教皇フランシスコ 2
教皇フランシスコの言葉から。「福音の喜び」に次のような記述があります。
「神は人々を個々人としてではなく、民として呼び集めることをお選びになりました。一人で救われる人はいません。」(EG113)
教会はいろいろな人の集まりですし、いろいろな人が集まれば、そこには様々な人間関係が生じます。時には教会の中で対立さえみられ、そのために、教会を離れてしまう人も少なくありません。残念なことだと思います。
信仰は自分と神との関係だから、一人でも大丈夫。そうなのかもしれません。でもわたしたちの信仰の歴史は、その始まりから、共同体のうちに育まれてきました。救いの歴史は、私と神とのプライベートな関係の中にあるのではなく、神とその民との関係の中で刻まれています。
教会は、単に礼拝のために人が集まる場ではなく、現実社会の中で神の民として存在するあかしとして存在し、救いの実現のために不可欠なのです。わたしたちの信仰は、教会共同体の中で育まれます。
だからこそ、教会は常に、誰かを排除していないか、対立を生み出していないか、自らのあり方を顧み続けることが必要です。よく言われるように、対話は、互いの自己主張を我慢することではありません。互いに謙遜と尊敬をもって、それぞれの人生の歴史に耳を傾け、唯一の神の懐に抱かれて、ともに救いの道を目指したいと思います。
| 固定リンク | 0
「教皇来日に備え」カテゴリの記事
- 教皇様訪日が終わり、新しい一歩がはじまりました(2019.11.28)
- 教皇様がまもなく来日されます(2019.11.20)
- 教皇訪日にむけて(2019.10.04)
- 教皇フランシスコの訪日正式発表を受けて(2019.09.18)
- 教皇フランシスコ 7(2019.08.21)