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2012年9月30日 (日)

地区使徒職大会@札幌

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「新しい福音宣教」をテーマに、今年の札幌地区使徒職大会が、本日午前10時から札幌市内の藤女子大学を会場に開催されました。会場には700人を超える参加者がありました。

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今回の使徒職大会の中心は、ケセン語訳聖書で全国的に有名な山浦玄嗣先生。岩手県の大船渡教会の信徒でもあり、医者でもある先生は、聖書をもっと普通の人、特に自分の地元のケセン語で話す人間にも聖書がわかるように伝わるようにしようと、聖書の翻訳に取り組んだ人物です。こどもの頃から地域で自分たちの家族しかキリスト者がいないなか、自分が当たり前だと思っているキリスト教の知識が全く地元の人たちに伝わらないことに愕然とし、いつかは誰にでもわかるようにしたいと考えていた由。60歳を過ぎてからギリシア語を学んだというのがすごい。山浦先生の話の中で出てきた聖書の中のいくつかの日本語翻訳言葉は、言語の意味を伝え切れていないと確かにそう感じさせられました。

今回は、新潟教区のカレンダーも制作してる大船渡の出版社イー・ピックスの熊谷社長も同行されておられました。社長に頂いた名刺には、「21世紀のグーテンベルクになりたい」と記してありました。

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山浦先生の講演後は、同じ会場でミサ。私が司式させて頂いて、信仰年について説教させて頂きました。説教でも触れましたが、新潟でも札幌でも、10月11日に合わせて、私からも短いメッセージを用意してあります。また司教団からもメッセージが発表される予定です。

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2012年9月28日 (金)

黙想会も無事終了@軽井沢

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軽井沢の宣教クララ会黙想の家で開催されていた、さいたま教区と新潟教区の合同司祭黙想会は、本日の昼食を持って無事終了しました。指導してくださった広島教区の前田万葉司教様には心から感謝申し上げます。黙想会中は見事な晴天に恵まれました。午後の自由時間を利用して、少し遠くへ出かけましたが、写真はそのときに撮影した浅間山です。雲も山頂にかかっておらず噴煙も見えませんでした。

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前田司教様のお話は、「信仰の門」を一緒に読み進みながら、その時々で関連する事柄をお話しくださったのですが、何せ長崎教区で司牧経験が豊富な司教様のこと、信徒との関わりや、魚の漁に出て遭難しそうになった話や、五島の素朴な信心の伝統のお話と、豊かに聞かせていただきました。なかでも「お言葉ですから網を下ろしてみましょう」という言葉を常に念頭に置いて、長上から命じられた役目は断らずに職務を引き受けてきたけれど、さすがに司教に任命された時には逡巡したというお話は、興味深く聞きました。前田司教様の紋章はこの言葉のイメージも込められていると伺ったことがあります。

信仰年は間もなく10月11日に始まります。新潟教区は10月7日の教区100周年ミサを持って信仰年の開始といたします。新潟と札幌の両教区には、10月11日付で短いメッセージをお送りしますが、札幌にあっては各小教区で10月14日の日曜日の主日ミサを信仰年開始のミサとしてください。司教団からも10月11日付でメッセージが発表される予定です。

信仰年は、特に何かの行事をすると言うことではなく、それ以上にそれぞれの小教区でカテキズムを深めたり、第二バチカン公会議をふり返ったり、特別な黙想会を行ったり、聖体礼拝を行ったりと、信仰を深める行動を中心に考えていただきたいと思います。

30日の札幌における使徒職大会のミサでも、そのことを少しお話しいたします。

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2012年9月25日 (火)

教区司祭黙想会中@軽井沢

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新潟教区司祭団とさいたま教区司祭団は毎年合同で黙想会を行っており、交互にそれぞれの教区が企画をすることになっております。今年は新潟教区の担当。ということで今年は昨晩から軽井沢の宣教クララ会黙想の家で、黙想会を行っております。新潟からは教区司祭が15名、さいたまからは教区司祭と修道会司祭も会わせて22名が参加。さいたまの司祭団の若さが光っています。黙想指導は広島教区の前田万葉司教様にお願いしました。前田司教様はちょうどローマで開催された新しい司教の研修会に参加されて帰国されたところで、そこでの体験や、かつて長崎教区で主任司祭を務めていた頃の体験などを交えて、信仰年について語ってくださっています。軽井沢はセーターが必要なほどの涼しさです。

