教皇様がまもなく来日されます
教皇様の来日まで、秒読み段階に入りました。
いろいろな期待があることでしょうし、様々な方の様々な思いが交錯する訪日です。わたし自身の訪日への期待は、長崎と広島での核兵器廃絶や平和メッセージも大切だけれど、同時に全体のテーマである「すべてのいのちを守るため」に通じるメッセージも重要だと思っています。その意味で、東京における、東北の被災者との集いや青年との集い、そしてドームミサでの教皇様のメッセージに注目したいと思っています。そういったことに関しての記事が、だいぶ前から「論座」に掲載されていますので、まだご覧になっておられなければ、ご一読ください。リンクです。
日本における教皇様司式のミサは、インターネットで中継されます。その他の行事も中継できるように調整中だと聞きました。これが38年前と大きく異なる点です。以前はマスコミ各社の報道や中継に頼るしかありませんでしたが、今では、映像を即座に共有することができます。是非ともご活用ください。機材が整えば、大きく映写して、パブリックビューイングもできるかと思います。中央協議会の特設サイトから飛ぶか、またはこのリンクからYouTubeのサイトへ入ってみてください。
また長崎と東京での、教皇様司式のミサの式次第もPDFで公表されています。こちらのリンクです。
ミサの内容については、使用する言語や使われる聖歌に至るまで、日本の担当者とバチカンの教皇儀典室とのやりとりが繰り返され、最終的に儀典室から認可を受けた内容になっています。なぜなら、教皇様の典礼は、どこで行われていても、教皇庁の主催する典礼行事であり、それぞれの国の教会が自由にできるものではないからです。
東京のミサは、その意向が今回の訪日のテーマに合わせて、「すべてのいのちを守るため」とされました。困難だったのは、ミサの公式祈願をどうするのか。教皇儀典室によれば、すでに典礼秘跡省の認可を受けているテキストでなければならないことと、仮にこのミサ用に新しく作るのであれば、やはり典礼秘跡省の認可を求めなくてはならないと指摘されたことだったと、担当者からうかがいました。日本語の現行ミサ典書にも、ラテン語規範版にもふさわしい祈願がなくて苦慮していたところ、最新版の英語のミサ典書にふさわしい祈願が掲載されていることに、どなたかが気がつかれました。ラテン語規範版にはない、英語版の独自の祈願ですが、もちろん典礼秘跡省から認可されています。そのため、東京ドームのミサは、基本的に教皇様はラテン語で司式されますが、公式祈願はそういうわけで英語となっています。
あと数日です。教皇様は現在バンコクにおられます。暑いタイから寒い日本へ、週末に移動されます。教皇様の健康のために、是非ともお祈りください。
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