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2012年7月30日 (月)

平和旬間講演会@新潟教会

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新潟教区の正義と平和委員会が主催で、今年のカトリック平和旬間に合わせた行事である講演会が、昨日の日曜日午後1時半から、新潟教会信徒会館で開催され、猛暑の中30名ほどの方が集まってくださいました。新潟教会信徒会館二階ホールには冷房設備がないため、今回は一階の会議室3室をつなげて会場にしました。個々には、かろうじて3室のうちの真ん中の部屋にだけ冷房設備が備え付けられています。私自身も今年の日中は、できる限り冷房を使用しないように努めていますが、大勢の方が、しかも高齢の方が多い集まりでは、やはり冷房の存在には大きいものがあります。

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さて講演会は和歌山で活躍されているイエスの福音の小さい兄弟会司祭太田勝神父様が、「原発と差別」というタイトルで話してくださいました。太田神父様は人権問題などに深く関わってこられた方です。イエスの福音の小さい兄弟会は、シャール・ド・フーコーの霊性に基づいた修道会で、その特徴はホームページに次のように記されています。

小さいという言葉が何となく抵抗を感じさせるかもしれません。しかし、この言葉こそ、これらのグループに授かった恵み(カリスマ)を指しているのです。やりたいのは、イエスをひたすら愛そうとすること、そして、救い主イエスの御業に少しでも参加するために、自分の人生の全てを捧げようと努めることです。

小さい兄弟たちは、自分の手で働いて暮らします。祈りの人であることを熱烈に望むことは、必ずしも、人々から離れて暮らすことを意味しません。かえって、自分たちの周りの人々の労苦に裏打ちされた祈りをしようとしています。

シャール・ド・フーコーは19世紀の終わりにアルジェリアの砂漠で人々と共に生き殺されていった聖者です。2009年に和歌山を訪れた時の日記はこのリンクです。

太田神父からは、福音の視点から見た原発事故と再起動の問題点を鋭く指摘していただきました。幾たびも書くことですが、政治家や経済人、そして科学者には、それぞれの良しとする価値観がありそれを守ることに力をさいている結果が現状なのでしょうが、そうであればこそ、被造物はすべからく神が良しとされたものであり、とりわけ人間の生命は最も大切なたまものであり守り抜かなければならないと信じる宗教者は、その価値観を主張しないでよいはずがありません。

講演会後、3時半から大聖堂でミサを捧げ、平和を共に祈願しました。ミサ後には、冷房もない暑い聖堂でのミサで皆大汗をかきましたから、信徒会館に戻り、冷えた麦茶をいただきながら、しばし歓談となりました。

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2012年7月28日 (土)

まもなく平和旬間です@新潟

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間もなく平和旬間です。新潟教区の各地でも、様々な行事が連年通り予定されていますが、さっそく明日、7月29日の日曜日、午後1時半から、新潟教会で太田勝神父の講演と平和祈願ミサが行われます。どうぞご参加を。

平和旬間は、1981年に日本を訪問された教皇ヨハネ・パウロ2世の広島における力強いメッセージ、とりわけ「戦争は人間の仕業です。戦争は人間の生命の破壊です。戦争は死です」との訴えに触発されて、当時の司教団が始めた祈りの時です。

広島に原爆が投下された8月6日から、長崎に原爆が投下された8月9日をはさみ、敗戦を思い起こす8月15日までの10日間、私たちは平和への思いを新たにし、祈り、行動することが求められています。

司教協議会会長の談話も発表されています。どうぞこちらのリンクからご覧ください
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2011年3月11日以降、この国において多くの人が生命の尊さを実感し、それを守り抜くことこそが最優先の課題であるという認識を深めたのではなかったでしょうか。神の願いを無視し、神の計画に背こうとする人間の思いや行動が、神からの「たまもの」である生命を、ないがしろにしてきたではありませんか。そしてそれを正当化するための、様々な言い訳を考えることに、なんと人間は長けていることでしょうか
大震災以降、特に福島の人たちを巻き込んで、その自由と希望を奪う現実を生み出してしまったにもかかわらず、私たちの国は再びそれを避けようとする未来にむかって進んでいるとは全く感じることができないのは、一体どうしたことでしょう。政治や経済に生きる方々には、それぞれの思いがありそれぞれが大切にするものがあって、今の道を進まれていることでしょう。それだからこそ、神を信じ宗教に生きるものは、神の価値観こそが大切だと声を上げ、私たちが信じる倫理的に正しい選択肢を掲げたいと思います。