それにしても、さいたまの若い司祭たちをみるにつけ、新潟教区の司祭召命のために、より一層のお祈りをお願いしたいと感じます。札幌教区はどういうわけか私が管理者をするようになったこの3年間で、二人が神学院に入学し、今年も二人が受験。加えて神言会などの修道会の神学院へ進んだ人もいます。その意味ではちょっと安心ですが、しかし新潟はこの数年、全くゼロであります。100周年に合わせて、召命のためのお祈りと、実際にそういう人物が身近におれば是非直接の働きかけをお願いいたします。

ところで教区100周年のために、新潟の青年たちが歌を作ってくれました。新潟教会に集まってなにやらごそごそしているなと興味深く見つめておりました。そうしたらなんと自分たちで作詞をして、大学でバンドをやっている石崎君が曲をつけ、さらには自分たちで演奏録音までしてしまいました。こちらのリンクで聞いてみてください。なかなか良い出来だと思います。教区大会の際に、CDを手に入れることができるそうです。

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2012年9月23日 (日)

三条教会訪問@新潟県

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今日の日曜日は新潟県の三条教会を司牧訪問しました。主任司祭は新潟教区の石黒神父です。このところ幼稚園の園舎関係で訪れたり、聖堂の新築で訪れたりしていましたが、純粋に司牧訪問は久しぶりでした。今日のミサの中でおひとりの方が堅信の秘跡を受けられました。

まだできたばかりで新しい聖堂の正面には、以前の聖堂から移した金色に光り輝く十字架が据え付けられており、後ろには照明も設置され、本当に光り輝いています。今日のミサには30名を超える信徒の方が集まってくださいました。ミサ後には茶話会と昼食会。お昼の弁当にちょっとした手違いがありましたが、それでも9時半にミサが始まり、その後お昼すぎまで楽しいひとときを過ごすことができました。感謝します。今日は世界難民移住移動者の日でした。三条にも周囲の町で結婚して家庭をもっている海外出身の信徒の方がおられます。今日もミサに来ておられました。教皇様の、移住者を大切にしなければならないというメッセージに、一人でも多くの人が耳をかたむけますように

ところで新潟教区の小教区に属する皆さん。すでに宣教宣言は手にされましたか。提出用と手元に残すためのカードと二つを一緒にお取りください。提出用は小教区でとりまとめて、教区大会にご持参ください。もちろん教区大会が終了したあとでも、今年いっぱいくらいは受け付けますが、それでもできれば教区大会中に奉献していただけるようにお願いいたします。100周年実行委員会は今日の午後も司教館で打ち合わせをしておりました。あとは天気がよいのを祈るだけ。皆さんと一緒に、心から喜びを感じるお祝いにしてまいりましょう。

新潟の教区司祭団は、明日から年次黙想会です。教区司祭の霊的成長のためにお祈りください。

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2012年9月22日 (土)

仙台教区サポート会議とアジア学院竣工式

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昨日の金曜日は、仙台教区本部で午後から、隔月開催の仙台教区サポート会議が行われました。またこの会議に先立って10時からは、仙台教区内に設けられている8カ所のベースの責任者が集まって情報交換をする全ベース長会議も開催され、私と幸田の2司教が参加しました。8カ所のベースとは、宮古、大槌、釜石、大船渡、米川、石巻、原町、いわきの各拠点です。体制が整ってくる中、それぞれの地域の事情による課題も見えてきています。今後は、各拠点の独自性を生かしながら、長期的な支援体制を整えていくことが大切です。また午後の会議では、今後考えられる福島支援体制のために福島に仙台サポートセンターの下にある福島デスクを置くという前回の福島会議での結論をどのように具体化するかや、仙台教区の新創造計画の第三期に向けてどのような体制を持つことが好ましいかなど、全体的なあり方の意見交換をいたしました。写真には写っていませんが、議長として左端に平賀司教がおられます。

