復興支援、第二回福島会議@潮見
第二回目となる福島の復興支援を検討する会議が、昨日木曜日の午後に潮見のカトリック会館で開催されました。福島での復興支援については、原発事故という課題があるため、岩手県や宮城県内とは異なるアプローチや、長期的なアプローチが必要になると考えられます。実は昨年6月に一度、仙台教区復興支援の関係者が福島で集まって意見交換をしました。でもあまりに課題が大きく、また未知の課題が多いこともあり、具体的な結論は出ていませんでした。
東京教会管区が主に福島を担当することが決まって以来、東京教区のボランティアセンター(CTVC)が主に中心になって、先日は原町にベースも開所されました。さらに当初からさいたま教区がいわき方面に関わり、サポートステーション「もみの木」を立ち上げています。前回の仙台での復興支援会議において、福島支援は点であるベースを中心にするのではなく、もっと全般的に、とりわけ県外に避難している人も多くいるのだから、面で考えて行かなくてはならないという指摘が相次ぎました。そのための意見交換が、今回の会議です。
昨日の会議には、仙台教区の平賀司教を中心にサポートセンター関係者、さいたま教区関係者、東京の幸田司教をはじめCTVC関係者、司教団の復興支援担当、カリタスジャパン関係者、中央協議会事務局長などが参加して、午後1時から6時まで様々な方面からの意見交換を行いました。私が一応、復興支援担当の責任者でありカリタスジャパンの責任者でもあるので、今回の会議の主催者となりました。議事進行は、カリタスジャパンの秘書としての成井神父でした。(通常の仙台の会議では、私は復興支援担当として、また成井神父は仙台教区サポートセンターからとして会議に参加しています)
今回の会議で、福島県内に教会の活動の調整を担う拠点を置く必要性が指摘されました。もちろん仙台教区内の活動は仙台教区が最終的に中心となって行く必要があります。それはこれらの復興支援活動が、一般の慈善団体や支援団体の活動ではなく、教会共同体の活動であることを目に見える形ではっきりさせ、自らも自覚する必要があるからです。この点は教皇様の回勅「神は愛」においても強調されています。部分教会の牧者である教区司教の下で、その地域における活動は行われていなければ意味がありません。その上で、福島全体の情報を集め、教会関係の様々な活動の調整を図り、ボランティア関係の様々な情報発信のセンターが(それこそ中心が)不可欠だろうという事で合意しました。
今回の会議で出たアイディアに基づいて、具体的にどのような組織にするか、次回9月末の仙台での復興支援会議において決定していくことになりました。
東京はとにかく暑くて、今朝、新潟に戻ろうと上越新幹線を待って東京駅のホームにたたずんでいただけで、頭がくらくらしてまいりました。
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