26日から昨日3日まで、ローマへ出かけておりました。司教叙階式に向けて諸々の準備をする勝谷師に同行することも大きな目的でしたが、そのほかにも種々雑多で諸々の目的が。
二日の朝9時過ぎに成田を出たルフトハンザの総2階建てA380型機は、一階すべてがエコノミー席という座席数の多さにもかかわらず、満席でした。さすが夏です。出発間際に各席を回って話しかける添乗員さんとおぼしき方が複数名おられたので、幾つものツアーグループが一緒なのだろうと思います。乗り換えで到着したフランクフルトの巨大空港は、数ヶ月前に通過した時よりも改装が進み、乗り換えがわかりやすくなっていました。
ローマに到着するとバチカンラジオで働く和田神父様が出迎えてくださいました。この数日のローマでの様々な事柄は、すべて日本の司教協議会のローマ駐在員でもある和田神父様に手配をお願いしておりました。暑い中毎日つきあってくださり、和田神父に感謝。その和田神父と一緒に夕食をとり、宿舎の神言会総本部へ。
土曜日には、特別な予定を入れず、勝谷師と二人で聖ペトロ大聖堂へ。もちろん、司教に選ばれた事への感謝の祈りを、ペトロの墓前で捧げるためであります。そしてイエズス会の管理するジェズ教会にでかけ、聖フランシスコ・ザビエルの右腕の祭壇で祈りを捧げました。日曜日は、今夏は主のいないカステルガンドルフォへ。宮殿前に広がる町には、それでも大勢の観光客が訪れていました。(写真一番上の真ん中が宮殿とその入り口)
そして月曜日から木曜日まで、勝谷師の司教用具をあつらえたり、日本の教会を管轄する福音宣教省へ出かけたり、勝谷師の司教紋章を作成していただいたり、駐バチカン日本大使を表敬訪問したり。福音宣教省ではフィローニ枢機卿(長官)が待ち構え、勝谷師に司教としての心構えの訓示。その後、福音宣教省の小聖堂へ移動して、次官のサビオ・ホン・タイ大司教(香港出身)の前で、信仰宣言と誓いを済ませました。ちょうど、同じように訪れていたパキスタンのファイゼラバードの新しい司教さんと一緒でした。紋章はバチカンの中で専門家に依頼。完成にはもう少し時間が必要なようです。(上の写真はバチカン市国政庁の前での勝谷師。下の写真が紋章の打ち合わせ中。左で通訳するのが和田神父)
私は私の案件で、フィローニ枢機卿と別個に会談ができ、そして国際カリタス本部での打ち合わせなどを済ませることができました。8月に入ると聖座は開店休業になりますので、話を7月中に間に合わせることができました。教皇様はブラジルから帰国後31日の水曜日には午前8時にジェズ教会でイエズス会員とミサを捧げられたそうですが、今回はお会いするチャンスがありませんでした。(下の写真は、和田神父の職場であるバチカン放送局の玄関)
2日の金曜日は午後にローマ発の便で帰国へ。フランクフルトで乗り換えたのは、今度は全日空の成田便。結構大きな最新のボーイング777でしたが、これまたエコノミーはほぼ満席。空いていたのは四人掛けの私たち二人の横の1席だけのようでした。ローマは毎日晴天で、非常に暑かったのですが、しかし乾燥しているので日陰に入るとしのぐことができます。しかし昨日午後に到着した成田は、暑いだけではなく蒸し暑い。日本の夏です。