カリタスジャパン教区担当者会@潮見
カリタスジャパンは司教協議会の委員会組織と、それを支える中央協議会のカリタスジャパン事務局で成り立っています。委員会は援助部会と啓発部会を持ちます。事務局は事務長とともに職員は6名。これがすべてですので、カリタスジャパンというイメージから想像されるであろう大きなNGO団体というわけではありません。しかし今回の東日本大震災での活動でもそうですが、広範囲にわたって多くの人が参加する活動も行うことができます。その理由は、カリタスジャパンがカトリック教会という地元に根ざした存在を基礎にして成り立っているからです。その地元に根ざした教会は全国16の教区に属しています。そこで現場と東京の事務局や委員会をつなぐ存在として、各教区のカリタス担当者の存在が重要です。募金や献金をお願いするにも、様々なキャンペーンをするにも、災害の地で活動するにも、各教区の担当者の存在は重要です。
その教区担当者の定例会議が、6日と7日の二日、東京の潮見で開催されました。全国から15名の担当者と、責任司教の私、担当司教の幸田司教、委員会秘書の成井師ほか、事務局員全員も参加しました。
今回の会議は主に、委員会の活動についての報告と、東日本大震災へのカリタスジャパンの取り組みについての意見交換、来年の四旬節キャンペーンについての意見交換が主に行われました。これに加えて、福島への取り組みについてしっかりと考えるために、3名の方においで頂き、お話を伺いました。三名は、県内自主避難者の立場、障害を持つ方々を支援する立場、県外避難者の立場から、それぞれの体験を分かち合って下さいました。福島については、これまで日本人が体験したことのない災害にこれからも長期にわたって取り組まざるを得ないのですから、カリタスジャパンも真摯に取り組んでいきたいと思っています。来年の四旬節キャンペーンでも、福島に焦点を当てて体験の分かち合いを小冊子にする予定です。
さて、私は6日の午前中はミラノ外国宣教会本部で開かれていたミラノ会の日本の総会で、お話とミサをさせて頂きました。ミラノ会の本部は京王線で聖蹟桜ヶ丘の駅まで行って、さらにタクシーで少し進んだところ。東京都は広いと感じるような地域でした。潮見から電車を乗りついでほぼ2時間弱。新潟へ行くのと変わらないくらいの移動でありました。
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