新発田地区信徒大会と新潟地区信徒大会
この二日間は、新潟県内の新発田地区と新潟地区で、それぞれ信徒大会が行われました。(写真上は、加茂教会の新しい祭壇。この日のミサで祝別しました)
まず昨日の日曜日、新発田地区信徒大会が加茂教会を会場に開催されました。新発田地区は、新発田、村上、加茂、三条、新津、村松、見附、栃尾の八つの教会共同体で成り立っています。現在の地区長は新発田教会の佐藤師です。また加茂教会は三条教会の石黒師が、主任司祭を兼任しています。この日、加茂に集まったのは70名を超えていました。
まず11時からわたしが司式して、加茂教会の聖堂で主日のミサ。共同司式は佐藤師、石黒師、スタン師、ナジ師。加茂教会ではこのたび新しい祭壇が完成。信徒の方が作成した木造と聞きました。ミサのはじめにこの祭壇の祝別を執り行いました。聖水を集まった方々と祭壇に撒き、祝別の祈りを唱え、聖香油を祭壇に塗油しました。
ミサの説教は石黒師。お話は得意の三部構成で、今回の地区大会を小さいな加茂共同体がどのように準備したのかではじまり、いつくしみの意味を、地元の言葉でどういう感情表現かをじっくりと話してくださいました。
ミサ後には昼食を挟んで、今度は会場を隣の幼稚園ホールに移し、お二人の方の講演をいただきました。
まずはケアマネとして介護の仕事をしている寺尾教会の橘さんが、仕事を通じての様々な人との出会いとそれによる気づきについて話してくださいました。もともと音楽を学んでいた彼女が、どうして洗礼を受けることになり、また介護の仕事に進むことになったのか。信仰の旅路を分かち合ってくださいました。
続けて見附教会のスタン神父が、聖ファウスティナについて話してくださいました。スタン神父は聖人と同じポーランド出身の神言会員です。神のいつくしみの信心についても、多くの人が初めて聞くような話であったと思います。講演の後に全員で、祈りの花束である神のいつくしみのチャプレットを全員で唱えました。
そして体育の日の今日。新潟地区が信徒大会を開催。新潟地区は、新潟、青山、寺尾、亀田、花園、鳥屋野、白根、佐渡の八つの教会で構成されています。
今回は単なる集まりではなくて、いつくしみの特別聖年の行事として、地区内のすべての教会を巡礼して廻ると言うことになったそうです。朝九時半に新潟教会をバスで出発し、順番にそれぞれの教会を訪ねて祈りを捧げ、途中でお弁当もいただき、最後は午後4時過ぎに新潟教会へ帰着。そして4時半からわたしが司式して、ミサを捧げました。ミサは巡礼参加者以外もおいでになったので、70名ほどの方が参加しておられたのではないでしょうか。わたしは巡礼にはご一緒しませんでしたが、ミサだけを一緒にさせていただきました。
わたし以外に、地区長の山頭師、大瀧師、ラウル師、高橋師の共同司式で、町田師と三崎師も顔を見せてくださいました。
巡礼の旅を一緒にすることは、教会がただ義務を果たすために定期的に訪れるというような存在ではなくて、みんなと一緒に常に旅を続ける神の民なのだと言うことを実感するために、大切な行いです。わたしたちの信仰は、個人的なイエスとの出会いを基礎としながらも、常に共同体の信仰です。個人の信心の集合体ではなく、この世においてともに旅を続ける一つの民です。家族です。そしてそれは小教区にとどまらず、全世界の教会共同体と一緒に、家族を、民を構成しているのです。巡礼の旅が、そのことを心に刻む機会となればと思います。
(付記)
昨日、教皇様は新しい枢機卿を親任することを発表され、そのための枢機卿会を11月19日(土)に招集されました。教皇選挙権を持つ80歳未満の新しい枢機卿は13名ですが、日本からは選ばれませんでした。80歳を超えている枢機卿も4名任命されました。
アジアからは、80歳未満で、バングラデシュの首都ダッカ教区のパトリック・デ・ロザリオ大司教が選ばれ、80歳を超えていますがマレーシアのクアラルンプール名誉大司教のアントニー・ソテル・フェルナンデス大司教も選ばれました。バングラデシュもマレーシアも初めての枢機卿選任です。
また近くでは、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーのジョン・リバット大司教も選ばれました。パプアニューギニアも初めての枢機卿です。
新しい枢機卿たちのために、どうぞお祈りください。
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