キルギスの首都ビシュケクへ

先週の金曜日から日曜の朝にかけて、中央アジアのキルギス共和国(キルギスタン)の首都ビシュケクを訪問する機会に恵まれました。旧ソ連の一部であったキルギスは、周囲をカザフスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、中国に囲まれている内陸国です。日本からは、モスクワで乗り換えたり、中国国内を乗り継いだりして行くことができますが、今回はターキッシュ航空でイスタンブール経由。日本からイスタンブールまで11時間。そしてイスタンブールからビシュケクまで4時間強。さらに今回は前後の予定に合わせるため、早朝に羽田を発ってソウルに行き、ソウルからターキッシュの昼便でイスタンブールへ飛びましたが、行きも帰りも二日がかかりました。

さて目的は、私が責任者を務めるカリタスアジアの主催する、中央アジア地域のカリタスのワークショップに出席するためです。カリタスアジアの中央アジア地域には、モンゴル、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンにカリタス組織が存在しています。その多くがまだできたばかりで、正式な国際カリタスのメンバーにはなっていませんが、これからが期待される組織ばかりです。今回はビザの関係でモンゴルの代表が参加できませんでした。ちなみに日本のパスポートはビザなしで入国することができました。

キルギスの首都ビシュケクは周囲を高い山に囲まれた平野にあり、現地で働く司祭によればトレッキングなどで訪れる観光客が多いとのこと。550万人ほどの全人口の中でカトリック信者は500人ほどと統計にあります。小教区は3カ所。そして国全体の宣教はイエズス会に任されていて、全国に司祭は5人。そのうちのひとり、ヤネス・ミハエリチック神父が使徒座管理者に任じられています。この方は20年ほど前まで上智大学でロシア語を教えておられたとのことで、日本語がペラペラ。現在はキルギスの大学で日本語を教えておられるとのこと。この7月にそれまで知牧区長だったメスマー司教が病気のため61歳で急逝し、そのために75歳になるミハエリチック神父が管理者に任命されています。全人口の7割がイスラム教。残りの大半はロシア正教。カトリック教会にとって、なかなか厳しい環境です。
市内のホテルで行われたワークショップは、現在カリタスアジアが2017年から3年間の戦略計画と活動計画を策定するためにアジア全域で進めているプログラムの一環です。まだカリタスの活動が始まったばかりの地域ですが、将来はこうありたいという理想について、そしてその挑戦にどう答えるかについて、熱い議論が交わされました。

毎日会議の前にはバスに乗ってホテルからカテドラルに移動。カテドラルといっても50人ほどが入ったら一杯になる聖堂です。集まって下さった信徒の方と一緒に、ミサを司式する機会も頂きました。ロシア語でミサができないので、英語で司式させていただきました。

キルギスは秋から冬に入る時期で、寒いみぞれの日もありました。

さて月曜の夜に帰国し、火曜からは今度は東京で、カリタスジャパンの全国教区担当者の会議。その後委員会の委員を含めて皆で一緒に、カリタスジャパンの戦略計画策定のためにワークショップを行いました。このように委員の方も含めてワークショップを行うのは、カリタスジャパンにとって初めてです。また教区担当者の会議では、子どもたちの貧困問題に関連して、子どもたちの居場所の確保を考えながら、調布のサレジオ会に出かけ、そこで活動を続けている方々や、大阪の釜ヶ崎で子どもたちの居場所である「子どもの里」を主宰する荘保さんのお話を伺うなどしました。
そして今日の木曜は、カリタスジャパンの援助部会会議後に福島へ移動。明日の朝から福島で、仙台教区サポート会議と全ベース会議です。それが終わると九日ぶり新潟へ戻れます。
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