教皇就任ミサにあたってお祈りのお願い
教皇ベネディクト十六世の突然の辞任表明は、私たちにとっての大きな驚きでした。教会は牧者を失った羊の群れのように、不安と期待のうちに枢機卿会による教皇選挙(コンクラーベ)の結果を待つことになりました。
ご存じのようにコンクラーベは5回目の投票で結論に達し、アルゼンチンのブエノスアイレス教区大司教であるホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿(76)が後継の第266代教皇に選出されました。教皇様はフランシスコと名乗られることを選択されましたが、その後の会見などで、ご自分の司牧体験から、教会は貧しい人たちと共にあるべきだと考え、アシジの聖フランシスコを念頭にその名を選ばれたと述べておられます。これからの教会の刷新と新しい福音宣教の推進に手腕を発揮されることに、教会内外からの期待が高まっています。
教皇フランシスコの就任ミサは、3月19日(火)午前9時半(日本時間19日の午後5時半)にローマのサンピエトロ広場で挙行され、日本からは司教協議会会長の池長大阪大司教が代表して参加されます。このミサによって、教皇フランシスコのペトロの使徒職が正式に始まることになります。
すでに池長会長からも呼びかけがありますが、「聖ヨセフ」の祭日である19日には、ミサの中で心を一つにして新教皇フランシスコのために祈るようにお願いいたします。
同時に新しい牧者をいただいた教会が、一つの群れとして強く結ばれ、現代社会にあって明確な証しをする共同体となることができますように、ともにお祈り下さい。
2013年3月18日
カトリック新潟教区司教
菊地功
(写真はバチカン放送のものです)
| 固定リンク | 0
「カトリック教会」カテゴリの記事
- 世界人身取引に反対する祈りと啓発の日(2月8日)(2021.02.07)
- 教皇様の新しい回勅が公表されました(2020.10.08)
- 東京教区の皆様へ、お知らせ(2018.08.26)
- あらためて確認する教会の死刑への姿勢(2018.08.04)
- 7月30日は人身取引反対世界デーです(2018.07.30)