横浜天主堂献堂150周年@横浜
江戸時代の終わり頃、長い鎖国時代の終わりを告げるように五つの港が開港しましたが、その中で1859年(安政6年)に横浜の港が開港し、外国人の居留地が設けられました。その居留地にパリ外国宣教会の宣教師ジラール神父が横浜天主堂を献堂したのが1862年。現在の横浜教区司教座聖堂である山手教会の前身です。日本の教会はこの日をもって日本における再宣教の開始としています。ですから今年は、横浜天主堂献堂と日本再宣教の150周年にあたります。
これを記念して横浜教区が主催した祝賀行事が、11月24日にパシフィコ横浜国立大ホールを会場に行われ、横浜教区信徒を中心にして4千人を超える方々が参集しました。日本再宣教の150年でもありますから、当然全国の司教も集まり、事情があっておいでになれなかった池長大司教をのぞいて、16教区すべての現役司教と教皇大使が集まりました。お祝いのテーマは、梅村司教のモットーにも関連して「交わりとしての教会をめざして」とされていました。
祝賀行事は午前中の講演会で始まりました。講師は近代日本のカトリック歴史研究論文を多数発表されてきた中島昭子さん。日本再宣教の経緯と横浜天主堂が献堂されるまでの歴史背景をお話しくださったのですが、このお話がとてもわかりやすい。口調も柔らかく、言葉遣いも抑揚も、そして映像の使い方も、お手本のような講演でした。
昼食後は、その頃載の歴史を紹介したビデオ上映に続いて、午後2時15分から梅村司教司式でミサ。ミサの冒頭では教皇大使が国務省から送られてきた教皇様のメッセージを朗読し、その後、綺麗な日本語での挨拶。説教も梅村司教でした。奉納では、横浜教区各地の名産農産物が信徒代表によって祭壇に運ばれました。あれだけの会場(3階席まである)であれだけの人数ですから、横浜教区司祭が総動員されての聖体拝領でしたが、かなり時間がかかりました。ミサ後の祝辞などもあり、予定より30分ほど延びて4時半頃にミサは終了しました。
横浜教区の皆さん、すばらしい祝賀行事を準備してくださってありがとうございます。(なお掲載の写真は友人提供)
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