新潟教区の平和旬間の行事としては、それぞれの地区での例年の行事や祈りの時が設けられています。新潟地区では、少し早いのですが、明日、7月29日(日)の午後1時半から、福音の小さい兄弟会の太田勝神父様を講師にして、「原発と差別」というテーマでお話をいただきます。その後3時半頃から大聖堂で、平和祈願ミサが捧げられることになっています。日曜日ですが、お時間のある方、どうぞご一緒ください。

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仙台教区サポート会議@仙台教区本部

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昨日、7月27日は、午後1時から仙台教区本部において、仙台教区サポート会議が開催されました。震災発生の第一年目は毎月行っていましたが、今年度から隔月で開催されています。今回の大震災の被災地は、そのほとんどが仙台教区であることから、日本のカトリック教会の震災への対応は、当初から仙台教区を中心に行ってきました。全国各地の教会から、様々なレベルでの支援が行われていますし、カリタスジャパンも活動しています。加えて、沿岸部の教会に設置されたボランティアベースは、3教会管区設置分も含めて『カリタスジャパン』の名称を掲げています。そのため、ともすれば、仙台教区の外からやって来た団体が独自に活動をしているような見え方がしてしまいますが、これまで定期的に開催されてきたこの仙台教区サポート会議の議長が平賀司教であることが象徴するように、すべてのオペレーションの総括責任者は、仙台教区の平賀司教です。その活動に具体的に関わっている方や司祭や修道者が、仙台教区以外の教区からやって来ているとはいえ、ほかの教区などが仙台教区内に出張所を設けているのではなく、すべからく仙台教区の地域に根ざしているカトリック教会の活動です。従って、総括するのはこの地域教会の牧者である仙台司教です。

私は、カリタスジャパンの責任者であり、かつ司教団の復興支援担当でもあります。どちらも仙台教区と無関係に活動しているわけでもなければ、仙台教区の上にあるわけでもありません。定期的に開催されるこの仙台教区サポート会議での情報交換や、関係者が随時交換しているメーリングリストによる情報をもとにして、仙台教区における様々なレベルの教会の活動を、側面から支えるのが、カリタスジャパンと司教団の復興支援担当の責務です。

カリタスジャパンは、内外からの募金を、復興支援のための様々な活動に提供してきました。常に、仙台教区サポートセンターとの協働のなかで、活動しています。また司教団の復興支援担当は、組織として私の下に各教会管区や教区があるわけではなく、それぞれの教区が独立しているのですから、基本的に情報を流通させ調整することが役割です。これは私と、事務担当の神田師と濱口氏(大阪教区)で、主にメールを利用したメーリングリストを通じて行われています。全国16教区には、司教さん達が任命してくれた各教区の担当者がおり(複数名が普通です)、その方々を通じて、必要な情報は教区内に広められ、実際の活動に資することが期待されています。これまで、2回、仙台に担当者を集めて全国会議を開催していますが、あくまでも情報交換と調整に徹しています。

教区における活動の全体像を一番正確に把握しているのは、仙台教区本部に2011年3月16日から開設されている仙台教区サポートセンターです。ここを切り盛りしているのは、仙台教区の小松神父と神言会の成井神父です。なお成井神父はカリタスジャパンの委員会秘書でもありますが、仙台教区での職務はカリタスジャパンからの派遣ではなく、修道会からの直接派遣です。私自身、カリタスジャパンと司教団の復興支援と、異なる二つの立場で関わるのは微妙なのですが、その点は現場の司令塔にいる成井神父は、なおさら大変だろうと想像します。

