殉教者顕彰ミサ@米沢・北山原
本日9月9日の日曜日、午前11時から、山形県米沢市の北山原殉教地で、福者ルイス甘糟右衛門をはじめ53名の福者殉教者を顕彰するミサが捧げられました。福者殉教者たちは福者ペトロ岐部と187殉教者と一緒に列福された方々です。7月1日が祝日ですが、天候などの理由から9月に延期されていました。列福以来毎年、この地において顕彰ミサを年に一度捧げていますし、また雪の季節をのぞいて多くの巡礼団が訪れてくださりミサを捧げてくださいます。
数年に一度は教区規模の大きな行事をこの地で行うことにしていますが、教区100周年の今年は米沢教会を中心にした小さな集まりとしました。それでも仙台の旅行社の企画で、東京教区の藤岡神父様が同行される10名ほどの巡礼団がこられたり、長井や山形からも参加者があり、40名を超えるミサの参加者となりました。ミサは私が司式し、米沢の主任司祭成田神父と東京の藤岡神父の共同司式でした。
天気予報は曇りでしたが、見事に晴れ渡り、説教をしている時などは直射日光を受けて半分もうろうとしながら、何を話しているのかわからなくなるほどでした。なにぶん殉教地はいまや住宅街の真ん中にあり、マイクを使った説教は近隣に響き渡るので、おかしな事は言えません。くらくらしながらミサをしておりました。
ミサ後には殉教者の歴史を研究する米沢教会の信徒森さんに案内されて、10数名で車を乗り合わせ、森さんたちのよって新たに発見された歴史の事実を訪ねてまわりました。南陽市方面へ向かい梨郷(リンゴウ)では松木さんという旧家に大切に保存され、また修復も受けた歴史的文書を幾つも拝見させていただきました。キリシタン関係のことがしるされておりましたが、今後歴史の専門家の検証を受けた上で将来のために保存されていくことを望みます。キリシタン時代にそのあたりの街道沿いには「キリシタン道場」と呼ばれた教会関係施設があったと言うことで、後に取り壊された後に残された石碑なども見せていただきました。
その後キリシタン関係の史跡が残る様々なところを訪れ、赤湯から山形へ向かう国道13号から少し入った諏訪神社では、マリア観音が大切にまつられているところも訪れました。最後に赤湯に戻り、国の史跡である稲荷森古墳の近くにある南森のジュアン美濃殉教地と見られている山中の史跡も訪れました。ご一緒くださった皆さんご苦労様。
夕方4時半頃に米沢を車で出発し7時過ぎには新潟へ到着。明日は電車で秋田へ向かい、新潟教区顧問会です。
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