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2021年8月12日 (木)

FABC事務局長の任期が判明

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先日お知らせしたとおり、突然にアジア司教協議会連盟(FABC)の事務局長(Secretary General)に任じられました。正式な任命書が、8月11日付けで届きました。写真のとおりです。

これで任期がはっきりしました。わたしの任期は、2021年7月から、2024年12月31日までで、一度再任される可能性があるとのことです。

先日のカトリック新聞には、7月に行われた司教総会の報告が掲載されていましたが、お気づきの方もおられましょうが、役職者の選挙がありました。会長を始めとした司教協議会の役職は、宗教法人としてのカトリック中央協議会の法人役員も兼ねるのですが、その任期は3年で、定例司教総会の始まりから3年後の定例司教総会の始まりまでとなっています。現在の会長である高見大司教様を始めとした役員の任期は2022年の定例司教総会までとなります。

定例司教総会は、以前は長いこと6月でしたが、会計年度の12月締めへのシフトに伴い数年前に変更となり、現在は2月に行われています。すなわち、来年22年2月の司教総会をもって役職者は交代となるのですが、その選挙は交代時期の前年の司教総会で行われることになっています。そこでこの7月の臨時司教総会で選挙を行いました。その結果、カトリック新聞にあるように、わたしが次期の司教協議会会長に選出されています。

来年の2月からは、会長をわたしが務めることになり、副会長には梅村司教様が、事務局担当司教には大塚司教様が、それぞれ選出されました。お祈りください。

ところで、これもすでにご存じとは思いますが、8月8日付けで教区のホームページに、『「カリタス東京」設立準備について』と言う公示をいたしました。詳細は公示文書をお読みいただければと思いますが、東京教区にあるさまざまな社会系の活動を統括する組織として、教区カリタスを立ち上げることにいたしました。

カリタスと言えば、カリタスジャパンに代表されるようなカトリック教会の災害救援組織であり、「国際カリタス」の名称で国連経済社会理事会で認定された国際NGOのことを想起され、つまりは東京教区にその支部を設けるのかとお考えになられるやも知れません。しかしそういうわけではありません。教区カリタスは、カリタスジャパンの下部組織ではありません。独立した、東京教区の組織体です。

教皇ベネディクト16世の回勅『神は愛』に詳しいので、しかも短い回勅なので、是非ご一読いただければと思いますが、教会の三つの本質的務め、「神のことばを告げ知らせること、秘跡を祝うこと、愛の奉仕を行うこと」(25参照)は、互いを前提として、教会を教会として成り立たせるために必要な働きとされています。同回勅には、「教会は、秘跡とみことばをないがしろにすることができないように、愛の奉仕をないがしろにすることもできません(22)」と記されています。その「愛の奉仕(ディアコニア)」を実践するための組織を、「カリタス」と呼び、教皇ベネディクト16世は『教会は、共同体として愛を実践しなければなりません(『神は愛』20)と記して、普遍教会全体、部分教会から地域共同体にいたるまで、そのための組織を設けるように勧めています。

同時に教皇は、部分教会において教区司教は教会の愛の活動を組織し推進する責任者であることを明確にしています(32)。その中で教皇は、司教叙階式の時の約束を取り上げ、こう記します。「(司教)受階者は、貧しい人、苦しむ人、助けを必要とするすべての人に、主の名において、神のいつくしみを示すことを、はっきりと約束します(32)」

従って、東京教区において、「愛の奉仕(ディアコニア)」を行うための組織(カリタス)を整備することは、司教であるわたしの務めです。また教皇は教会の愛の奉仕は、単に慈善活動だけを指すのではなく、正義のための活動も含んでいることを指摘します(28)。教皇ヨハネパウロ二世が指摘し、教皇フランシスコがしばしば繰り返す「総合的」という言葉が思い起こされます。神の愛の実践は、さまざまな側面から問題の根源へと立ち向かう姿勢を要求します。総合的な視点が不可欠です。

そのために教皇フランシスコは、2017年に教皇庁の正義と平和評議会、開発援助促進評議会、移住・移動者司牧評議会、保健従事者評議会を合同して、新しい部署を立ち上げました。日本語訳は「人間開発のための部署」が現在の仮称となっていますが、正確には「総合的人間開発促進の部署」となります。統合された評議会の活動は廃止されたわけではなく、もっと総合的な視点から強化されたというのが現状です。

東京教区でもこれらの教皇の教えや行動に触発されて、総合的な視点から、愛の奉仕の実践を考える部署を立ち上げることにしました。いくつかの既存の社会系委員会を統合しますが、それぞれの活動を廃止するのではなく、総合的な視点から強化していきたいと考えています。また外国籍の方々や、特に難民の方々を支援する活動は、これまでも教会単独ではなくさまざまな団体との協力関係の中で実績を積み重ねて現在に至っています。この活動の中心であるCTICは教区の「愛の奉仕」において重要な役割を担っていますので、今後も活動を中心となって継続し、新しい組織の中で中核となるリーダー的な役割を担ってほしいと願っています。

今後、8月末頃までには具体的な組織や活動内容についての検討委員会を設置し、このために任命されている司教代理の天本師を中心に、来年4月の立ち上げを目指して、検討を続けて参ります。

教区の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

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