さて今回の会議では、今後の展望について意見交換が行われました。各教会管区ベースも体制が整い、活動も軌道に乗り始めています。これからも支えていきたいと思います。と同時に、福島県内への関わりをどのように強めていくかが課題と指摘されました。未知の事態に遭遇しているのですから、これから先どれほどの期間と規模で支援が必要なのか見当がついていません。来月中に関係者でもう一度集まり、時間をかけて意見交換することが決まりました。次回のサポート会議は9月末です。

仙台では8月に七夕祭りが開催され、アーケードに美しい七夕の飾りがなされることで有名です。すでに仙台駅の正面ロビーに飾り付けがしてありました。写真はその様子です。夏休みで、新幹線も駅も、そして仙台の街中も、親子連れで一杯でした。

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2012年7月22日 (日)

堅信式@新津教会

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日曜日の今日、午前10時から、新潟市の新津教会で堅信式を行いました。当初は3名の方が受堅の予定でしたが、私が設定したこの時期があまり良くなかったのでしょう。学校や職務の都合で2名の方が教会に来ることができなくなり、残念ながら一名の方の受堅となりました。それでも今日堅信を受けられた青年は、新潟教区では稀少な存在である大学生。しかもオルガンも上手で、今日のミサも彼がオルガンを弾いてくれました。おめでとう。今後に期待しています。

新津教会は、今は大館で引退されている神言会のミュラー師が主任だった当時に建設された円形の聖堂が特徴です。屋根の十字架は、ミュラー師のお母様からの贈り物で、飛行機で持参したと、今日聞きました。現在の主任は教区の鎌田神父様。今年で84才のはずですが、まだまだお元気で、新津の主任と共に村松教会も担当し、さらには二つの幼稚園の園長先生でもあります。まだまだお元気で活躍されることを期待していますが、鎌田師に天から与えられた才能と言えば建築。行く先々で幼稚園の園舎を新築されてきた鎌田師ですが、個々、新津教会でも数年前に幼稚園者を新築し、さらに聖堂を改修し、加えて司祭館と信徒会館を新築されています。今日のミサ後はその信徒会館で、持ち寄りの食事会となりました。また幼稚園の先生方も、ミサから食事会に参加してくれました。

新津と言えば鉄道の要所で、現在でもJR東日本が自社工場を持ち、首都圏を走る電車を製造しています。東京で山手線などにお乗りの際には、連結部に近い車内壁面の右か左の上をご覧ください。新津の名前が記されている車輌が多くあります。

また新津と言えば石油が出たことでも有名な町です。現在は新潟市に合併され、郊外のベッドタウンとして発展が見込まれています。教会の玄関が幼稚園の敷地内にあるため、その意味ではちょっと近づきがたいのかも知れませんが、これからの発展が望まれる教会の一つであることは間違いありません。

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2012年7月21日 (土)

要理担当者養成講座@札幌

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週末は札幌でお話をしてまいりました。金曜日の午後の飛行機で札幌へ移動。本日、土曜日の午前9時半から、札幌市内の北十一条教会(フランシスコ会担当)で、カトリック札幌地区が主催する16回連続の要理担当者養成講座の最後のまとめのお話です。9時半からそれぞれ1時間ずつのお話を2回。お昼まで話しまくりました。テーマは『アフリカのガーナと新潟教区のカテキスタ養成について』とお題をいただいてましたが、ガーナはともかく、新潟ではそれはしていなかったので、どちらかというと『新しい福音宣教』をメインに話をしました。準備ができなかったので、すべて原稿なしで、いろいろなところから寄せ集めた内容で、一応、パワーポイントを作っていきました。

札幌地区の18教会から複数名の参加者があり、いただいた登録者の名簿には90名を超える方の名前が。今回の連続講座は2011年1月に始まり、『イエスの生涯と神の国の福音」、「キリストの教会」、「キリスト者の生活」という大きなテーマわけで、地区に働く司祭やシスター、そして信徒が講師となってこれまでほぼ毎月1回のペースで講座が続けられてきました。そして今日が最後の締めくくりの16回目です。