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さて仙台に一泊して、今日はカリタスジャパン事務長の田所氏と一緒に、私の車で朝仙台を出発。東北道を東京方面へ走り、那須塩原へ行ってきました。今日はその地にある学校法人アジア学院のコイノニア棟及び教室棟の奉献式が行われ、参加してきました。

アジア学院は「個々人が自己の潜在能力を最大限に発揮できるような、公正且つ平和で健全な環境を持つ世界を構築する」ことを目指し、アジア・アフリカ・太平洋地域の農村指導者の育成にあたってこられた学校です。一年のコースは、海外からの学生は無料で、有機農業などについて集中的に学びます。参加してきた学生の中には、アフリカなどのカトリック司祭や修道者、またカリタス関係者も多く含まれています。

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カリタスジャパンでは、アジア学院が人類の真の発展のために、人間の尊厳がすべからく尊重される社会を築き上げていく努力をされていることに心から賛同する立場から、フィリピンでの体験学習などへの支援を行ってきていました。今回の大震災にあたってはアメリカ合衆国のカリタスであるCRSと一緒に、震災の影響を受けて取り壊さざるを得なくなったコイノニア棟(食堂や共同ホール)と教室棟などへ支援をいたしました。特にCRSの支援は、一番最大の支援であったと思います。アジア学院はプロテスタント諸派が中心となって開設運営されていますが、その精神に賛同して援助させていただきました。今回の奉献式には、残念ながらCRS担当者が日程が合わず参加できなかったことから、私が代理で祝辞を述べさせていただきました。

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また震災後に復興のために尽力されていた前理事長である丹羽章先生は、今年の6月急逝されました。今日の会場には丹羽先生の似顔絵が飾られ、新しい建物の完成を祝うと共に、学院の発展のため、また復興のために尽力された先生を偲ぶ会ともなりました。

説明をしっかりと聞き逃しましたが、新しい建物の木の床はフェアトレードの何かの認定を初めて受けたもので、床下には太陽光を利用した暖房と、夏には土中の冷気を利用した自然冷房も設備されているエコな建物と言うことでした。木のぬくもりのあるすばらしい建物でした。

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2012年9月19日 (水)

あらためて、聖地巡礼へのお誘い

先日もすでにお知らせしたところですが、催行のめども立ちつつありますので、あらためてお誘い申し上げます。

初めて行かれる方にもお勧めの、「聖地巡礼9日間」です。

日程は2012年12月8日(土)日本出発、16日(日)日本帰国の9日間。

私、菊地功が同行いたします。旅行の正式名称は「菊地司教とまずは聖地に行ってみませんか?イスラエル巡礼9日間」です

旅行代金は、新潟発の場合348,000円に燃油サーチャージや税などが加わります。ほかに成田出発と札幌出発も可能です。旅行の企画実施会社は「株式会社日本旅行」横浜支店です。申し込みやお問い合わせは、信徒の方が携わっておられる代理店が担当しておりますので、次のところへお願いいたします。

  • 申し込み・お問い合わせ先 「パラダイス」
  • 電話:045-580-0023
  • ファックス:045-580-0024
  • 営業時間は月曜から金曜の9時半から18時
  • 責任者は村上透さんです

私自身も聖地は会議でしか出かけたことがなく、巡礼は初心者です。従って主な巡礼箇所をまんべんなく、しかし無理のない日程でくんでいただきました。クリスマス前のひとときを、どうぞご一緒ください。

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2012年9月17日 (月)

月寒教会献堂50周年@札幌

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札幌市内にある月寒教会は今年が献堂50周年。本日午前11時から感謝ミサが捧げられました。近隣小教区からの代表も含め、ミサには100人を超える方が集まりました。私の司式で捧げられたミサは、主任司祭の祐川師を始め歴代の主任司祭を含めて17人の共同司式。盛大な歌ミサになりました。

