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2022年1月26日 (水)

聖パウロの回心の記念日といえば

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1月25日は聖パウロの回心の記念日で、この日をもってキリスト教一致祈祷週間が終了します。教皇様は、昨日の夕方、ローマの城壁外の聖パウロ大聖堂に赴き、キリスト教一致のための祈りを捧げられました。(写真は2018年6月の聖ペトロ大聖堂での枢機卿親任式で、聖ペトロの像の前で祈る教皇フランシスコ)

1月25日の聖パウロ大聖堂といえば、ちょうど63年前、1959年1月25日、聖パウロ大聖堂を訪れたのは、教皇ヨハネ23世でありました。そこに集まった数名の枢機卿たちを前に、教皇ヨハネ23世は、突然、公会議を開催することを宣言されました。第二バチカン公会議が始動した瞬間でした。(下の三枚の写真は、2017年のアドリミナの際に,聖パウロ大聖堂で日本の司教団がミサを捧げたときのものです)

もちろんそれ以前に、ピオ11世やピオ12世のころに、途中で中断する形になっていた第一バチカン公会議を再開することが検討はされていましたが、相談すればするほど、それは無理だろうという意見が大勢を占めていましたから、この突然の教皇ヨハネ23世の宣言には、多くの人が驚いたことだろうと思います。

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それから3年の時間をかけて、様々な準備委員会が設けられ、検討が続けられて、最終的に1961年12月25日に発布された「フマーネ・サルティス」において、正式な開会が翌年1962年と定められ、実際には62年の10月11日に最初の総会が始まりました。

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「フマーネ・サルティス」には公会議を招集しようと決断した教皇様の思いが、実際には突然のひらめきではなく、それ以前から長年にわたり続いていた考察に基づいていたことが、こう記されています。

「一方においては精神的貧困に苦しむ世界、他方には生命力に満ちあふれるキリストの教会がある。私は……教皇に選ばれたとき以来、この二つの事実に直面して、教会が現代人の諸問題の解決のために貢献するよう、すべての信者の力を結集することが私の義務であると考えてきた。そのため、私の心に浮かんだこの考えを超自然的霊感であると判断し、今こそカトリック教会と全人類家族にとって全世界教会会議を開催する時であると考えた。」

なおこの翻訳をはじめ、第二バチカン公会議の意義などを複数の方が執筆された連載が、女子パウロ会のサイトに掲載されていますので、一読されることをお勧めします。

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公会議開始50年を記念した年、2012年10月10日の一般謁見における、当時のベネディクト16世の振り返りを、引用しておきたいと思います。教皇ベネディクト16世自身は、第二バチカン公会議当時、新進気鋭の若手神学者として、会議に参加しています。

「第二バチカン公会議の諸文書に含まれる豊かな意味に目を向けるために、わたしはただ四つの憲章を挙げたいと思います。それはいわば、わたしたちに方向を示す羅針盤の四方位基点だからです。『典礼憲章』(Sacrosanctum Concilium)は、教会の原点には、礼拝すること、神、キリストの現存の神秘の中心性があることを示します。キリストのからだであり、世を旅する民である教会の根本的な使命は、神に栄光を帰すことです。『教会憲章』(Lumen gentium)が述べるとおりです。わたしが引用したい第三の文書は『神の啓示に関する教義憲章』(Dei Verbum)です。神の生きたみことばが教会を呼び集め、歴史の歩みの中でいつも教会を生かします。そして、教会が、神に栄光を帰すために、神から受けたすべての光を世にもたらす方法が、『現代世界憲章』(Gaudium et spes)の中心テーマです。
 第二バチカン公会議はわたしたちに力強く呼びかけます。日々、信仰のすばらしさを再発見しなさい。主といっそう深い関係をもつために、信仰を深く知りなさい。自分のキリスト信者としての召命に徹底的にこたえなさい。」

教会を導かれる聖霊の働きに信頼し、霊的な照らしを受けながら、神へと至る正しい道を見極めながら、この60年以上にわたる取り組みを深め、さらに歩みを強めていきたいと思います。

 

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