講座開設の趣旨を見ると、これからは司祭の減少が避けられないとして、「数名の信徒がグループで求道者とともに歩みつつ、それぞれの人の中にあるものを分かち合いながら勧める奉仕者の養成を目指します」とあります。勉強としての要理を教える担当者と言うよりも、寄り添い歩む中で、自らが語り部として信仰を語っていくこと、そして話に耳をかたむける事が重要視された担当者の育成です。今回多くの方が一年半に渡るコースを終了されたのですから、今後札幌地区として、十分活用する道を探っていただきたいと思います。

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今日の私の話は、10月開催のシノドスの準備から、『新しい福音宣教』という概念が求める内容とそれに対する私たちのレスポンス。さらには、一人の司祭で20を超える巡回教会を担当していたガーナの教会で働いていた時代に、実際に各巡回教会で礼拝や要理教育、さらには病人訪問や葬儀を支えていたのは、40名を超えるボランティアのカテキスタであったことなどの体験をお話しし、最後にいつも触れる、山形県新庄教会ができあがるまでの話をしました。日本における新しい福音宣教を語る時、私は、それぞれの理由は異なるにせよ、海外からやって来た外国籍信徒の方々の存在が、日本の教会が入り込めない場所に神様がご自分で遣わした福音宣教者であると見直す必要があると確信しているのです。「神のはからいは限りなく、生涯わたしはその中に生きる」と典礼聖歌で歌われるとおりです。

明日の日曜日は新潟市の新津教会訪問と堅信式です。というわけで、午後の飛行機で新潟へ戻りました。

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2012年7月18日 (水)

HIV/AIDSデスク@梅雨明けの東京

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梅雨が明けて真夏になった東京で、司教協議会のHIV/AIDSデスクの定例会議に出席してきました。会議は午後1時から。間に合うように9時40分過ぎの新潟発の新幹線で東京へ。この「Maxとき」は長岡駅を出ると高崎まで止まらず、つまりトンネル部分を飛ばしていくので、東京まで所要時間2時間をほんの少し切る貴重な存在です。この列車の前にも、新潟駅を出るとどこにも止まらず、一路東京まで突っ走る一番早い列車もありますが、この列車は、朝早くもなく遅くもなく、東京での予定を考えると、多分ビジネスには微妙な時間帯だと思うのですが、如何。

さて東京駅に到着すると、ホームの上にはやたらとたくさんの、アロハシャツのおじさんおばさん達が。ついでに軽い感じの中折れ帽というのか、麦わらの感じで、いかにもトロピカルな出で立ちです(写真上)。よく見れば、新幹線の車内清掃をするクルーのチームでした。何ともオシャレで、涼しげでありました。いつもの制服の何倍も格好が良いと、私は思います。

さてデスク会議では、12月の世界エイズデーを目途に発行を予定している啓発用の小冊子について主に話しあい。全国のいくつかの小教区にお願いしたアンケートの結果も、その中に反映される予定です。また、毎年デスクとして参加している横浜でのエイズフォーラムについての打ち合わせも。横浜でのエイズフォーラムは今年で19回目となります。会場内にブースを設け、カトリック教会の活動を紹介します。またプログラムの中で、宗教者の対話の部分があるのですが、そこにもデスク委員の一人が参加します。詳しくは、こちらのリンクからホームページをご覧ください。

今朝の新聞で予防薬がアメリカで承認されたという話がありました。前向きな話であると歓迎します。もっとも効果が定かではないなど問題は多いですし、これだけがすべてを解決することではありません。全体的な人間の発展の視点から、正しい知識を持つ事がまず大切だと思います。

なおカトリック新聞にも掲載されましたが、HIV/AIDSデスクでは現在、啓発用のこの小冊子やポスターの原画を募集しています。

  • ポスターはA4版。小冊子はA6版です。
  • 締め切りは2012年8月31日
  • 応募先はカトリック中央協議会のHIV/AIDSデスク(江東区潮見2-10-10)

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2012年7月16日 (月)

新潟教区宣教司牧評議会@新潟

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まだ梅雨も明けやらぬうちから真夏のような暑さになった海の日の新潟でしたが、新潟教区の宣教司牧評議会第6回総会が開催されました。新潟教区の各地区から司祭1名と信徒2名、さらに修道者並びに女性の会代表と、全員で18名が参加してくださいました。

