国際カリタス代表会議@ルルド
国際カリタスは世界各地にある160を超えるカリタス(例えばカリタスジャパンなど)によって成立している連盟組織で、その中央事務局はバチカンに置かれています。160を超える加盟カリタスは、アジアやアフリカなど、7つの地域でそれぞれ地域カリタスを構成しています。カリタスジャパンが参加しているのはカリタスアジアで、現在は23のアジアのカリタスが正式なメンバーとして参加しており、さらに中央アジアの諸国がカリタス設立を模索しています。現在は私が、カリタスアジアの責任者(総裁)を4年任期で二期目を務めています。
連盟全体を運営するために、執行委員会と代表会議が置かれていて、総裁を初めとする7名で構成する執行委員会は年に4回、そして各地域の代表からなる代表会議が年に二回、行われています。全体が集まる総会は、4年に一度の開催です。アジアからはこの代表会議に責任者の私と、カリタスパキスタン、カリタスミャンマーの代表が参加し、さらにアジア全体の事務局長(フィリピン出身)も参加します。
通常の会議は事務局のあるローマで行われるのですが、今年の第一回目の代表会議はフランスのルルドで行われました。カリタスフランスが創立70年を祝っているので、それにあわせてヨーロッパの地域総会がルルドで開催されました。その最終日に行われた感謝ミサに国際カリタスの代表会議参加者も合流し、その上で、会議を行うことになったのです。会場は、ルルドの町の聖域からホテル街を抜けて、徒歩で20分ほどの丘の上にある、Cité Saint-Pierreという巡礼者の宿。この宿舎は、カリタスフランスが所有し、実際の運営はほとんどがボランティアで行われる、低価格の巡礼者宿舎です。
今回は、その直前までトルコのイスタンブールで行われていた世界人道サミットに参加されていた国際カリタス総裁のタグレ枢機卿が多忙のため体調不良でルルドに来られなかったのですが、それ以外の参加者がほとんどそろいました。議事進行は第一副総裁である、米国カリタスのショーン・カラハン氏によって行われました。
会議自体は定例の運営会議ですから、昨年の決算や、今後の活動計画、これから開始する世界的なキャンペーンの内容についての意見交換など、5月26日、27日、28日の三日間、朝9時から夕方6時まで、途中1時間の昼食休憩を挟んでみっちりと話し合いが行われました。なお会議は、英語、スペイン語、フランス語で発言が出来、同時通訳がつきます。
参加された多くの方々から、熊本での地震に対してお見舞いの言葉をいただきました。
月曜日の早朝に成田へ戻ってきましたが、成田到着の1時間ほど前、新潟上空を通過しました。ちょうど天気も良く、上の写真のように、眼下には新潟市街地がはっきりと見えていました。
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