日本カトリックボランティア連絡協議会@南三陸町
日本カトリックボランティア連絡協議会(以下「カトボラ」)の第12回総会が、宮城県南三陸町の研修センター「いりやど」を会場に、11日の土曜日と12日の日曜日に開催され、地元と全国から60名を超える方が参加されました。
カトボラは、1978年頃に、「カトリック・ボランティア」について考えようと有志が集まって始まり、1981年3月に、名古屋の愛の実行運動事務局主催で、「第一回カトリックボランティアリーダー交流会」が東京で開催され、いまにつながっています。3年に一度の総会が開催され、私は前々回の新潟大会から、担当司教を務めております。2000年12月には日本カトリック司教協議会の公認団体となり、名称に「日本カトリック」がつくことになりました。
今回は、2011年3月11日の震災直後から、カトボラ会長の廣岡洋子さんらが中心となって、関西からボランティアを引き連れ支援活動を始め、その後も交流がつづいている南三陸町で行われました。テーマを「痛み・祈り・喜びー災害と共に生きる」として、被災地の方々と歩みをともにする中で、カトリックボランティアの原点を見つめ直すことを目的として開催されました。
基本的にすべて自発性と無償性で活動を行う団体ですから、若い年代の会員は少なく、今回の会議でも参加者の平均年齢は高かったと思います。しかしその分、活動は徹底した人間関係の構築を基礎にして行うので、一点集中で大きな力を発揮していると感じました。
それは今回の会場となった南三陸町の、南三陸さんさん商店街での、地元の店舗開設者の方々との交流の深さからも、感じ取ることが出来ました。ボランティアという概念が広く浸透しているいま、「カトボラ」が、カトリック教会のすべてのボランティアを網羅する団体ではありませんが、しかしカトリック教会のとってのボランティアの基本はどこにあるのかをあらためて考えさせる理念を発信できる場であると思います。
さて今回の大会には、仙台教区の平賀司教、小松事務局長も参加してくださり、初日は、教育の現場から、外国人の立場から、そして原発災害被害者の立場から、三名の方の発題があり、その後、地元の小学校の教頭先生や校長先生も交えて、子供たちの現状について、パネルディスカッションが行われました。
日曜日は全体会として参加者が発言し、最後に次回の開催地として大分教区、また会長代行をおくことや、事務局を名古屋から徐々に関西に移設することなどが報告されました。
最後に平賀司教司式で派遣ミサ。私が説教させていただきました。ミサ終了後は、参加者全員、近くの南三陸さんさん商店街に出かけ、昼食を始め様々二時間を過ごして解散。
今回も会長の廣岡さんの年齢を感じさせないダイナミックさに感銘を受けた大会でした。
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