今回の主なテーマはこれまで掲げられていた教区の優先課題の見直し。教区の優先課題をご存じですか。

A 世代や国籍を超えた交わりの共同体を構築する
B 教区全体の情報共有のネットワークを生み出す
C 継続した信仰養成を充実させ、成熟した信仰者への脱皮を図る

今日の会議でも報告がありましたが、この優先課題が何のための優先課題であるかの共通理解がないため、話がかみ合わないというのです。この優先課題は、新潟教区にとっての福音宣教の優先課題です。それぞれの小教区における具体的な共同体育成や組織建て直しのための優先課題ではありませんので、そこのところをもう一度確認ください。それぞれの小教区の現実は違っているので、地区としての意見の集約は困難という指摘もありました。もちろん個々の小教区のそれぞれの課題を解決することを考えていては、それを教区全体として話し合うことは不可能です。優先課題はそういった個々の小教区の問題を解決するのではなく、教区全体として福音宣教の大きな方向性を定めたものです。これを元にして、それぞれの小教区での具体的な取り組みを考えていただきたいと思います。

さて優先課題の見直しの意見を本日いただきました。8月末までにあたらしい優先課題を絞り込みます。その上で、以前からお話申し上げている100周年の宣教宣言にそれを取り込み、皆様にお知らせいたします。これまでの優先課題のいくつかは、そのまま継続となる模様です。

今日は新潟の信徒会館の二階は劇的に暑くなり、冷房もないことですから、昼食後は、かろうじて冷房が一台だけ備わっている一階の会議室に避難しました。参加してくださった方々、ご苦労様でした。

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2012年7月15日 (日)

白根教会訪問、そして十字架リレー

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日曜日の本日、新潟市の南区にある白根教会を訪問し、ミサを捧げてきました。白根教会は新潟市中心部から内陸方向に入り、長岡の方へ向かう国道8号線沿いにかなり進んだところにあります。数年前の合併で新潟市になったところです。教会には幼稚園が併設されており、日曜日に集まる信徒の数は10名ほどの小さな共同体です。主任司祭は亀田教会の山頭師が、幼稚園の園長も一緒に兼任しておられます。そのためミサは月に二回。午後2時から。それ以外は信徒の方による集会祭儀です。白根の町自体は洋梨の「ル・レクチェ」や、大凧合戦で有名です。

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さて今日のミサも午後2時から。いつもとは違い聖堂には予備の椅子も必要なくらいに、大勢が集まりました。というのも今日は、教区創立100周年の十字架リレーが、見附教会から白根に運ばれてくる日に当たり、見附の信徒の方々が14名ほど一緒になったためでした。また幼稚園の職員も、何名かがミサに参加してくれました。

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雨上がりの蒸し暑い午後でしたが、この小さな教会では珍しく(たぶん)、他教会からのオルガニストの応援も得て、元気な歌ミサとなりました。

ミサ後は幼稚園のホールでお菓子をつまみながらの茶話会。全員が自己紹介をし、十字架リレーについてくるノートを分かち合い、楽しいひとときを過ぎしました。

こういった機会に教会はいろんなものをリレーしたりします。例えばロウソクとか聖書とか。でもそれぞれには、何気なくリレーしているのではなく、リレーする意味があってのことです。

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新潟教区100周年にあたり十字架をリレーしているのは、まさしく十字架がアクセサリーやファッションになって本当の意味を失っている時代にあって、私たちが信じているものは何であるのかを明確に自覚することと、それを仰ぎ見ることによって、その意味を告げ知らせる業に呼ばれていること、さらにその告げ知らせる業は、一人でするのではなく、または自分の教会のメンバーだけでするのではなく、リレーを通じて肌で感じるように、教区の共同体が力を合わせて一緒にしているのだと言うこと。こういったことを心に刻んでいただきたくて、十字架リレーをしています。

十字架は神ご自身がその人間としての生命を、被造物である人間の救いのために捧げられたという、最大の愛の行為です。十字架が示しているものは、神の愛の最大の証し。行いによる愛の証しです。従ってそれを仰ぎ見る私たちは、同じように、行いによる愛の証しに招かれているし、そうする義務があるのです。

