台湾でカリタスの会議に出席中
昨日から台北に来ております。台湾は、当たり前ですが、沖縄より南にありますので、12月に沖縄に行った以前の体験から、11月末の台湾も暖かいものと信じておりました。寒くなった新潟で、少し風邪気味でしたから、身体を温められると期待していました。昨日早朝、新潟を出るときには雪が降っていましたから、その昔習った「備えよ、常に」を思い出して、鞄にセーターを一枚入れました。これが正解。羽田から到着した台北の松山(ソンシャン)空港。「寒い」が第一声。湿度があるので何となく生暖かいような気もしますが、しかし寒い。
松山空港から地下鉄を乗り継いで45分ほどで新店市へ。新店市はメトロ台北の一部になっているとか。ここにある、主顧傳教修道女会(Missionary Sisters of Providence)経営の文華中心が会議場です。以前にも一度、他の会議できた覚えがある、ミッション女子校と向かい合わせの10階建て修道院と文化センターです。
会議は何かと申しますと、国際カリタスが主催し、カリタスアジアが協力、カリタス台湾が企画した、「中国大陸社会牧民研討会2013」であります。英語では、China Socio-Pastoral Conference 2013です。つまり中国大陸における教会の社会的活動についての会議で、もちろん大陸側からも多数の参加者があって、総勢40名を超える会議となりました。
ご存じのように大陸側にはカトリック教会がありますが、政治的問題が未解決であるため、バチカンが認める司教協議会がありません。従って全国的なカリタス組織も存在していませんが、大陸の諸地域には人道援助支援活動を行う協会の組織が多々存在し、それぞれが別個に欧米のカリタスなどと繋がっていたりします。そこで、そういった活動をもっと効率的に、そして支援をいかに効率的にできるのだろうかと言うことを検討するのが今回の会議で、2006年と7年に続いて3回目、ローマ以外の場所で開催されるのは初めてです。中国側の参加者は、それこそ「特定秘密」ですから記すことができません。もちろん政府は把握しているのですけれど。
本日の第一日目は、朝8時半から開会ミサ。私が司式させて頂きました。その後開会式では在台湾教皇大使館のポール・ラッセル参事官を始めバチカン外交関係者が挨拶、国際カリタスからも事務局長のミシェル・ロワ氏とカリタスアジアを代表して私が挨拶。その後、香港のトン枢機卿の代理で、カリタス香港の責任者であり香港教区の司教総代理でもあるマイケル・ヤン師が基調講演を行いました。ちなみに在台湾教皇大使館には大使が不在ですので、実際には参事官が代表者です。現在の日本のチェノットゥ教皇大使も同じポストを務めた経験があるそうです。
というわけで一日目の半分が終わったところですが、とにかく寒い。
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