カリタスアジア総裁に再選されました
前回の総会はちょうど東日本大震災の直前でした。カリタスアジアは毎年6月頃に総会を行っていますが、その総会の中でも、4年に一度、この3月の頃に行う総会は、選挙のための集まりです。
4年に一度開催される国際カリタスの総会に合わせて、七つの各地域カリタスは、4年任期の総裁(President)の選挙と、それぞれの地域委員会(Regional Commission)の選挙を事前に行う必要があります。4年前のカリタスアジアの総会で、私はカリタスアジア総裁に選出していただいておりました。その任期がこの5月で終了します。
そこで先日、3月11日にバンコクで開催されたカリタスアジアの総会は選挙を行い、再び私をカリタスアジアの総裁に選出していただきました。任期は今年の5月から4年間です。国際カリタスの規約上、地域カリタスの総裁は2期までしか務められませんので、今回の再選以上の多選はありません。なおこの選出は、5月にローマで開催される国際カリタス総会において、他の地域総裁とともに承認を受けなくてはなりません。
またこの7人の地域総裁の中から2名が、総会において国際カリタスの第一と第二の副総裁に選出されます。同時に国際カリタスの総裁選挙も行われることになっており、現時点では候補者名簿は公表されていまs年が、アジアからもある方を推薦しております。
なおカリタスアジアを運営するための地域委員会は、これまで東、東南、南アジアの三地域の代表で構成されていましたが、今回新しく中央アジアをもうけることになり、4つのカリタスによってカリタスアジア運営に当たることになりました。地域委員会は、マカオ、モンゴル、ミャンマー、パキスタンで構成されます。もちろん私もメンバーです。またバンコクの事務局で毎日の実務に当たっているコーディネーターのゴメス氏(フィリピン出身)も再任が承認されました。
なお中央アジアに所属するカリタスは、モンゴル、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギスタン、トルクメニスタンです。
カリタスアジアの総裁に再任していただいたのは光栄ですが、もちろん地理的にもアジアの東北の外れにある日本に住んでいるので、アジア全体の様々な出来事に実際に出かけていくことは困難が伴います。バンコクでの定期的な会議には何とか出席が出来ていますが、それ以外のカリタスアジアの開催する研修会などには、たいていビデオメッセージで失礼させていただくことがしばしばです。それでも、コーディネーターのゴメス氏や、地域委員会のメンバーの働きによって、カリタスアジアをこの4年間運営してくることが出来ました。感謝です。感謝の気持ちを表現するために、今回で地域委員会の任期が切れる、スリランカ、インドネシア、香港の代表や、そのほか手伝ってくださる皆さんに、記念の盾を贈呈いたしました。
カリタスアジアの総会は主に選挙のための集まりでしたから、3月11日の午前中のみでしたが、その午後と12日は、世界各地のパートナーであるカリタスの代表も参加してフォーラムを開催しました。その参加者全員で、11日の夕方は私が司式して、東日本大震災の被災者の方々を心に留めながらミサを捧げさせていただきました。写真の私の向かって右は香港のマイケル補佐司教、左が教皇庁開発援助促進評議会のピーター師です。
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