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2012年7月14日 (土)

黙想会は終了、新潟へ

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先週の土曜日夜から豊中で行っていた善き牧者会のシスター方の黙想会は、本日朝の派遣ミサで終了。午後の便で、伊丹から新潟へ戻りました。シスター方、いろいろとお世話してくださりありがとうございました。写真は、今日の朝、黙想会参加者と本部修道院の会員も含めて、玄関で記念撮影。

さて明日は午後から新潟市内の白根教会を訪問。明後日の月曜日は新潟教区の宣教司牧評議会です。教区全体から信徒と司祭と修道者の代表が集まり、今回は特に創立100周年にあたって教区の優先課題の見直しをする予定です。その後に、それに基づいて新潟教区宣教宣言を小委員会で作成し、8月末頃には教区の各小教区に配布できるでしょう。またゆっくりと趣旨の説明をしますが、新しい一歩を踏み出す教区共同体の一員として、福音宣教の業に取り組んでいこうというお一人おひとりの意志を、宣教宣言への署名を持って表示していただければと思います。信仰年が始まり私たちの信仰の根本を見直す機会を与えられますが、私たちの信仰は深めれば深めるほど、それを誰かに告げ知らせるように駆り立てられるのです。駆り立てるのは「キリストの愛」です。従って、信仰年と、10月開催のシノドスのテーマである「新しい福音宣教」は表裏一体です。この信仰年の機会に新潟での新しい福音宣教を考えて行くにあたり、自らの取り組む意志を目に見える形で表明することが大切だと考えました。

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2012年7月13日 (金)

黙想会もあと一日@豊中

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先週末土曜日の夜から始まった善き牧者会のシスター15名の黙想会も、明日の朝のミサで終了です。朝のミサの説教と、午前と午後に40分くらいずつ、一日三度のお話をさせて頂いたり、シスター方と面談してお話を聞かせて頂いたりしております。今日はすでに午前中の講話が終わりましたから、残すところは午後の講話と、数名の方の面談と、そして明日の朝の派遣のミサです。シスター方のご好意で「気圧」という指圧のような施術の先生に来て頂いて、何度かもみほぐして頂いたので、普段より好調かもしれません。

もちろん司祭として養成されたので説教や講話は当然の務めですが、しかしこういった機会に「黙想指導」などと称してまとまったお話をさせて頂く毎に、自分が如何にたいしたものではないかを思い知らされます。教会の歴史には、霊的指導者として名声を博した聖人たちが大勢おりますが、その足下にも及ばない浅はかな自分の姿が、講話などをしている最中にはっきりと目に見えてしまい、思わず嘆息してしまいます。特に私の場合はアフリカでの生活やカリタスジャパンでの活動での実際の経験に基づいてお話しさせて頂くことが多いし、そもそも私の「蔵」にはその程度のものしか入ってませんから、何か霊的に深い聖なる話を求められても、お応えすることができずに恥じ入るばかりです。きっと神様ご自身の計らいのうちに、私のつたない話からも、神様ご自身が聞いている人の心に語りかけるであろうことを信じています。

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私の特技はたぶん、頭では全然別のことを考えながらも、何とか口を動かして話を継いでいくことだと、こういった話をしながら感じます。原稿はいつも目の前にあります。30代や40代の頃は、本当に要点だけのメモ書きでした。50代になったあるとき、メモ書きで話に詰まったことがあり、その頃から原稿を書くようになってしまいました。でも講演中に原稿を目で追うのが、これまた不得意で、見失うのです。また原稿を読んでいると、自分がどういう構成で話をどんな結論に持って行くのかがわからなくなるときがあり、そういうときに頭が真っ白になります。未だに何が一番の準備なのか見いだしていないのですが、やはり結論に至る話の筋を一目見てわかるような図が、原稿とともに必要なのかもしれないと感じています。その意味で、かもしれませんが、パワーポイントを利用して、その画面を見ながら話をするのは結構得意とするところです。

