新潟教区宣教司牧評議会@新潟司教館
昨日、4月29日。定例の新潟教区宣教司牧評議会が新潟司教館で開催されました。新潟教区には秋田、山形、新発田、新潟、長岡の5地区がありますが、それぞれから司祭と信徒の代表、そして修道者の代表など、わたしも含めて21名が参加。
昨年からはじめたことですが、それ以前の教区優先課題についての報告が中心だった会議をあらため、報告は文書で配布するにとどめて、それよりもテーマを定めて意見を交換することを中心に評議会を開催しています。とはいえ、突然に話し合えと言っても難しいので、まずはじめにわたしが一時間ほど話をし、それに基づいて小グループでの話し合いを行うことにしました。
今年の宣教司牧評議会の大きなテーマは「福音宣教」です。まず午前10時から45分ほど、「教会の本質である福音宣教」と大きく掲げて、まず教会憲章と宣教教令に基づいて、教会共同体がこの社会の中で果たしていかなくてはならない使命を、第二バチカン公会議がどのように教えているのかのお話をさせていただきました。またその使命の中にあって、信徒が果たすべき役割として何が期待されているのかについてもお話しいたしました。
その後、参加者は三つのグループに分かれて、新潟教区における福音宣教への障壁は何か、またその障壁を打ち破るにはどうしたらよいのか、などについてお昼まで意見交換。
昼食後は、各グループからの報告に続いて、そのほかの課題についても意見交換を行いました。中でも、この数年の間検討を続けている小教区規約については、いろいろな意見をいただきました。教区の中でそれぞれの小教区を運営していくための規約を、これまでの例えば信徒会とか信徒使徒職協議会などの規約とどのように整合性をとるのかが一つの課題です。教区で一つの規約を定めることは、それぞれの小教区の事情があるのでいたしませんが、一応のサンプルと指針を用意しようと思いますので、今回の評議会の意見も参考にもう少し検討を続けます。
先般のJRダイヤ改正で、秋田へ戻る「最終」の特急電車の発車時間が30分以上早まり、なんと午後3時に新潟駅発になってしまったので、評議会は午後2時半で終了。秋田の参加者は、タクシーで慌ただしく新潟駅に向かわれました。
なお熊本の大地震への新潟教区の対応について、教区内での文書を発表しています。新潟教区のホームページに掲載されていますので、こちらのリンクからご覧ください。
先日、ネパールに出かける直前の4月21日に、福岡教区事務局で、熊本地震被災者支援室の調整会議が開かれましたので、カリタスジャパンの代表として職員と共に参加してきました。(写真すぐ上)会議は宮原司教の主宰です。その場で熊本近辺にボランティアの拠点を開設することが決まりましたが、教会関係で被害を受けているところもあり、なかなか場所を定めることが出来ませんでした。またカリタスジャパンとしても、もともと本体の職員は5名程度ですので、東日本大震災対対応プログラムでも、様々なボランティアの方々に現場で取り組んでいただいています。そのため即座にもう一つのボランティアベースに差し向ける人材の確保が出来なかったため、この連休中、5月のはじめに東北から数名の方に九州へ一時移動していただき、拠点開設と初期の運営を軌道に乗せて、数週間以内に福岡教区中心の拠点運営へ引き継いでいくことを考えています。数日以内に、福岡教区、またはカリタスジャパンから、正式に発表されることになります。
| 固定リンク | 0