司祭団研修会
9月最後の一週間、さいたまと新潟の司祭団の合同研修が、仙台教区内で開催されました。数日間にわたって、両教区から参加した司祭と終身助祭の合計20名ほどが、仙台教区内各地を巡り、教会でミサを捧げ、現地の方々からお話を伺い、被災地で祈りを捧げました。
その研修会の中で、宮城県の亘理教会を訪れてミサを捧げる機会をいただきました。亘理教会のある地域は津波の被害を免れたものの、少し海に近づくと、多くの住宅が被害を受けたことが一目瞭然でした。その地域にお住まいの信徒の方が、あまりの風景の変貌に、「中学校のフェンスとか信号機とか、目印がなくなってしまったので、車を運転して自分の家に行こうとしても道を間違えてしまう」と言われていたのが印象的でした。実際、そのあとに、津波で流されてしまい不通になっている常磐線に沿って、山元町の坂元駅まで足を伸ばした際にも、地元の方が、そこがどの駅なのかナビで確かめるまでわからないほどに、地域の風景が変貌を遂げている。というよりも、あったはずのものがすべてなくなってしまっている現実。変わり果てた地域の風景が、元に戻るためには凄まじいまでの時間とエネルギーが必要だと感じました。
写真は、一番上が、駅舎も駅前の商店も何もかも流されて、何もなくなった中に残されている坂元駅のホーム。下が、亘理の海岸沿いに山積みとなっている流されたすべての残骸。この処理にも、時間とエネルギーが必要でしょう。
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