講演と堅信式@京都、そして秋田土崎
昨日の土曜日は、名古屋教区の新しい教区司教として任命された松浦悟郎司教の着座式でした。多くの方が布池教会に参集し、これまで長きにわたり教区司教を務められた野村司教に感謝し、そして松浦司教を迎えたとのこと。残念ながら、わたしは参加できませんでした。
というのも、以前から引き受けていた講演会が予定されていたためです。場所は京都。着座式が午後2時以降であれば間に合ったと思いますが、お昼まで京都のノートルダム学院小学校で、父母の会の方々を対象に講演会をしておりました。
ノートルダム学院小学校には、わたしの大学時代の後輩が教員を務めており、以前名古屋に住んでいた頃に、小学6年生の夏の合宿で、何度かお話をさせていただいたことがありました。その上の、ノートルダム女学院高校では、7年間、高校一年生の修養会でお話をさせていただいておりました。
依頼された題目は、「世界へ飛び立つために」。国際化社会と言われながら、国内指向が強まり、海外への挑戦が消極的になっている現状に対して、どのように取り組んだら良いのか、カリタスジャパンでの海外援助の体験から話してほしいとの依頼でした。
カリタスジャパンの海外支援が、実は海外とか国内とかという国境とは関係なく行われること。それは教会の普遍性に基づいていること。「互いに助けるもの」として、また「神の似姿」として創造された私たちは、当然世界的な規模で助け合い尊重しあう必要があること。この教会の信仰に基づいた人間理解に、カリタスの活動は根ざしています。そしてそれこそが、カリタスの活動が一般のNGOと異なっているところです。そんなお話を事例と写真を交えながら、お話しさせていただきました。

そのまま午後の飛行機を伊丹から羽田で乗り継ぎ、秋田へ移動。そして今日は、聖体奉仕会でまず主日のミサを捧げた後に、秋田市内の土崎教会を訪問し、堅信式を行いました。
土崎教会は神言会の飯野耕太郎神父が主任司祭。秋田教会に比べれば小さな共同体ですが、それでも50人ほどの方がミサに参加されました。堅信を受けられたのは6名の方。おめでとうございます。

昨日のノートルダム小学校での話に加えて、次のようなことを話しました。実はカリタスの活動にはもう一つの重要な側面があります。それは福音のあかし、つまり福音宣教です。これは決して、愛の奉仕の業を通じて信徒を増やそうと言うことではありません。それはベネディクト16世の「神は愛」のなかでも、避けなければならないこととして記されています。
その同じ「神は愛」には、教会の本質的要素として、福音のあかし(宣教)、秘跡を祝う(典礼と祈り)、愛の奉仕の三つが掲げられており、それらは互いを前提として成り立っているとも記されています。つまり福音のあかしなしに愛の奉仕はあり得ないし、愛の奉仕なしに秘跡を祝うことも考えられないと、ベネディクト16世は教えています。従って、教会にとって愛の奉仕の業は福音のあかしと祈りと、切り離して考えることは出来ません。
私たちは愛の奉仕を福音宣教につながるわざとして行うのですが、それは今日の福音にあったように、種まきに過ぎないのであって、そこから何を育てるのかは神のみ手の中にあることです。宣教の業は神ご自身が行うことであって、私たち人間は、小さな働きをもって種まきをしてそれに協力するのです。協力すると言うよりも、種がまかれなければ樹木は育ちようがないので、非常に重要な一歩です。重要だけれども、人間の知恵で結果を生み出すことではないので、その後は神のみ手の中にあるのです。小さな奉仕の業を通じて、大きな救いの業に通じる種まきをしていきたいと思います。

ミサ後は信徒会館で茶話会。すばらしい仮装(というのだと思いますが、衣装かも)で、歌の披露や、子どもたちの絵芝居もあり、楽しいひとときを過ごしました。
明日から金曜日まで、定例の司教総会が開催されます。1年に2回、すべての司教が顔を合わせて様々な課題について話し合う貴重な機会です。どうぞ、司教たちのためにお祈りくださいますように。
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