写真は上は善き牧者会の本部修道院の聖堂です。写真下は玄関から聖堂へ至る廊下上部に掲げてある和紙の作品。

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2012年7月 9日 (月)

黙想会でお話をしております@豊中

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先週末土曜日の夕方から大阪方面に来ています。豊中にある「善き牧者の愛徳聖母修道女会(善き牧者修道会)」の本部修道院で、15名の会員の方を対象に年次黙想会です。修道者は男女とも、年に一度、一週間の黙想をすることになっています。教区司祭も同様です。多くの修道会では会員をいくつかのグループに分けて、年に何回かの黙想会を企画してその義務を果たしています。ですからそのうちの一つの黙想会を担当させて頂いております。

善き牧者修道会は、17世紀にフランスにおいて聖ヨハネ・ユードによって創立された愛徳の聖母修道会を母体とし、1835年に聖マリア・エウフラジアの指導の下に国際修道会としての聖座の認可を受け、会員が全世界へ派遣されてきたそうです。元来、フランスにおいては厳しく不幸な境遇にあった少女たちを始め女性を守る事業をしていた修道会です。来日は1935年で、最初は仙台を中心に活動されていたとのこと。豊中に日本の本部を移した現在も、仙台や山梨、長野で活動されています。

一週間の黙想会ですから、私の役割は朝のミサを司式して説教し、さらに午前と午後に講話をし、さらに面談を通じてシスター方のお話を伺うこと。一貫したテーマで一週間の黙想を話をすることは至難の業で、そういったカリスマの与えられている方がうらやましい。今回は「修道生活の原点を振り返る」をてーまに、さらに広げて信仰年や新しい福音宣教のお話までをさせて頂こうと思っています。

なお私はそういう長期の黙想指導のカリスマは頂いていないので、基本的に一週間の黙想会はお引き受けしませんので、そこのところどうぞ十分に皆様ご記憶ください。今回は「想定外」の理由でお引き受けしました。

昨日天気も良かったので空いている時間に近くを散歩してみました。私は関西には住んだことがないですし、働いたこともないので、大げさですが、同じ日本にいるのに別世界を歩いているような気分になりました。写真は善き牧者会の本部修道院玄関前です。

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2012年7月 7日 (土)

福島やさい畑の復興支援活動

福島の被災地支援の一環として信徒の柳沼千賀子さんが中心となって動いてきた「福島やさい畑~復興プロジェクト」ですが、さらに使いやすくインターネット上でもショップができています。是非ご覧ください。また一口500円で、仮設住宅87戸にやさいを届けようというプログラムも進行中です。ウェッブショップのホームページ右側「新着情報」の二番目にリンクがあります。是非ご協力を。

ウェッブショップのリンクはこちらです。

教会関係の方々では、様々な方面で復興支援活動に携わっている方が多くおられます。そういった多くの活動ともリンクしながら、力を合わせて復興支援に取り組んでいくことができればと思います。

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2012年7月 6日 (金)

おお見よ、後藤師が新潟日報の特集に

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台湾から戻り、即座に札幌から東京と続いた会議を終えて新潟の司教館へ戻りました。部屋に7月5日(木)の夕刊があったので、何気なく目を落とすと、一面にどこかで見た顔が。新聞に顔写真が一面堂々と掲載とは穏やかならぬとよくみると、大先輩でありまた新潟の長岡出身でもある神言会司祭の後藤文雄神父ではないか。(写真)

新潟日報の連載企画である「ひと賛歌」に、後藤神父が取り上げられております。この企画は、新潟出身で様々な分野で活躍する人にスポットを当て、数回にわたってインタビューから構成した記事が掲載されるので、これから何回か、夕刊に後藤神父の記事が載ることになります。最初の記事はもちろん、後藤神父が長年全精力を傾けて取り組んできたカンボジアの支援について。すばらしい記事になっておりました。