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50年前といえばちょうど第二バチカン公会議が始まった年です。現代の教会のあり方を決定づけた公会議と歩みをともにしてきた教会は、50周年を迎えて、そして信仰年にあたって、あらためて教会の業を見直し、成熟した共同体としての歩みを深めようとしています。

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ミサ後には全員が外に出て記念撮影。そして祝賀会となりました。祝賀会には前教区長の地主司教も駆けつけ、月寒教会を創立するために富沢司教から命じられて現在の土地を手に入れた経緯や、ご自身がローマ留学中に突然月寒の主任に任命されて、結局帰国できず、幻の主任司祭であったことなどをお話しくださいました。

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祝賀会で圧巻だったのは、祐川、場崎、上杉の三司祭による、すばらしいラテン語聖歌の合唱。この後あまりにすばらしい合唱に拍手鳴り止まず、今度は勝谷、新海も加わって、プロの合唱隊かと見まごうばかりのすばらしい歌を披露してくれました。

準備してくださった月寒教会の皆さんに感謝します。おめでとうございました。

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2012年9月16日 (日)

司牧訪問@見附

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本日の日曜日、新潟県内の見附教会を司牧訪問し、ミサを一緒にいたしました。「公式訪問」とか「司牧訪問」とかいいますと、何か大変なことをしに司教がくるみたいなイメージを持たれるようで、見附教会の方からも何度か「いったい何をしにくるのか」と質問されたのですが、取り立てて特別なことをするわけではありません。教区のすべての小教区の司牧責任者は司教であって、主任司祭に司牧の権限を委任しているのですから、その意味でも自分の教会を定期的に訪問するのは司教の務めとされています。また今日少し説明したように、5年ごとの教皇庁へ提出する報告書がありますから、自分の教区の教会共同体を知らないでは報告書も書けるわけがありませんので。前回のアドリミナで報告書を書いたのは2007年ですから、ソロソロ次の機会が回ってきます。一応来年に次のアドリミナがあるのではと想像しています。

というわけで、朝9時からの主日ミサを、主任司祭の真壁神父と一緒に捧げました。今日のミサには、同じ真壁師が主任を兼任するお隣の栃尾教会からも10名ほどの参加がありました。またいつものことだということですが、教会と同じ敷地内にある児童養護施設からも、こどもたちの多くがミサに参加してくれました(信教の自由があるので、施設で宗教行事への参加を強制はしません)。同時に今日は見附教会の方々も驚いていましたが、地域で生活するフィリピン出身信徒が30名ほどミサに参加。なかなかの存在感でした。聖堂には合計で80名近い人がいたのではないでしょうか。ミサ後に全員で記念写真を撮影。

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ミサ後には一階ホールに場所を移して、茶話会になりました。茶話会のためにできたてのケーキが配達されてきて、みんなでケーキを頂きながら、しばし歓談。私宛にいろいろと質問も頂きましたし、私もまもなく迎える教区100周年行事のことと、それに伴う宣教宣言について日本語と英語の両方で説明させて頂きました。ひとりでも多くの人が、宣教宣言にサインして提出してくださることを期待しています。

午後の飛行機で札幌へ飛んできました。さすがに札幌は少々涼しく感じます。明日は午前11時から札幌市内の月寒教会50周年ミサです。

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2012年9月14日 (金)

HIV/AIDS会議@バンコク

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アジア太平洋カトリックHIV/AIDS連合の会議は、金曜日の本日で最終日です。もともとバンコクでこどもたちのための施設を運営する修道会(Camillianこれを日本語でどう言うかは調べ切れていませんが)を中心に、タイの司教協議会の後援を受けて始まったネットワークですから、今後どのように発展させ、またアジア太平洋の司教協議会をどのように連携させていくかが、今後の重要な道になると思いました。

実際に現場でHIV/AIDSの現実に毎日直面している方々の集まりですから、その熱意には感じるものがありました。教会にとってはいろいろな複雑な問題を含んでいるのですが、しかし苦しむ人に手をさしのべるイエスの姿勢を忘れることなく、神から与えられた賜物である生命がすべからく尊重されるように働いてきたいと思います。

