クララ会800周年ミサ@高田教会
クララ会の創始者である聖クララがアシジの聖フランシスコに倣い、奉献生活に入ったのがクララ会の始まりです。それが1212年。それから800年が経過して、聖クララ会は昨年から今年にかけての1年間、創立800年のお祝いをしてきました。そして聖クララの祝日にあたる本日がその最終日。上越市高田にある聖クララ会修道院の聖堂では狭すぎるので、すぐ近くの高田教会を会場にして、記念行事と感謝ミサが行われました。
本日の行事はまず、午前9時半の院長様の挨拶に始まり、兄弟会であり、もちろん第一会として聖クララ会を見守り助ける義務のあるフランシスコ会の伊能(いよく)神父が講演。これには高田教会の聖堂に60人ほどの方々が集まってくださいました。
そして11時半からは、富山から駆けつけたフランシスコ会の司祭たちや新潟教区の司祭も含めて12名の共同司式で感謝ミサを行いました。
ミサ後は信徒会館で感謝の昼食会。現在クララ会の高田修道院には5名が居住。この三ヶ月くらいは、韓国の済州島にある修道院が建て直しのため、そこから1名が臨時に生活を共にしています。昼食会では、全国のクララ会の修道院を束ねて発足した日本の連合体の代表としてシスター近江が今年の冬にアシジまで出かけた時のお話や(日本からの飛行機が10時間遅れて、ローマ到着時にひやひやしたが、しっかりとフランシスコ会の迎えがあって感動したことや、言葉ができないので行きも帰りも、旅行中はしっかりと完全な沈黙を守ったお話でした)、800周年を記念して日本のクララ会から8名がフランシスコ会員に伴われてイタリア巡礼をしたお話など、興味深いものでした。また会場には一日の生活サイクルを記した展示もあり、興味深い毎日の生活のお話も聞くことができました。
教皇ヨハネ・パウロ2世の使徒的勧告『奉献生活』の104項に、こういう一言が記されています。
「他の人々がいのちと希望を持つことが出来るために、自分のいのちを費やすことが出来る人々も必要です」
奉献生活者は、まさしくほかの人々にいのちと希望を与えるために、徹底的な生き方をするのです。特にクララ会員にとっては、徹底的にイエスを生きることが、実は苦しいことではなく、そこにこそ本当の喜びがあるのだと身をもって示すことが、現代社会にあって大きな希望のしるしとなるのだと思います。これからも新潟教区の霊的な支柱として、教区の活動を祈りの力で支えていただきたいと期待しています。
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