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2014年4月30日 (水)

第八回新潟教区宣教司牧評議会@新潟司教館

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毎年恒例で4月29日に開催されている新潟教区宣教司牧評議会が、昨日、新しい司教館の会議室で開催されました。秋田から長岡までの五地区から、それぞれ地区長の司祭と二名の信徒代表、さらに奉献生活者の代表、女性の会の代表と17名の評議員に、私と総代理の川崎師、事務教区長の大瀧師、記録係をしてくださった坂口氏、総務を担当する事務局の鎌田氏など22名の参加となりました。宣教司牧評議会も、今年で8回目となりましたが、まだまだ定着したとは言い難いかなとも感じております。
 
宣教司牧評議会は教区の信徒、奉献生活者、司祭の代表が一堂に会して、教区が直面する宣教司牧の課題について意見を交換する場です。主に司教が諮問する課題について、それぞれの地区の現状などを報告していただいてきました。何かを議決するための会議ではありませんが、ここでの話し合いに基づいて、これまで教区の優先課題などを定めてまいりました。
 
 
今回の会議は現在の教区の優先課題について、それぞれの地区などの取り組みについて、その課題も含めて報告を頂きました。どちらかというと、何をしてきたかの報告となり、それに伴う課題は何なのかというところまで踏み込んでいただけなかったのが残念でしたが、それでもいくらかの課題が見えてきたように思います。
 
 
なお現在の新潟教区の優先課題を、あらためて記しておきます。
 
A: 世代、国籍、文化の違いを乗り越え、喜びと思いやりにあふれた「私たちの教会」を育てる。
B: 教区、地区、小教区において、お互いの情報を共有し交わりを深めることで、社会における教会の役割を自覚する。
C: 継続した信仰養成を充実させ、社会の現実のうちで言葉と行いを通じて福音を証しする信仰者へと脱皮する。
 
また、今回は、教区100周年以降一年にわたって行われた「信仰年」の取り組みについてや、各小教区の組織運営形態についての報告もしていただきました。特に「信仰年」の取り組みに関しては、報告に基づいて今後、教区の報告書を作成し、司教協議会に新たに設置された新福音化委員会に提出いたします。
 
 
今回の話し合いから見えてきた課題について、少しだけ触れておきます。
 
 
まず、外国籍の信徒の方々とどのようにして共同体を一緒に育てていくかの課題が大きいと感じます。国や文化によって、教会を維持していくシステムへの理解が異なることや、同時に文化の違いをどのように乗り越えるか、また子どもたちの信仰教育をどのようにしていくのかなどが、今後考えて行かなくてはならない課題です。
 
 
さらに、教会共同体間の交流をどのように進め、維持していくか。教区内全般の共同体の協力関係や交流をどのように進め、維持していくのか。典礼における役割の学びをどう深めていくのか。
 
 
そして教会から離れている方々と、どのようにコンタクトをとっていくのか。
 
 
新潟教区は小さな共同体ばかりですので、始めてこられる方にとっても、久しぶりに来られる方にとっても、安心でき心の安まる共同体を育てていくことが大切であると思います。まさしく教皇フランシスコが強調されている「いつくしみ」にあふれた共同体を生み出すように、司祭を筆頭に教会共同体皆で取り組んでいきたいと思います。

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