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2019年12月 9日 (月)

福音宣教省長官の交代

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バチカンの重要な役所の一つである福音宣教省の長官が、交代することになりました。

12月8日日曜日のローマ時間正午、教皇様は、マニラの大司教であるアントニオ・タグレ枢機卿を福音宣教省の長官に任命されました。タグレ枢機卿様、おめでとうございます。

福音宣教省は、日本を含む宣教地域を管轄する役所で、伝統的にPropaganda Fideなどと呼ばれています。教会の福音宣教全般について、様々な調整や情報収集、研究を行う部署ですし、教皇庁宣教事業(Pontifical Mission Society)も配下に擁しており、世界宣教の日の献金を元に、宣教地の様々な活動を援助している機関でもあります。

アジアの各教会は、キリスト教国とされているフィリピンを除いて、すべてが福音宣教省の管轄下にあります。したがって、日本を含む宣教国の司教の任命は、バチカンの司教省ではなくて、福音宣教省の枢機卿会議が事前の調査や調整を行い、福音宣教省長官が最終的に教皇様へ具申することになっています。

バチカンの諸官庁は、バチカンにある事務局とメンバーと呼ばれるいわゆる委員で構成されており、そのメンバーの大半は枢機卿となっています。現在は40名ほどのメンバーが任命されています。その中に常に5名ほどの司教がメンバーとして含まれており、わたしも2014年から福音宣教省のメンバーになっておりますが、もう5年経つので、まもなくどなたか他のアジアの司教に変わることだと思います。

タグレ枢機卿様、おめでとうございます。

なおアジアから長官が選ばれるのは、ボンベイのディアス枢機卿が長官に任命されて以来、2度目です。

また同日、2011年から長官を務められたフィローニ枢機卿様は、Grand Master of the Equestrian Order of the Holy Sepulchre of Jerusalemに任ぜられています。

Cardinal Tagle of Manila has been appointed as the Prefect of the Congregation for the Evangelization of Peoples at noon on 8 December. Congratulations Cardinal Tagle. The Congregation is customary called Propaganda Fide and oversee all the Church activities of Mission countries including Japan. The Congregation also finalizes appointment of Bishops in mission territories.

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