新潟教会で聖香油ミサ
本日午前10時から、カテドラルの新潟教会において、聖香油ミサを執り行いました。新潟教区で働く司祭は、教区司祭と修道会司祭をあわせて30数名ですが、そのうちの25名が参加。平日の昼間にもかかわらず、信徒の方も聖歌隊を含めて大勢参加してくださり、聖堂はいっぱいでした。
本来聖香油ミサは聖木曜日に行うものですが、教区内の交通の便が良くないため、通常は受難の水曜日に行ってきました。今年は定例の司祭評議会開催の関係で、受難の火曜日に設定しました。なにぶん、今週末の復活徹夜祭で洗礼式を行う教会も少なくありませんから、新しい聖香油を聖週間の間に祝別しなくてはなりません。また司祭評議会が開催されたおかげで、例年は代表がひとりだけ参加であった秋田地区から、複数名の司祭が参加してくれました。
聖香油のミサは、秘跡の執行に必要な三種の油、すなわち洗礼志願者の油、病者の油、そして聖香油を祝別するミサです。また教区共同体の一致のシンボルとして、教区内で働く司祭はできる限り参加して司教とミサをともに捧げ、さらにはミサ中にそれぞれのが叙階された日の誓いを思い起こして、その叙階の誓いを新たにします。本日の聖香油ミサに参加して、私たち司祭団のためにお祈りくださった皆さんに感謝するとともに、それ以外の多くの方にも是非、司祭のためにお祈りをくださるようにお願いいたします。司祭は、人間としての弱さを常に抱えているのですから、多くの方の祈りの力によって支え育てていただければ、幸いです。
白の祭服で祝い、栄光の賛歌も歌う聖香油ミサでは、説教の後に叙階の誓いの更新があります。問答形式もありますが、今日は司教の呼びかけで沈黙のうちに誓いを新たにする形式を用いました。
ミサ中の奉献文の終わり、栄唱を唱える前に病者の油が司祭によって祭壇に運ばれ、司教が祝福します。そして聖体拝領祈願の後に、洗礼志願者の油を祭壇前に設けられたテーブルのところで司教が祝福。そして司祭団一同も聖霊の働きを願って手をさしのべながら、聖香油の祝別です。聖香油にはその場でオリーブオイルに香料を混ぜ合わせ、その次に司教は口を近づけて息を吹き込みます。聖霊の注ぎのシンボル的動作です。そのあとに、祝別の祈りを唱え、途中から司祭団が右手を差し伸べて祝別に加わります。
今日の新潟は晴天に恵まれましたが、桜の開花はまだまだ先のようです。今日のミサに参加した山形の本間神父と秋田のモルク神父が、復活祭後に他教区へ異動となります。ミサの最後に祝別された油とともに小聖堂へ司祭団は行列し、最後に小聖堂において、異動されるお二人を司祭団の拍手で祝福しました。
| 固定リンク | 0