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2022年10月 7日 (金)

2022年ロザリオの聖母の記念日

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本日10月7日は、ロザリオの聖母の記念日です。

「諸民族の心と精神の和解によって最後には真の平和が世界に輝くよう、幸いなるおとめマリアの助けを願うために、十月にロザリオを唱えることを強く勧めます」

教皇パウロ六世が1969年に発表された使徒的勧告「レクレンス・メンシス・オクトーベル」は、そう始まっています。

10月はロザリオの月です。10月7日はロザリオの聖母の祝日です。また教会は伝統的に10月にロザリオを祈ることを勧めてきたこともあり、教皇レオ十三世によって10月が「ロザリオの月」と定められました。ロザリオの起源には諸説ありますが、十二世紀後半の聖人である聖ドミニコが、当時の異端と闘うときに、聖母からの啓示を受けて始まったと伝えられています。

本日10月7日のロザリオの聖母の記念日も、1571年のレパントの海戦でのオスマン・トルコ軍に対する勝利が、ロザリオの祈りによってもたらされたとされていることに因んで定められています。

ある意味、ロザリオは信仰における戦いのための道具とも言えるのかも知れませんから、歴史的背景が変わった現代社会にあっても、信仰を守り深めるために重要な存在です。

この困難な状況に立ち向かう今だからこそ、神の母であり、教会の母であり、そしてわたしたちの母である聖母マリアの取り次ぎによって、世界に、そしてわたしたちの心と体に、神の平和が取り戻されるよう、共にいてくださる主イエスと歩みをともにしながら、命の与え主である御父に祈り続けましょう。

ロザリオの祈りは、教会の中では忘れられることなく、重要な祈りの手段としての地位を占め続けていますが、しかし普段、しばしばロザリオを祈られている方も大勢おられるかと思えば、滅多に祈らない方もおられることでしょう。ご自分のロザリオがどこにあるのか、忘れてしまわれた方もおられかも知れません。

今日はせっかくのロザリオの聖母の記念日です。10月はせっかくのロザリオの月です。この機会に、一連でも構いません。祈ってみましょう。今日、一回だけでも、祈ってみましょう。ロザリオを思い出して祈る方が今日おられるとしたら、一人の祈りの力は小さくても、それが結集して、大きな祈りの力になります。

特にこの状況の中で、平和のために、どうか、今日、一連だけで構いませんから、ロザリオを祈りましょう。祈りの力を結集しましょう。

以下のビデオは、東京教区広報で昨年の10月と今年の5月に作成した、ロザリオの祈りのビデオです。

昨年2021年10月のビデオ

今年2022年5月のビデオ

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