東京教会管区司祭大会@いわき市
4年に一度開催されている東京教会管区の司祭大会が、今週月曜日から水曜日まで、福島県のいわき市内で開催されました。東京教会管区は東京大司教区をはじめ、横浜、さいたま、新潟、仙台、札幌の6教区から構成されていますが、今回の大会には6教区すべての司教を含んで80名の参加者がありました(さいたまは教区管理者の岡田大司教兼任)。なお管区司祭大会は教区司祭ばかりではなく、それぞれの教区で働く修道会司祭も参加対象です。新潟教区からは、残念ながら秋田地区と山形地区からの参加がありませんでしたが、新潟、新発田、長岡の各地区から教区司祭と修道会司祭の合計8名が参加しました。
今回は東北の被災地の方々と見える形で司祭団の連帯を示したいと、仙台教区で開催させていただきました。仙台教区に迷惑のかからないようにと考えてはいましたが、結局たくさんの仙台教区司祭に助けていただくことになりました。仙台教区の皆さんに感謝します。100名近い参加者が見込まれたため、大勢が一度に泊まり会議ができる施設と旅行会社に相談した結果、今回はいわき市にあるスパリゾート・ハワイアンでの開催となりました。その昔、岩手県で少年時代を過ごした私にとっては、常磐ハワイアンセンターのほうがすぐに頭に浮かんできます。映画でも有名になった施設は、巨大なものでした。館内は迷路のようで、宿舎から会議場までの間に、迷ってしまう参加者も。
月曜の午後から始った三日間の研修は、まず一日目が素粒子物理学者で名古屋大学などでも働かれ、現在は神奈川大学教授の三田一郎師に科学の立場から信仰について、また福島の原発事故について語っていただきました。なお三田師は、名古屋教区の終身助祭でもあります。二日目の午前中には、サレジオ会の阿倍仲麻呂師に神学者の立場から、大震災といかに対峙するかを語っていただきました。そして午後からは三台のバスに分乗して、いわき市内や、楢葉町や富岡町などの被災地を視察に出かけました。途中、さいたま教区が運営するもみの木サポートステーションにも立ち寄り、担当のホアン神父などから説明を頂きました。そして三日目の午前中は、主に岩手県で活動する現場の方々の体験を聞き、最後に岡田大司教司式の派遣ミサで締めくくりました。研修会にご協力いただいた皆さんに感謝します。
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