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昨日は午後に少し時間が出来たので、タクシーに乗ってバンコクの町中心部へ。カリタスアジア事務局員と昼食の待ち合わせに出かけました。タクシー運転手は街中の地理がわからないからと途中で他のタクシーを見つけてくれて乗り換え。町に着くと最初は間違えて待ち合わせのお隣のレストランへ。しばらくすると運転手氏申し訳なさそうに戻ってきて、「間違えました。隣です」と。なんと途中で気がついて戻ってきてくれました。親切。

会議は夕方のミサで終了。深夜便で日本へ戻ります。

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2012年9月12日 (水)

アジア太平洋カトリックHIV/AIDS連合@バンコク

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タイの司教協議会が中心となって立ち上げられたアジア太平洋カトリックHIV/AIDS連合の三回目の会議が、月曜日から金曜日までの日程で、タイのバンコクで開催されています。日本の司教協議会もHIV/AIDSデスクを設置していますから、今回の会議には代表が二名と担当司教が参加となりました。というわけで、私は遅れて今日の早朝からバンコクに来ています。

会場はCamillian Pastoral Care Centerで、スワンナプーム国際空港から車で20分ほど。バンコクの中心部から離れた田園地帯のようなところに巨大なセンターが建っています。この敷地には障害のあるこどもたちの施設も設置されています。

司教6名を含めて20カ国から70名以上が参加する今回の会議では、初日が現地視察、二日目に各国の報告、そして三日目は国際カリタスのHIV/AIDS担当のMons. Robert VitelloをはじめUNAIDS関係者などの講演の一日でした。

バンコクはとてつもなく蒸し暑いのですが、会議場は上着がいるほどの寒さ。外には運河があるため、蚊の宝庫でもあります。

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2012年9月 9日 (日)

殉教者顕彰ミサ@米沢・北山原

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本日9月9日の日曜日、午前11時から、山形県米沢市の北山原殉教地で、福者ルイス甘糟右衛門をはじめ53名の福者殉教者を顕彰するミサが捧げられました。福者殉教者たちは福者ペトロ岐部と187殉教者と一緒に列福された方々です。7月1日が祝日ですが、天候などの理由から9月に延期されていました。列福以来毎年、この地において顕彰ミサを年に一度捧げていますし、また雪の季節をのぞいて多くの巡礼団が訪れてくださりミサを捧げてくださいます。

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数年に一度は教区規模の大きな行事をこの地で行うことにしていますが、教区100周年の今年は米沢教会を中心にした小さな集まりとしました。それでも仙台の旅行社の企画で、東京教区の藤岡神父様が同行される10名ほどの巡礼団がこられたり、長井や山形からも参加者があり、40名を超えるミサの参加者となりました。ミサは私が司式し、米沢の主任司祭成田神父と東京の藤岡神父の共同司式でした。

天気予報は曇りでしたが、見事に晴れ渡り、説教をしている時などは直射日光を受けて半分もうろうとしながら、何を話しているのかわからなくなるほどでした。なにぶん殉教地はいまや住宅街の真ん中にあり、マイクを使った説教は近隣に響き渡るので、おかしな事は言えません。くらくらしながらミサをしておりました。

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ミサ後には殉教者の歴史を研究する米沢教会の信徒森さんに案内されて、10数名で車を乗り合わせ、森さんたちのよって新たに発見された歴史の事実を訪ねてまわりました。南陽市方面へ向かい梨郷(リンゴウ)では松木さんという旧家に大切に保存され、また修復も受けた歴史的文書を幾つも拝見させていただきました。キリシタン関係のことがしるされておりましたが、今後歴史の専門家の検証を受けた上で将来のために保存されていくことを望みます。キリシタン時代にそのあたりの街道沿いには「キリシタン道場」と呼ばれた教会関係施設があったと言うことで、後に取り壊された後に残された石碑なども見せていただきました。

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その後キリシタン関係の史跡が残る様々なところを訪れ、赤湯から山形へ向かう国道13号から少し入った諏訪神社では、マリア観音が大切にまつられているところも訪れました。最後に赤湯に戻り、国の史跡である稲荷森古墳の近くにある南森のジュアン美濃殉教地と見られている山中の史跡も訪れました。ご一緒くださった皆さんご苦労様。

