「ミチコト」の集まり@豊四季教会
7月最後の日曜日、29日の午後2時から、豊四季教会で「ミチコト」の集まりがありました。「ミチコト」とは「MICHIKOTO」で、松戸、市川、小岩、豊四季の各教会の頭文字からできた名称で、この地域のフィリピン人信徒の集まりです。単に「ミチコト」だけでなく連合体なので、「ミチコト・ユナイテッド」です。
今年が13年目で、結構大がかりな集まりが準備されていました。正確に何名参加していたのか聞くのを忘れましたが、豊四季教会の聖堂が一杯になるほどは集まっていました。
またフィリピン大使館からも領事が参加。興味深かったのは、後にすると時間がなくなるからと、ミサが始まる前30分間は写真タイム。それぞれの教会共同体別に記念撮影タイムでした。
2時からの英語ミサは、私が司式して、松戸のフィリップ神父と豊四季の立花神父が共同司式。しっかりと事前に録音された伴奏に合わせて、聖歌隊も上手でした。
言葉や文化が違う共同体は、教区と別に存在しているのではなく、教区共同体の一部であり、だからこそそれぞれの小教区共同体の一部分でなくてはならないことを、説教で強調させていただきました。これは常に強調しているポイントです。
違う言葉や文化の信徒の方が、その言葉でのミサで集まることは構いませんし、自分の文化や母国の慣習を大切にする集まりも重要です。しかしそれが、小教区共同体とは別の、独立した存在とならないように、気を遣っていただきたいと願います。日本の文化に生きている共同体と、そのほかの文化のうちに生きている共同体が、ともに協力することは容易ではありませんが、ともに協力する努力をしながら、一つの共同体を生み出していただきたいと思います。また、日本語の中で育ってきた子どもたちのことも、大切にして、小教区共同体との絆を切らさないように配慮が必要です。
また海外から来られた信徒の方々は、それぞれ自分の理由があって来日されたことでしょうが、しかしそれらはすべて神の救いの計画のうちにあることも忘れてはなりません。神様は、多くの人を救いに導くために、ありとあらゆる手段を利用されます。日本に来たフィリピン人信徒の方々には、どんな理由であれどんな立場であれ、常に福音を宣教する役目が与えられていることを、心にとめていただきたいと思います。
ミサ後には、当たらし役員の紹介や、子どもたちから始まって大人までのフィリピンドレスのファッションショー。そして歌やダンス。最後に、お食事タイム。
私は次の予定もあったので、食事の直前に失礼させていただきましたが、夜まで楽しい時間を過ごされたと思います。
統計によれば、昨年に本位は登録されたフィリピン人の方々が24万人以上おられます。そのうちの8割がカトリック信徒だと仮定しても、全国に19万人は信徒がいることになります。東京と千葉では、4万9千人ほどですから、8割が信徒だとすると、3万9千人ほどのフィリピン出身信徒が存在していることになります。大きな力です。期待します。
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