン関係では、この13日に、教皇庁開発援助促進評議会(Cor Unum)議長の、ロベール・サラ枢機卿が教皇代理として被災地を訪問されることになりました。サラ枢機卿は14日午前中には福島県いわきを訪問。午後には関口教会でヨハネパウロ2世列福感謝ミサに臨席。15日には仙台元寺小路教会でミサの後被災地訪問。16日も被災地を訪問して、17日にイタリアへ戻られる予定です。サラ枢機卿はアフリカのギニアのコナクリの大司教を務めたあと、福音宣教省の次官を務め、昨年、開発援助促進評議会の議長に任命されました。
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