いつくしみの特別聖年開幕ミサ@新潟教会
教皇フランシスコが定められた「いつくしみの特別聖年」が、本日始まりました。新潟教会で本日11時から、特別聖年開幕のミサを捧げました。特別聖年は来年の11月20日まで続けられます。これまでいわゆる聖年の扉はローマのバジリカに限定されていましたが、今回は世界中のすべての教区で特別聖年を身近に体験してほしいという教皇様の願いで、各教区司教が、カテドラルなどの主な教会を、「いつくしみの扉」の教会と定めることになりました。新潟教区では、新潟教会、高田教会、山形教会、秋田教会が指定されています。これらの教会における「いつくしみの扉」開門のミサは、12月13日の日曜日に行われます。開門ミサの後、特別聖年中には、この門をくぐり、ゆるしの秘跡を受け、聖体を拝領し、教皇様の意向のために祈りを捧げることによって、全免償が与えられます。
なお「免償は、罪科としてはすでに赦免された罪に対する有限の罰の神の前におけるゆるし」であると、カトリック教会のカテキズム1471に記されています。
昨日夕方から本日昼まで、新潟近隣で働いている司祭団の待降節静修(黙想)が、秋田教会の松本神父の指導で行われたこともあり、その終了に合わせて開幕ミサを捧げましたので、多数の司祭が共同司式をいたしました。平日で侍者が手配できませんから、その分、司祭が侍者役もしてくださいました。オルガンと聖歌隊は、平日の昼間にもかかわらず参加してくださいましたし、また近隣の小教区を初め鶴岡など遠いところも含めて、多数の信徒の方が参加してくださいました。荒れた天気の日でなくて良かったです。おいでくださった方々に感謝します。
もちろんすでに気がつかれた方もおられるでしょうが、この「いつくしみの特別聖年」は、かつて教皇ヨハネパウロ2世が定められた復活祭第二主日の「神のいつくしみの主日」につながるもので、さらには聖ファウスティナに関する「神のいつくしみ」の信心にもつながるものです。ミゼリコルディアという言葉を「あわれみ」と訳すか「いつくしみ」と訳すかは議論が分かれるところですし、特別聖年にあたってしばしば引用されるルカ6章36節の部分は新共同訳では「あなたがたの父があわれみ深いように、あなた方もあわれみ深い者となりなさい」となっています。実はすでに、教皇ヨハネパウロ二世がこのミゼリコルディアについて教え、さらに「神のいつくしみ」の信心につながっていった回勅「Dives in Misericordia」は、1981年に澤田和夫神父様によって「いつくしみ深い神」として翻訳され、その後聖ファウスティナに関連する信心も「神のいつくしみ」と訳されてきました。このたびの聖年に合わせて、この回勅「いつくしみ深い神」はペトロ文庫版で再刊されます。その中には2000年に行われた聖ファウスティナの列聖ミサでの、教皇ヨハネパウロ2世の説教も収録されていますので、是非お読みください。
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