国際カリタスの理事会@バチカン
国際カリタスの理事会に当たる代表者委員会(Representative Council)が、火曜日から木曜日にかけて、三日間、バチカンで開催されました。アジアからは、カリタスアジア総裁(President)のわたしと、ミャンマー、パキスタンの代表が参加。さらにカリタスアジア事務局長もオブザーバーで参加しました。
国際カリタスの総裁であるマニラのタグレ枢機卿を始め、国際カリタス事務局長のミシェル・ロワ氏ほか事務局関係者、7つある各地域からの代表で、40名以上が参加しました。
会場は国際カリタスの本部。ローマ市内ですが、バチカンの飛び地であるサンカリスト宮殿。ここには新しくできた総合的人間開発促進の部署も事務局を置いています。
会議では国際カリタスの公用語である英語、フランス語、スペイン語のどれで発言をしてもよく、必ず同時通訳が入ります。マイクのスイッチを入れると、会場内に二台設置されたカメラの一つが即座に発言者の方を向き、正面スクリーンに発言者が映し出されます。上の写真は、ちょうどわたしが発言しているところを、カリタスアジアの事務局長が撮影してくれました。シノドスホールにも同じようなシステムがあります。
代表者会議は年に二回、5月と11月に開催されます。今回は主に、2016年の年間報告の承認、次期活動計画(2019年以降)策定のための現活動計画の中間評価、2016年の会計報告、パートナーシップガイドラインの見直し、総合的人間開発促進の部署との意見交換、9月から始まる予定の移民・難民・移住者に関わる世界キャンペーンについてなどが議題として取り上げられました。
最終日の本日の締めくくりのミサは(毎日、会議の終わりはミサです)、カリタスアフリカの総裁で、ガーナのクマシ教区のガブリエル・アノチ大司教が司式されました。
初日のミサは英語でタグレ枢機卿が司式、二日目はスペイン語でカリタスラテンアメリカの総裁ルイス・アズアヘ司教(ベネズエラ)が司式、そして今日はフランス語でした。アノチ大司教はガーナの方ですが、フランス語が堪能です。
なお会議の間に、アズアヘ司教から、ベネズエラの状況についての報告がありました。(写真上:右がアズアヘ司教、左がアノチ大司教)
政治の大混乱で経済も混乱し、病気が蔓延しているのに薬すらない現状は、日本にいる私たちの耳にはあまり届いてこない現実です。ベネズエラのためにも皆で祈りましたが、いますこし、こういった状況にもしっかりと目を向けたいと思います。
ローマは日中はすでに夏のような陽気です。
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