ベルナルド勝谷太治司教叙階@札幌
10月14日月曜日は札幌教区にとって待ちに待った喜びの日でありました。2009年11月に地主司教の引退届が教皇様に受理されて以来、空位となっていた札幌の司教座。とうとう新しい司教が誕生しました。すでに6月に教皇フランシスコから任命をうけていたベルナルド勝谷太治師の司教叙階式が、10月14日午後2時から、札幌市内の藤女子大学講堂を会場に、2,000人近い信徒の方々の参加を頂いて執り行われました。1,800人は入るという藤女子大学の講堂は2階席まで一杯で、立ち見をしている方も多くありました。全国からすべての現役司教が参加し、さらに教皇大使、加えてイースタービレッジの活動で親交のあるフィリピンのキダパワン教区ロムロ司教、そして叙階司式者の一人として地主司教も参加しました。
司教叙階式は東京の岡田大司教の司式で始まり、教皇大使が任命書をラテン語で朗読。額に入れられた原本は神学生が掲げて参加者に呈示。その後、いくつかの質問のやりとりが司式者と勝谷司教との間にあって、最後に岡田大司教が叙階を認めると一斉に拍手が。そのあと私が説教をしました。説教と言っても、この四年間(3年と11ヶ月)、教区管理者として札幌にかかわった体験から、どのような司教が札幌に求められているか、そして教皇様はどう言っているか、さらに勝谷師がそれにふさわしいかを話しました。その後、按手と叙階の祈りなどを経て勝谷師は無事司教に。ミトラかぶり牧杖(バクルス)をもって、岡田大司教に導かれて中央席に着座。ここからミサは勝谷司教の司式となりました。
司教叙階式では、候補者が床に伏して諸聖人の連祷が行われるのですが、少なくとも私はそのとき、まさか自分が人生で三回床に伏すことがあろうとは思いませんでした。私は修道会員ですから修正誓願の時と司祭叙階の時の二回のはずでした。それが三回目があろうとはと、諸聖人の連祷の間思い巡らしたことを記憶しています。勝谷司教は何を思い巡らしたのでしょうか。
叙階式後にはお隣の藤女子高校の体育館で祝賀会。歌あり踊りありのすばらしいひとときでした。勝谷司教の人気が一目でわかるような、熱気と喜びに満ちた祝賀会でした。
札幌教区の皆様、叙階式の準備と当日の様々な役割、本当にご苦労さまでした。すばらしいお祝いの一日になりました。感謝します。そして新しい牧者を頂いた皆様、おめでとうございます。(なお私の説教は、ホームページに掲載します。冒頭の二枚の写真は札幌教区信徒の方から提供いただきました)
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