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今週の月曜から水曜は札幌教区の全道司祭大会でした。札幌教区で働く60名近い司祭団ですが、病気や所用の方を除いて38名の司祭が札幌市郊外の花川にある藤学園セミナーハウスに集まりました。先日久しぶりに開催された宣教司牧評議会を受けて、これからの札幌教区の宣教司牧方針について、司祭同士の話し合いが続いています。テーマはもちろん「北海道の福音宣教」です。勝谷神父が中心になって、話し合われたことを分かち合い、皆で意見を交換。さらに二日目はグループに分かれてさらに意見交換をしました。新しい司教さんが札幌に任命された折には、これまでの宣教をふり返り、新たな歩みを始めるための判断材料が、こういった話し合いの積み重ねから司教さんに提供されることになると期待されます。

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私も二日目の午後に30分ほど講話をいたしました。「講話」などというとなにやら「ありがたいお話し」をするようなイメージがありますが、そういうわけでもありません。今回のお話は、「新しい福音宣教」について信仰年を絡めながら話しました。よく、「いろいろ頭に引き出しがあるでしょう」と、いくらでも話すことがあるかのように言われることがありますが、そんな簡単でもありません。そもそもそれほどたくさんの異なるテーマの引き出しを、どんどん増設はできないし、年齢と共にどこにどんな引き出しがあるか記憶が定かでなくなりました。ですから一度どこかで何かの話をすると、それを何度も何度も更新しながら使います。もっとも全く同じ話はしないようにしているし、そもそもできないので、使い回しなどではありません。一応コンピュータに入れてある原稿は眺めてますが、実は結構視点はうつろで何も見えてないことが多いのです。

近頃時々、話している途中で頭が真っ白になることがあります。特に一つのエピソードが一段落して「。」に到達したところで、次が浮かばない。でもなぜか私は、真っ白になった頭の中で次のことを必死に考えながらも、同時に、何かを言いながら口を動かし続けることができるのであります。たぶん数少ない私の特技だと思います。(写真は札幌教区の司祭会議の模様)

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2012年7月 3日 (火)

神言修道会に新しい総会長決定

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現在ローマ郊外のネミで開催されている6年に一度の神言修道会総会議は、本日(火曜日)に総会長の選挙を行い、現在フィリピン南管区(セブ)の管区長を務めているハインツ・クルケ(Hinze Kulueke)神父を、新しい総会長に任命しました。クルケ師はドイツ出身で1956年生まれ。セブにあるサンカルロス大学で教えまた様々な役職を歴任し、2005年からフィリピン南管区の管区長を務めていました。また単に教員や役職者として有能であるだけではなく、セブにおいて貧しい人や人権を侵害されている多くの人のために、積極的に関わりを持っていたことでも有名です。

写真は会議に参加している日本管区の成井神父が撮影しました。喜びを分かち合う新旧の総会長です。中国語で「聖言会」と書いたシャツを着ているのが、これまで12年間総会長を務めてきたアントニオ・ペルーニア師です。

なお、明日には副総長の選挙が行われるということです。

追伸

昨日行われた副総会長選挙の結果、前日本管区長で現在総本部の顧問(総勧告者)を務めるロバート・キサラ師が、副総会長に選出されました。

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2012年7月 1日 (日)

7月の主な予定

台湾からは土曜日の夜に帰国しました。7月になりましたので、いつものように主な予定を記しておきます。

  • 7月2日 新潟教区顧問会 (新潟)
  • 7月3日~4日 札幌教区全道司祭大会 (札幌)
  • 7月4日 カトリック児童施設協会大会ミサ (札幌)
  • 7月5日 常任司教委員会・社会司教委員会 (潮見)
  • 7月7日~14日 善き牧者会黙想会 (大阪)
  • 7月10日~11日 東京教会管区会議 (札幌)
  • 7月15日 白根教会訪問 (新潟)
  • 7月16日 新潟教区宣教司牧評議会 (新潟)
  • 7月18日 HIV/AIDSデスク会議 (潮見)
  • 7月21日 札幌教区養成講座 (札幌)
  • 7月22日 新津教会訪問 (新潟)
  • 7月23日 月曜会ミサ (新潟)
  • 7月25日 カリタスジャパン委員会 (潮見)
  • 7月26日 新潟教会レジオマリエ60周年記念ミサ (新潟)
  • 7月27日 仙台教区支援会議 (仙台)

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