雪をかき分け山形へ
昨日の土曜日は、山形県内の二つのカトリック幼稚園を運営する双葉学園の理事会でしたので、山形教会まで出かけました。鶴岡教会と山形教会に隣接して二つの幼稚園があります。理事長は山形教会の本間神父。これまで純粋に幼稚園という教育施設を教会は各地で運営してきましたが、国の政策の変更が相次ぎ、この先がどうなるかちょっと不透明ですが、いずれにしろ2017年頃には幼稚園と保育園を合体した施設が各地に誕生することになります。なんといっても地方都市の私立の幼稚園はいただく保育料だけで経営ができるものではありませんので、公の補助金に頼らざるを得ません。ならば辞めてしまえばよいのかといえば、もともと歴史的に公的設備が不足している中で補完するために各地方で始まり、さらには地方行政の多くが公的施設でさえも民間移管している現状からは、簡単に保育の責任を放棄するわけにも生きません。残念ながら国の方針がどちらかといえば幼児教育よりも保育園的施設を重要視しているために、いきおい補助金は保育園的施設により多く支出されることになります。これまで教会の幼稚園はキリスト教的精神に基づく「幼児教育」を掲げてきたのですが、今後は大きな挑戦を受けることになります。もちろん単純に経営の側面からいえば保育園的施設に移行した方がよいのでしょうが、そこで「幼児教育」をどうとらえるのかが、今のところ制度設計として明確になっていない嫌いがあります。
山形市内は雪がまだまだたくさん残っているものの、午前中は快晴でした。理事会終了後に山形駅の近くにある27階建てのビルの一番上で皆でお昼を頂きました。写真はそこで撮影。山に囲まれた山形市です。(写真を撮影した午後には雲が広がってくるという変わりやすい天候でもありましたが)
新潟から山形市に抜けるには、どうしても峠を越えなくてはなりません。昨日は、新潟から沿岸部の高速を村上方面に向かい、荒川で国道113号へ。関川村を通過して山形県の小国へ向かいます。この小国街道が、小国の町あたりから凄まじい雪。小国から長井方面へと抜け、さらに南陽市方面へ抜ける国道の峠は、除雪車が何台も走り回っていました。車も除雪車の後ろでしばし待機(写真)。トンネルの中は零下の気温で凍り付いており、なかなかスリル満点のドライブでした。新潟教区は、まだ冬本番です。
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