サラ枢機卿、仙台訪問
教皇庁開発援助促進評議会の議長を務めるロベール・サラ枢機卿の、仙台訪問二日目に同行できました。日曜日には仙台カテドラルにいっぱいの会衆の参加を得てミサを捧げ、その後仙台教区サポートセンターとカリタスジャパンが取り組んでいる被災地支援を視察されたそうです。二日目の昨日は、朝7時から仙台カテドラルでミサを捧げ、その後松島町へ。大橋建男町長らの出迎えを受け会談。松島町訪問は、同町の西村副町長が阪神淡路の大震災の際にボランティアとして出かけた神戸で、鷹取の神田神父らに出会って以来の縁によるものです。その後観光船に乗って沖合に出て、海上で追悼の祈りを捧げました。
観光船には沖合で速度を落としていただき、後ろのデッキで海に聖水をまき、イタリア語で祈りを捧げ、花を手向け、最後にレジナ・チェリを皆で歌いました。枢機卿は津波で亡くなられた方々を思い、また多くの方が行方不明としてまだ海の中に取り残されている可能性もあることから、是非海の上で祈りを捧げたいと考えられました。また震源地でもあり津波の発生源である海の上での祈りを望まれました。今回このようにして海の上での祈りを実現するために協力いただいた松島町の皆さんに、感謝いたします。この祈りにはマスコミの方も多く集まり、テレビやスチールのカメラに囲まれての祈りとなりました。その後、デッキで記者の囲み会見。
午後1時半からは仙台市役所を訪れ、奥山市長に会見。ちょうど仙台は伊達政宗が支倉常長らを派遣した慶長遣欧使節の400周年を2013年に迎えることから、バチカンからの支社の到来を喜んで迎えてくださいました。サラ枢機卿は被害を受けられた方々への教皇様の言葉を伝え、カリタスなどを通じた長期的な支援を約束されました。
その後サラ枢機卿は東京へ戻り、本日イタリアへ向け帰国されます。
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