亀田教会訪問@新潟
死者の日でもあった昨日、11月2日の日曜日。新潟市内にある亀田教会の司牧訪問でした。亀田教会と言えば、多分毎回記しているのでしょうけれど、「亀田のあられ、おせんべい」で耳に残るコマーシャルソングで昔から有名な亀田製菓がある町です。
教会はJR亀田駅前から昔ながらの商店街を抜けたあたりの裏手、市民会館のすぐ前あたりの住宅街に隠れるように建っています。ただし、教会よりも幼稚園の方が有名だろうと想像します。
現在の主任司祭は、新潟教区司祭の山頭神父。数週間前にも登場しましたが、山頭神父は亀田と白根の主任司祭を兼任し、さらに両幼稚園の園長も兼任されています。
聖堂は2006年に改築した新しい建物で、道路から見ると珍しい形の鐘楼がすぐに目につきます。この中には本当に鐘があり、日曜のミサの開始時には電動で鐘が鳴るようになっている、はずなのですが、昨日はなぜかスイッチを押してもならない。
それぞれの教会には、それぞれの伝統的な「やり方」があるものですから、司教の司牧訪問の時には、司教の方から「ああしろ、こうしろ」と言うことはほとんど無く、主任司祭の言いなりになって動くようにしております。亀田教会はこの死者の日に、亡くなられた信徒の方々の写真を持ち寄り、祭壇前に飾って祈りを捧げ、さらにミサ後には、聖堂前にある納骨堂で祈りを捧げることになっているとのことで、昨日はその通りにいたしました。
祭壇前に、多くの私たちの信仰の先達の写真が飾られ、教会の歴史と共同体の基礎の強さを感じながら、永遠の安息を祈りました。同時に、新潟教区のすべての死者の永遠の安息もお祈りいたしました。
死者の日に亡くなられた信仰の先達のために祈ることは、悲しみの側面であるよりも、その方々は消えてしまったわけではなく、今や永遠の生命に与っているのだという私たちの信仰における確信を新たにする日でもあります。ですからこの日は、悲しい日というよりも、永遠の生命への希望を新たにする「希望に満ちあふれた日」でもあります。
教皇フランシスコは、教会は神の愛といつくしみから人を排除するようなことをしてはならないと戒められます。私たちは、信仰における喜びと希望、特に、私たちを徹底的に愛し、自らの死と復活をもって来るべき永遠の生命を示して下さった主イエスにおける希望に満ちた信仰の喜びを、教会共同体の有様を持って世に示して行かなくてはなりません。それが証しによる福音宣教です。私たちひとりひとりの、永遠の生命に対する希望を、この死者の月に、信仰の先達を思い起こしながら新たにしていきたいと思います。
ところで亀田教会の長年のもう一つの伝統は、皆で集まって行われる鍋パーティー。土曜日の夜には、私の56回目の誕生日祝いもかねて集まって下さった亀田の信徒の方々と、鍋パーティーでありました。亀田教会の皆さん、ありがとうございました。
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