福岡の神学院へ
昨日木曜日は毎月定例の常任司教委員会。潮見の日本カトリック会館で、午前10時から午後3時まで。その後、梅村司教の車に便乗して、合計5人の司教が一路羽田空港へ。日本航空と全日空便に分かれて、福岡を目指しました。というのも、本日金曜日の朝9時から昼まで、福岡の日本カトリック神学院福岡キャンパス(以前のサンスルピス神学院)で、神学院運営の司教会議が行われたからです。
司祭養成のための神学院は、本来それぞれの司教が設置する権利を持っているのですが、日本のように小さな教会では、さすがに教区立の神学院は成立しません。そこで日本では、16教区が共同で一つの神学院を運営することに決めています。以前は、東京と大阪教会管区が東京に一つ、長崎教会管区が福岡に一つと、二つの神学院がありましたが、教員の重複や経済的問題を考慮に入れて、4年ほど前に合同して一つの神学院になりました。
とはいえ、即座に二つのうちのどちらかを閉鎖という選択は難しいので、当面は東京が哲学の一年と二年、さらに助祭コースを担当し、福岡が神学の一年から三年を担当する分担制が採用されています。
神学院の運営はすべての教区司教の責任ですし、神学生がいてもいなくても、すべての教区が運絵院分担金を負担して経営が成り立っています。年に二回、すべての司教による会議があり、全体の方針が決定されますが、それに加えて各教会管区から2名ずつ、計6名の司教による神学院常任司教委員会が、具体的な課題に取り組んでいます。
私は現在、梅村司教と共に、東京教会管区を代表する2名のひとりです。そのため、福岡での会議に参加してきました。
昨晩は東京から遅く到着した我々を、神学院の共同体が待っていてくださり、7時過ぎから神学生と一緒に夕食。普段は会うことのない神学生たちといろいろと話をすることができました。残念なのは、新潟教区の神学生が皆無なこと。召命は主からの呼びかけですから、我々が無理矢理誰かを神学生にすることはできませんが、しかし新潟教区内にも、呼びかけに気がついていない青年がいるのではないかと思います。近くにいませんか。
今朝は6時15分から神学生と一緒に朝の祈り。その後念祷を経て、7時10分からミサ。今朝は私が司式をさせていただきました。神学生の共同体で朝のミサをするのは久しぶりですが、元気な歌声と、メリハリのきいた朗読。すばらしい朝でした。
その後昼まで会議。夕方の便で、新潟へ戻りました。神学生の皆さんが、毎日を大切にされ、十分に祈り学び、少しでも良い司祭となりますようにお祈りいたします。
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