夕方4時半頃に米沢を車で出発し7時過ぎには新潟へ到着。明日は電車で秋田へ向かい、新潟教区顧問会です。

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2012年9月 4日 (火)

9月の予定です

新潟は暑い毎日が続いていましたが、今日は朝から不安定な天気に。短いけれど確実に「豪」の字がつくような大雨が何度も通り過ぎています。夜になってもまだ繰り返してますが、そろそろ落ち着いてきたか。日中は雷も激しく、思わずコンピュータも電源を抜いてしまいました。そろそろ涼しくなり始めてくれると良いのですけれど・・・。

さて9月になっていますので、今月の主な予定を、いつものようにしるしておきます。教区100周年のお祝いが近づいています。準備にあたってくださる委員会の各部門担当の多くの方々も、遙か彼方と思っていた行事が間近に近づき、毎日心落ち着かない時を過ごされていると思います。そのお働きに感謝します。十字架リレーもそろそろゴールに近づきつつあります。最後の締めをよろしく。教区宣教宣言は手に取られましたか?よく読んで、是非しっかりと署名の上、提出くださいますように。

  • 9月5日 HIV/AIDSデスク会議 (東京)
  • 9月6日 常任司教委員会 (東京)
  • 9月7日 カリタスジャパン委員会 (東京)
  • 9月9日 米沢殉教者祭ミサ (米沢・北山原11時から)
  • 9月10・11日 新潟教区顧問会 (秋田)
  • 9月12日~15日 アジア太平洋カトリックHIV/AIDS連盟会議 (バンコク)
  • 9月16日 見附教会ミサ (新潟)
  • 9月17日 月寒教会50周年ミサ (札幌)
  • 9月21日 仙台教区サポート会議 (仙台)
  • 9月22日 アジア学院竣工式 (那須)
  • 9月23日 三条教会ミサ (新潟)
  • 9月24日 月曜会ミサ (新潟)
  • 9月24日~28日 新潟教区司祭年次黙想会
  • 9月30日 札幌地区信徒使徒職大会ミサ (札幌)

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2012年9月 2日 (日)

加茂教会で堅信式@新潟

本日の日曜日は新潟県内の加茂市にある加茂教会で、堅信式を行いました。新潟市から長岡市までの間にはいくつかの教会が存在しますが、ほとんどがかつて主要な交通手段であった鉄道沿いに位置しています。加茂もそういった町の一つで、かつては私鉄も通り乗換駅として賑わったと言うことです。

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現在は信徒の高齢化が進み、どちらかと言えば併設されている幼稚園の方が町では有名かも知れません。現在の主任司祭は坂本耕太郎神父。本日のミサは司教による司牧訪問のミサでしたが、その中で3名の方の堅信式(そのうち一名は洗礼も)を行いました。

ミサ後は、この教会のいつものことですが会議室でみんな集まり一緒に食事会。加茂教会は近頃、教会創設期からの重鎮の信徒を相次いで亡くし、共同体はかなりの精神的打撃を受けたと聞いていますが、それでも今日のミサも少ないながらも熱気にあふれたミサでした。堅信を受けられた皆さん、おめでとうございます。

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今日のミサでも説明しましたが、10月7日と8日に迫った教区100周年記念行事を前に、教区宣教宣言の用紙を小教区に配布しました。写真のような二つで一セットです。教区大会の時に署名して提出するための大きめの一枚用紙と、お手元に残していただくカードです。これに書き方などを説明したものが用意されています。必ずセットでお取りいただき、特に「宣教宣言」はよく読んでいただいた上で、自信を持って自らもそれに加わるという意思表示を、署名で表してくださればと思います。これから新潟教区が一つの部分教会として、福音宣教のためにどのような姿勢で進んでいくのかと言うことを、一緒に宣言して欲しいのです。またご自分の決意があれば、それも記入してくだされば幸いです。教区大会で提出(奉献)いただいた用紙は、製本して、これから200周年に向けて大切な宝として司教が保存します。

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