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2014年1月19日 (日)

新潟市内の一致祈祷週間祈祷会@花園教会

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時たま雪がぱらつく寒い日曜日となりましたが、本日午後2時から、新潟市内の諸教会で行っているキリスト教一致祈祷週間の中心集会が、カトリック花園教会を会場に行われました。花園教会の聖堂は、カトリックの信徒を中心に、日本キリスト教団の各教会などから牧師先生や信徒の方もおいでくださり、一杯となりました。(写真は新潟教会野村さん撮影)

祈祷会の司式はカトリック花園教会の主任である高橋学神父。日本キリスト教協議会とカトリック中央協議会で用意された、一致祈祷週間の冊子に記された式次第に基づいて進められました。説教で高橋神父は、これまでの歴史にも触れられましたが、そこで述べられたように、第二バチカン公会議の「エキュメニズムに関する教令」が1964年の11月に発布され、その後公会議に参加していた当時の新潟教区司教である伊藤庄治郎司教が、1965年に日本の司教団のエキュメニズム委員長に任命されたことから、新潟市内では盛んに一致のための祈祷会が行われるようになったとのことです。

もちろんそれに先だって1957年頃から超教派の朝祷会が行われていたとのことですが、カトリックから参加したのは1968年の朝祷会全国大会からであると、今日頂いたパンフレットに記されていました。ちなみにこの朝祷会の第53回全国大会は、今年5月30日から6月1日に、新発田市の敬和大学と敬和高校を会場に開催されるとのことです。

祈祷会の終わりには、集会室で茶話会が催され、高橋神父の司会で、参加した各教会の紹介が行われ交流を深めました。

土曜日の一致祈祷週間の終わりまで、前記事で触れたように、あと3回の祈祷会が行われます。残念ながら私は海外へ出張のため参加できませんが、どれも午前10時半からですので、時間の許す方は是非一度足を運ばれますように。

今回のテーマでもあるように、「キリストは幾つにも分けられてしまったのですか」というパウロの言葉は、私たち現代社会に生きるキリスト者にもある種の決断を迫るように響いてきます。とりわけ日本を含め福音が十分に宣言されていない国において、キリスト者が一致の内に、それぞれの方法で同じ福音を告げないのなら、キリスト者である意味がないではありませんか。

今年が50周年である公会議のエキュメニズムに関する教令は、次のように指摘しています。

「あたかもキリスト自身が分裂しているかのようである。このような分裂は真に明らかにキリストの意志に反し、また世にとってはつまずきであり、すべての造られたものに福音をのべ伝えるというもっとも聖なる大義にとっては妨げとなっている(1)。」

またエキュメニズムの意味について教令は次のように解説しています。

「第一は、分かれた兄弟の状態に公正と真理に基づいて対応していないために、彼らとの相互関係をより困難にしていることば、判断、行動を根絶するためのあらゆる努力である。次に、異なる諸教会や諸共同体に属するキリスト者が宗教的意図のもとに企画した会合において、適切に教化された有識経験者の間で行われる『対話』である(4)。」

つまりただ単に一緒になればよいものでもなく、同じ祈りを一緒にすれば済むものでもない。それよりも「公正と真理に基づいて」互いのことをよく知り合い理解を深め、適切な対話を行って一致して福音を証ししていくことができる道を探っていく努力が求められているのです。またそれは、私たちが自分自身の信仰を真摯にふり返って、私はどのように福音に生きているのかをあらためて見直すことをも求めるものです。単に、さあ一緒になって何かしようよという活動における一致の呼びかけなのではなく、自らの信仰をふり返って、それを現代社会の中で真摯に生きるためには互いにどうするべきなのかを模索する道だと思います。

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