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2014年1月27日 (月)

帰国しました

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米国のサンディエゴで開催された研修会も終了し、土曜の午前中にサンディエゴ空港から日本航空便で帰国。昨日、日曜の夕方に成田に到着しました。ジェット気流がそれほど強くなかったためなのでしょうか、時刻表よりも1時間半ほど早い成田到着で、それでも10時間ほどの飛行でした。日本航空のサンディエゴ便は最新のボーイング787型機。しばしばバッテリーやそのほかで問題が発生し、遅れたり運休したりが報道されますが、何事もなく飛行。窓も大きく、トイレも広くて、快適でした。ちょうどエコノミーの前の方の席で主翼のすぐ上だったのですが、787自慢の電気仕掛けの窓のシェードが、単に薄暗くなるサングラスのようなものであることがわかりました。真横から照りつける太陽と主翼に反射する太陽光が、ちょうど私の目のあたりに飛び込んできて、眠られない。CAさんに尋ねたら、同じような申し出があった模様で、機内には窓を覆う遮光シートが用意されておりました。しかし、日本と米国東海岸の17時間の時差は、やはり堪えます。(写真はサンディエゴ空港で出発準備中の日本航空ボーイング787)

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研修会自体は、テーマがすでに触れたように開発問題や貧困撲滅に関して立ったので、興味深く聞きましたし、考えさせられることも多々ありました。

すでにカリタスの現場などで以前からいわれているので目新しいことではないのですが、チャリティーだけでは結局貧困は改善せず、かといって環境を整えてあとは自己責任とすると、貧富の格差は拡大します。教会の援助機関としては、共通善の原理への理解と財貨が万人のためにあるという原理への理解を深め、そもそも富は分け合うためにこそ存在するのだということをしっかりと広めながら、援助活動に関わることの大切さをあらためて考えさせられました。このあたりは、「教会の社会教説綱要」に詳しく記されています。持っているものがその寛大な心によって余裕分を持たない人たちに分け与えるという構造ではなく、全体として神は被造物である人間に何を望まれているのかという視点から考えなくてはなりません。

その意味で、現在、飢餓撲滅キャンペーンなどを通じて貧困問題にかかわっているカリタスジャパンとしても、貧困の根本問題を、もっとわかりやすく解説することに挑まなくてはならないと思いました。また、貧困や飢餓や病気に困っている人の困っている問題が今すぐ解決したからといって、全体としての状況は改善せず、同じ事が繰り返される可能性が高い。そのためにはどのような取り組みが必要なのかということを、わかりやすく解説する必要も感じております。

今回の研修会では、マラディアガ枢機卿がおられたことから、特別に時間が設けられ、8名の枢機卿会議の調整役である同枢機卿から、教皇様のお考えについていろいろと聞く機会があったことも、収穫の一つでした。

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また、参加した70名の中には4名の神言会員もおりました。その4名で一緒に写真を撮影。そのうちの3名はガーナつながり。また4名ともアフリカつながりです。右端が私と同じ頃にガーナ管区で働いていたチリのカルロス司教。その隣が私、さらにむかって私の左隣はチリのホルヘ司教で、彼は前にアンゴラ管区で働いていました。そして左端が、現在ボツワナで働くヌブアサ司教で、彼はガーナ出身です。私とカルロス司教がガーナにいた当時、ガーナ管区の修練長でした。神言会の司教は世界に40名ほどいるので、その1割です。

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