シンガポールで講演
8月の末の10日間ほど海外に出ておりました。行き先は、シンガポールに始まって、スリランカのコロンボ、そして最後が香港でした。順番にその報告を。

まず8月23日土曜日に、シンガポールのCatholic Junior Collegeを会場に行われた、カリタスシンガポール主催の、「2014年社会への宣教大会(The Social Mission Conference 2014)で、基調講演をさせていただきました。これは数年前から毎年、カリタスシンガポールが開催してきた啓発のためのプログラムで、教会が全体として社会の諸課題に取り組んでいく必要性への理解を深め、同時にカリタスの活動を抑止ってもらうために開催されています。
今回のテーマは教皇フランシスコの言葉から、「貧しい人のための貧しい教会であって欲しい(I want a Church which is poor and for the poor)」であり、私は昨年発表された教皇フランシスコの使徒的勧告「福音の喜び」に基づいて、教皇フランシスコが私たちにどのような教会を求めているかを語ることでありました。

実はもともとこの基調講演は国際カリタスの総裁であるホンジュラスのマラディアガ枢機卿が担当するはずでしたが、ご存じのように枢機卿は教皇様の8人の枢機卿顧問団のリーダーであり超多忙なことからキャンセルに。そこで、カリタスの中でその次の段階であるカリタスアジアの総裁である私の所へ回ってきたものでした。日本語のようにぺらぺらとは語れませんので、ちゃんと原稿を用意し(ネイティブチェックも頂いて)、パワーポイントも用意して出かけました。上の写真は開会前ですが、この会場に700人以上が集まり、なかなかの熱気でした。

大会はシンガポールのウィリアム・ゴー大司教の挨拶から始まりましたが、さすがついこの間まで神学校の先生だったこともあり、大司教は弁舌さわやかに語りまくり、私にプレッシャーを与えてくださいました。その後大学の先生による社会の現状の分析の講演に続いて私が話を。45分にしてくれと言われて、途中でちょっと頭が真っ白気味に。日本語であれば、原稿を用意していてもささっと飛ばしてまとめることができますが、英語の原稿を前にして飛ばすのはかなり緊張します。うまくつながるかどうかがわからないですから。でもまあ、パワーポイントを用意していたおかげで、その画面で何とかつないで、時間内に終了。
ところがそれから15分が大変。司会者とともに椅子に腰掛けて、会場からの質問に答えるのですが、これが難しい。なんといってもシンガポールの方の英語の難しいというか、早口というか、とにかく大変でした。

お昼はみなでお弁当。これがほんとうにシンガポールでも「BENTO(ベントー)」と呼ばれる日本と同じような弁当でありました。
午後はテゼのグループによる祈りと、FABCの信徒家庭局で秘書を務めるウェンディさんの、私の講演への回答。そしてイエズス会のブラザーによる具体的な提言。さらにはいくつかのグループに分かれて、様々な活動の紹介。最後は、カリタスシンガポールが現在取り組んでいる、アガペハウス建設に関する報告と寄付のお願いでした。様々な社会活動のセンターとして、かなり巨大な施設を建設中です。実際、今回の大会に集まった方々の多くがどちらかと言えば富裕層で、その意味でシンガポールの教会はかなりの資産家であると感じました。この教会が、その持っている力を、教皇フランシスコの呼びかけにこたえて、疎外され忘れられている多くの人たちへと向けることができるなら、世界を大きく変える力となるだろうと感じました。
さてここから次は、スリランカのコロンボへ移動。
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